多部未華子は、1989年1月25日生まれの日本の女優。東京都西東京市出身で、愛称は多部ちゃん。身長158cm、血液型はO型です。2002年にスカウトされて芸能界入りし、映画やドラマで活躍しています。
2005年に映画「HINOKIO」と「青空のゆくえ」でブルーリボン賞新人賞を受賞しました。NHK連続テレビ小説「つばさ」で主演を務め、民放ドラマでも主演作多数です。
2019年に写真家・熊田貴樹さんと結婚し、2021年に第1子を出産しました。2024年に事務所から独立し、フリーランスとして活動しています。多彩な役柄をこなし、国民的女優として人気を集めています。
プロフィール
- 名前:多部未華子
- 生年月日:1989年1月25日(36歳)
- 出生地:東京都西東京市
- 身長:158 cm
- 血液型:O型
- 学歴:目黒日本大学中学校・高等学校、東京女子大学現代文化学部コミュニケーション学科
- 職業:女優・タレント
- ジャンル:映画・TV番組・舞台・CM
- 活動期間:2002年 –
- 配偶者:熊田貴樹(2019年 – )
- 事務所:フリーランス
- 公式サイト:Mikako Tabe official website
- SNSサイト:Instagram
生い立ち・教育
多部未華子さんは、1989年1月25日に東京都西東京市で生まれました。幼少期から芸能に興味を持ち、小学5年生の頃にミュージカル「アニー」を観劇したことがきっかけで、女優を志すようになりました。中学2年生まで「アニー」のオーディションを受け続けましたが、合格には至りませんでした。家族構成については、兄が一人いることが知られています。幼い頃は吉本新喜劇に憧れ、笑いを生む仕事に興味を持っていたそうです。性格は竹を割ったようなさっぱりとしたもので、喜怒哀楽がはっきりしていると本人も語っています。無性に食べたくなる食べ物は、醤油をたらした卵かけご飯だそうです。
教育面では、中学校・高等学校は目黒日本大学中学校・高等学校を卒業しました。高校時代は学業と芸能活動を両立し、親友の新垣結衣さんとは高校の同級生でした。
大学は東京女子大学現代文化学部コミュニケーション学科に進学。本来は心理学系統を志望していましたが、犯罪心理学や発達心理学に興味がなく、コミュニケーション学を選択したそうです。大学在学中は芸能活動が忙しく、休学や留年を繰り返し、6年間在籍した末に2013年3月に卒業しました。
大学生活では、コミュニケーションの勉強を通じて人との関わり方を学び、それが演技に活きているそうです。こうした生い立ちと教育が、彼女の自然体で魅力的な演技スタイルを形成した基盤となっています。彼女の生い立ちは、努力家で真っ直ぐな性格を表しており、多くのファンに親しみを与えています。
経歴
多部未華子さんの経歴は、2002年にスカウトされて始まりました。当初はムーン・ザ・チャイルドに所属していましたが、すぐにヒラタオフィスに移籍しました。デビュー作はJanne Da Arcのプロモーションビデオ「Rainy 〜愛の調べ〜」で、女優として初の仕事でした。同年にBS日テレのドラマ「HAPPY! HAPPY!スペシャル」でテレビドラマ初出演を果たしました。2003年には映画「HINOKIO」の工藤ジュン役に、1000人を超えるオーディションから合格し、映画デビューを飾りました。この作品で注目を集め、2005年の「HINOKIO」と「青空のゆくえ」での演技が評価され、ブルーリボン賞新人賞と日本映画批評家大賞新人賞(小森和子賞)を受賞しました。
2006年には「ルート225」で高崎映画祭最優秀新人女優賞を受賞し、着実にキャリアを積みました。2007年にTBSドラマ「山田太郎ものがたり」で民放連続ドラマ初出演を果たし、以降はドラマや映画で活躍を続けました。2009年にNHK連続テレビ小説「つばさ」で主演に抜擢され、1593人のオーディションから合格しました。この役でエランドール賞新人賞を受賞し、全国的な知名度を獲得しました。2011年には日本テレビ「デカワンコ」で民放連続ドラマ初主演を務め、コミカルな演技が好評でした。2015年の「ドS刑事」ではボブスタイルにヘアチェンジし、新たなイメージを確立しました。
2017年には劇場アニメ「それいけ!アンパンマン ブルブルの宝探し大冒険!」で声優に初挑戦しました。また、2017年から2022年まで雑誌「GINGER Web」で本の連載を担当し、読書家としての側面も見せました。2018年にヒラタオフィスからヒラタインターナショナルへ移籍し、2024年3月31日に独立してフリーランスとなりました。近年は舞台にも積極的に出演し、2018年の「ニンゲン御破算」や2023年の「兎、波を走る」などで高い評価を得ています。2025年にはTBSドラマ「スロウトレイン」や「対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜」、WOWOW「シャドウワーク」で主演を務め、多忙なスケジュールをこなしています。彼女の経歴は、子役から本格女優への成長を象徴しており、幅広いジャンルでの活躍が特徴です。デビューから20年以上経った今も、常に新しい挑戦を続けています。
服飾・美容
