『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』はマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の32作目。銀河の落ちこぼれチームがロケットの命を救うため、過去と向き合い最凶の敵に挑む。アクションとユーモア、感動が詰まった完結編。2023年5月3日公開。ゾーイ・サルダナ(ガモーラ)、カレン・ギラン(ネビュラ)、ポム・クレメンティエフ(マンティス)、エリザベス・デビッキ(アイーシャ)、マリア・バカローヴァ(コスモ)、リンダ・カーデリーニ(ライラ)といった女優陣が重要な役割を果たしています。
基本情報
- 邦題:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3
- 原題:Guardians of the Galaxy Vol. 3
- 公開年:2023年
- 製作国:米国
- 上映時間:150分
- ジャンル:アクション、アドベンチャー・冒険、SF
- 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
あらすじ
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は、ピーター・クイル(スター・ロード)が率いるガーディアンズが、銀河を完璧な世界に作り変えようとする狂気の科学者ハイ・エボリューショナリーと対決する物語です。
アベンジャーズの一員としてサノスを倒した後、ガモーラを失ったショックから立ち直れないクイルと仲間たちは、新たな本部ノーウェアで生活しています。しかし、ソヴリン人の女王アイーシャが送り込んだ戦士アダム・ウォーロックによる襲撃で、ロケットが重傷を負います。ロケットの体内にはオルゴコープ社が埋め込んだキルスイッチがあり、治療ができない危機に。ガーディアンズはキルスイッチを解除するパスキーを求めてオルゴコープ本社へ向かいますが、ネビュラ、ドラックス、マンティスがハイ・エボリューショナリーに捕らわれます。ピーターたちは救出作戦を展開し、ロケットの壮絶な過去が明らかになる中、仲間たちや銀河の子供たち、動物たちを救うため最後の戦いに挑みます。最終的に、ガーディアンズは一致団結し、ハイ・エボリューショナリーを倒し、ロケットを救出。ピーターは地球へ帰り、ガーディアンズは新たなリーダーと共に旅立ちます。
解説
本作は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの最終章として、ジェームズ・ガン監督が一貫して手掛けた集大成です。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のフェーズ5に属し、2014年の第1作、2017年の『リミックス』に続く32作目となります。物語の中心はロケット・ラクーンで、彼の起源と過去のトラウマが深く掘り下げられ、シリーズのテーマである「家族を超えた絆」が強調されています。
ガン監督の特徴であるポップなユーモア、70~90年代の名曲を織り交ぜたサウンドトラック、感情を揺さぶるドラマが見事に融合。ロケットの過去を軸に、動物実験や倫理といった社会問題にも触れ、深い感動を与えます。視覚効果も高く評価され、第96回アカデミー賞で最優秀視覚効果にノミネートされました。興行的にも8億4560万ドル以上の収益を上げ、2023年の映画で4番目の成功を収めました。ガーディアンズのメンバーがそれぞれの旅立ちを迎える結末は、ファンに感動と新たな希望を与える完璧な締めくくりとなっています。
女優の活躍
本作では、ゾーイ・サルダナ(ガモーラ)、カレン・ギラン(ネビュラ)、ポム・クレメンティエフ(マンティス)、エリザベス・デビッキ(アイーシャ)、マリア・バカローヴァ(コスモ)、リンダ・カーデリーニ(ライラ)といった女優陣が重要な役割を果たしています。
ゾーイ・サルダナ(ガモーラ)
ガモーラはサノスに育てられた暗殺者で、本作では過去のタイムラインから来た別バージョンとして登場。ラヴェジャーズに加わり、クイルとの過去の恋愛を知らない冷酷な性格で描かれますが、物語の終盤でクイルに心を開くシーンは感動的です。サルダナの力強い演技は、ガモーラの葛藤と成長を見事に表現しています。
カレン・ギラン(ネビュラ)
ガモーラの義妹で、サノスによりサイボーグ化された戦士。ガーディアンズの一員として仲間への忠誠心を見せ、ロケット救出のために果敢に戦います。ギランはネビュラの感情の変化を繊細に演じ、特に姉ガモーラとの複雑な関係性を深く掘り下げました。彼女のアクションシーンも見どころです。
