ジョアンナ・キャシディ(Joanna Cassidy)は米国の女優。ニュージャージー州ハドンフィールド出身で、映画やTVで活躍。『ブレードランナー』のゾーラ役や『ロジャー・ラビット』のドロレス役で知られ、『アンダー・ファイア』『ゴースト・オブ・マーズ』『ロジャー・ラビット』などにも出演。
プロフィール
- 名前:ジョアンナ・キャシディ(Joanna Cassidy)
- 本名:Joanna Virginia Caskey
- 生年月日:1945年8月2日(80歳)
- 出生地:米国ニュージャージー州ハドンフィールド
- 国籍:アメリカ合衆国
- 職業:俳優
- ジャンル:TV、映画
- 活動期間:1968年~
- 配偶者:一般人(1964年~1974年)
生い立ち・教育
ジョアンナ・キャシディは、1945年8月2日、ニュージャージー州ハドンフィールドでジョアンナ・バージニア・カスキー(Joanna Virginia Caskey)として生まれました。彼女の幼少期に関する詳細な情報は限られていますが、家庭は芸術や文化に親しむ環境だったとされています。厳格な母親のもとで育ち、創造的な表現への興味を早い段階で育んだと推測されます。高校卒業後、彼女はシラキュース大学に進学し、芸術を専攻しました。この時期に演技や舞台芸術への情熱を深め、後のキャリアの基盤を築きました。大学では、演劇やパフォーマンスに関連するコースを受講し、表現力を磨いたと考えられます。彼女の教育背景は、モデルや女優としての初期の活動に大きな影響を与え、プロフェッショナルな姿勢を養いました。
経歴
ジョアンナ・キャシディの俳優としてのキャリアは1960年代後半から始まり、モデルとしての活動を経て、テレビや映画の世界に進出しました。初期には、『ハワイファイブオ』や『パートリッジファミリー』などの人気テレビ番組にゲスト出演し、注目を集めました。1970年代には、『スパイ大作戦』(1968年)や『マシンガン・パニック』(1973年)、『スタントマン殺人事件』(1977年)などの作品に出演し、着実にキャリアを積み上げました。彼女のブレイクは、1982年のリドリー・スコット監督のSF映画『ブレードランナー』で、レプリカントのゾーラ役を演じたことで訪れました。この役は、彼女の強烈な存在感と演技力を広く知らしめ、カルト的な人気を博す作品となりました。その後も、1983年の『アンダー・ファイア』でクレア役、1988年の『ロジャー・ラビット』でドロレス役を演じ、多彩な役柄で観客を魅了しました。特に『ロジャー・ラビット』では、アニメと実写の融合という挑戦的な作品で、ユーモアと人間味あふれる演技を見せました。
テレビドラマでも活躍し、『Falcon Crest』(1982年-1983年)でキャサリン・デミリー役、『Buffalo Bill』(1983年-1984年)で主演を務め、コメディとドラマの両方で評価されました。1990年代には、『Barbarians at the Gate』(1993年)や『The Tommyknockers』(1993年)、『ヴァンパイア・イン・ブルックリン』(1995年)など、多様なジャンルの作品に出演。2000年代に入っても、『ゴースト・オブ・マーズ』(2001年)でウィットロック役、『シックス・フィート・アンダー』でマーガレット・チェノウィス役、『HEROES』(2007年)でヴィクトリア・プラット役など、印象的な役を演じ続けました。
2019年の『トゥー・オールド・トゥー・ダイ・ヤング』では、現代的な作品にも出演し、キャリアの長さと幅広さを証明しています。キャシディは、映画とテレビの両方で安定した活躍を見せ、ジャンルを問わず深みのある演技で知られています。
私生活
ジョアンナ・キャシディは1964年に一般人と結婚しましたが、1974年に離婚しました。この結婚からは息子と娘が一人ずつ生まれ、彼女は母親としての役割も大切にしてきました。私生活に関する情報は比較的少なく、彼女は公の場でプライベートをあまり明かさない傾向があります。離婚後は女優業に専念し、家族との時間を大切にしながらキャリアを築いてきたとされています。芸術への愛情は私生活にも反映されており、彼女の公式ウェブサイトでは、自身のキャリアやクリエイティブな活動について積極的に発信しています。ニュージャージー州出身である彼女は、アメリカのエンターテインメント業界で長年活動しながらも、地に足のついた生活態度を維持していると言われています。
出演作品
- スパイ大作戦(1968年)
- マシンガン・パニック(1973年)
- スタントマン殺人事件(1977年)
- 240-Robert(1979年-1980年、モルガン・ウエインライト役)
- Falcon Crest(1982年-1983年、キャサリン・デミリー役)
- ブレードランナー(1982年、ゾーラ役)
- アンダー・ファイア(1983年、クレア役)
- Buffalo Bill(1983年-1984年)
- Hollywood Wives(1985年、マリリー・グレイ役)
- 第四の核(1987年、イリーナ・ヴァシーリエヴァナ役)
- ロジャー・ラビット(1988年、ドロレス役)
- ザ・パッケージ/暴かれた陰謀(1989年、アイリーン・ギャラガー役)
- ドリーム・ガール/ママにはないしょの夏休み(1991年、ローズ・リンジー役)
- 恋はワインの香り(1991年)
- Barbarians at the Gate(1993年、リンダ・ソーソン役)
- The Tommyknockers(1993年、ルース・メリル役)
- ヴァンパイア・イン・ブルックリン(1995年、マキシミリアン/説教者ポーレー/グイド役)
- チェーン・リアクション(1996年)
- Dr.マーク・スローン(1999年、マディソン役)
- ゴースト・オブ・マーズ(2001年、ウィットロック役)
- シックス・フィート・アンダー(マーガレット・チェノウィス役)
- スタートレック:エンタープライズ(トゥレス役)
- HEROES(2007年、ヴィクトリア・プラット役)
- 誓いのKiss?(2007年)
- トゥー・オールド・トゥー・ダイ・ヤング(2019年)
レビュー 作品の感想や女優への思い