ポム・クレメンティエフ(マンティス)
共感能力を持つガーディアンズのメンバー。マンティスはユーモラスで純粋な性格でチームに癒しをもたらし、捕らわれた仲間を救うためにアビリスクの力を借りるシーンで活躍。クレメンティエフの自然体な演技は、観客に愛されるキャラクターをさらに魅力的にしています。
エリザベス・デビッキ(アイーシャ)
ソヴリン人の女王で、ガーディアンズに復讐を企むヴィラン。アダム・ウォーロックを創造し、ロケットを狙います。デビッキの威厳ある演技は、アイーシャの冷酷さとカリスマ性を際立たせ、物語に緊張感を加えました。
マリア・バカローヴァ(コスモ)
知性を持つテレキネシスの犬。バカローヴァは声とモーションキャプチャーでコスモを演じ、チームにユーモアとサポートを提供。彼女のエネルギッシュな演技は、物語の軽快な雰囲気を支えます。
リンダ・カーデリーニ(ライラ)
ロケットの過去の友人であるカワウソ。ロケットの壮絶な過去を象徴するキャラクターで、カーデリーニの声の演技は短い出番ながら深い感動を与えます。
女優の衣装・化粧・髪型
本作の衣装、化粧、髪型は、ジュディアナ・マコフスキーによる衣装デザインと、視覚効果チームの協力により、各キャラクターの個性と物語のトーンを強調しています。
ゾーイ・サルダナ(ガモーラ)
ガモーラはラヴェジャーズの一員として、赤と黒を基調とした戦闘用の革製コスチュームを着用。タイトなジャケットとパンツは彼女のアクションを際立たせ、緑色の肌に合わせたメイクはシンプルで戦士らしい印象。髪は赤みを帯びたブラウンのロングで、動きやすさを考慮したポニーテールや編み込みが特徴です。
カレン・ギラン(ネビュラ)
ネビュラの衣装は黒と紫のメタリックな戦闘スーツで、サイボーグの身体を強調。メイクは青い肌に黒いラインが入り、機械的な雰囲気を強化。頭部はスキンヘッドで、サイボーグの無機質さと戦士の強さを表現しています。
ポム・クレメンティエフ(マンティス)
マンティスは緑と黒の柔らかい素材の衣装で、動きやすさと優しい性格を反映。メイクは淡いグリーンの肌に繊細なタッチで、触角が特徴的。髪は黒のロングで、ナチュラルなウェーブが彼女の天然さを引き立てます。
エリザベス・デビッキ(アイーシャ)
アイーシャの衣装は金色のローブで、ソヴリン人の豪華さを表現。メイクは金色の肌に輝くハイライトが施され、髪は金色の長編みで女王の威厳を強調。全体的に神聖で高貴な雰囲気を醸し出しています。
マリア・バカローヴァ(コスモ)
コスモは犬のキャラクターのため、衣装は宇宙服で、毛並みのビジュアル効果が強調。声の演技に合わせた表情のCG処理が特徴的です。
リンダ・カーデリーニ(ライラ)
ライラはカワウソの姿で、衣装はなく、CGによるリアルな毛並みとロボットアームが特徴。声の演技が感情を表現します。
キャスト
- ピーター・クイル/スター・ロード:クリス・プラット(日本語吹き替え:山寺宏一)
- ガモーラ:ゾーイ・サルダナ(朴璐美)
- ドラックス:デイヴ・バウティスタ(楠見尚己)
- ネビュラ:カレン・ギラン(森夏姫)
- マンティス:ポム・クレメンティエフ(秋元才加)
- グルート:ヴィン・ディーゼル(遠藤憲一)
- ロケット:ブラッドリー・クーパー(加藤浩次)
- クラグリン:ショーン・ガン(土田大)
- コスモ:マリア・バカローヴァ(悠木碧)
- ハイ・エボリューショナリー:チュク・イウジ(中井和哉)
- アダム・ウォーロック:ウィル・ポールター(武内駿輔)
- アイーシャ:エリザベス・デビッキ
- ライラ:リンダ・カーデリーニ
- スタカー・オゴルド:シルヴェスター・スタローン
- マーティネックス:マイケル・ローゼンバウム
- フィラ:ミカエラ・フーヴァー
- オーラ:ダニエラ・メルキオール
スタッフ
- 監督・脚本:ジェームズ・ガン
- 製作:ケヴィン・ファイギ
- 製作総指揮:ルイス・デスポジート、ヴィクトリア・アロンソ、ニコラス・コルダ、サイモン・ハット、セーラ・スミス
- 共同製作:デヴィッド・J・グラント、ラース・P・ウィンザー
- 撮影監督:ヘンリー・ブラハム
- プロダクション・デザイナー:ベス・ミックル
- 編集:フレッド・ラスキン、グレッグ・ダウリア
- 衣装デザイナー:ジュディアナ・マコフスキー
- 視覚効果監修:ステファン・セレッティ
- ビジュアル開発監修:アンディ・パーク
- 音楽:ジョン・マーフィ
- 音楽監修:デイヴ・ジョーダン
- キャスティング:サラ・ハリー・フィン







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