多部未華子さんの服飾・美容については、ナチュラルで上品なスタイルが特徴です。デビュー当時は純朴なイメージが強かったですが、年齢を重ねるにつれて洗練された美しさが際立つようになりました。特に、2015年のドラマ「ドS刑事」でのボブスタイル・ヘアチェンジが話題となり、ファッション誌で取り上げられました。彼女の美容法はシンプルで、毎日のスキンケアを重視し、自然なメイクを好むそうです。
ファッションでは、カジュアルからエレガントまで幅広くこなし、プライベートではデニムやTシャツなどのリラックスした服装を着用します。美容関連のイベントや雑誌出演も多く、ナチュラルビューティーをテーマにした特集で登場しています。
服飾面では、CMでファッションブランドのイメージキャラクターを務めた経験があり、積水ハウスや読売新聞の広告でスタイリッシュな姿を見せました。近年はSNSで「美人化」が話題となり、昔の画像と比較してメイクやヘアスタイルの変化が指摘されています。子育て中でも美容意識が高く、仕事の合間にヨガや散歩を取り入れ、健康的な美しさを保っています。彼女の美容エピソードとして、ドラマ撮影で髪を短くした際の心境をインタビューで語り、「新しい自分を発見できた」と述べています。服飾・美容の活動を通じて、ファンに憧れの存在となっています。
全体として、彼女のスタイルは内面の自信が反映されたもので、年齢に合った自然な魅力を発揮しています。
私生活
多部未華子さんの私生活は、比較的プライベートを重視したものです。家族については、兄が一人いることが知られています。高校時代からの親友に新垣結衣さんがおり、互いのエピソードを語ることがあります。2019年10月1日に、写真家の熊田貴樹さんと結婚を発表しました。出会いは2016年のUQモバイルCM撮影で、10歳年上の熊田さんと3年間の交際を経ての結婚でした。結婚発表では、公式サイトで「穏やかで優しい時間を共に過ごしていきたい」とコメントしました。2021年3月1日に第1子妊娠を報告し、同年12月18日にアニメ映画「ボス・ベイビー ファミリー・ミッション」の舞台挨拶で出産を公表しました。
子育てについては、仕事と両立しながら奮闘しているそうです。インタビューで「我が子との初めての瞬間に感動する気持ちを大切にしたい」と語り、母としての喜びを表現しています。多忙なスケジュールの中でも、子ども中心の生活を心がけ、「その日やるべきことをやるように」と述べています。私生活では、読書が趣味で、連載も担当していました。結婚・出産後も女優業を続け、2025年のドラマ出演で活躍中です。プライベートは非公開が多いですが、時折インタビューで家族への思いを明かし、温かな家庭像が伝わります。彼女の私生活は、仕事と家庭のバランスを大切にしたもので、多くの女性の共感を呼んでいます。
出演作品
映画
- HINOKIO(2005年、工藤ジュン役)
- 青空のゆくえ(2005年、河原春奈役)
- ルート225(2006年、田中エリ子役)
- ゴーヤーちゃんぷるー(2006年、鈴木ひろみ役)
- 夜のピクニック(2006年、甲田貴子役)
- 俺は、君のためにこそ死ににいく(2007年、鳥濱礼子役)
- 西遊記(2007年、玲美役)
- こわい童謡 表の章・裏の章(2007年、正木彩音役)
- フィッシュストーリー(2009年、麻美役)
- ケンタとジュンとカヨちゃんの国(2010年、ゆみか役)
- 君に届け(2010年、黒沼爽子役)
- 源氏物語 千年の謎(2011年、葵の上役)
- LIAR GAME -再生-(2012年、篠宮ユウ役)
- 深夜食堂(2015年、栗山みちる役)
- ピース オブ ケイク(2015年、梅宮志乃役)
- あやしい彼女(2016年、大鳥節子役)
- 続・深夜食堂(2016年、栗山みちる役)
- それいけ!アンパンマン ブルブルの宝探し大冒険!(2017年、ブルブル役、声の出演)
- 日日是好日(2018年、美智子役)
- トラさん〜僕が猫になったワケ〜(2019年、高畑奈津子役)
- 多十郎殉愛記(2019年、おとよ役)
- アイネクライネナハトムジーク(2019年、本間紗季役)
- 空に住む(2020年、小早川直実役)
- 流浪の月(2022年、谷あゆみ役)
ドラマ
- HAPPY! HAPPY!スペシャル(2002年、BS日テレ、ミカコ役)
- 東京少女 第4話(2003年、BS-i、桜子隊員役)
- ブレスト〜女子高生、10億円の賭け!(2006年、テレビ朝日、山口摩湖役)
- 対岸の彼女(2006年、WOWOW、野口魚子役)
- 魁!セレソンDX(2006年、テレビ大阪、ジョディ(絹子)役)
- その5分前(2006年、NHK総合、美沙役)
- すみれの花咲く頃(2007年、NHK、遠藤君子役)
- 山田太郎ものがたり(2007年、TBS、池上隆子役)
- 鹿男あをによし(2008年、フジテレビ、堀田イト役)
- ヤスコとケンジ(2008年、日本テレビ、沖ヤスコ役)
- つばさ(2009年、NHK、玉木つばさ役、主演)
- 不毛地帯(2009年、フジテレビ、壹岐直子役)
- GM〜踊れドクター(2010年、TBS、小向桃子役)
- デカワンコ(2011年、日本テレビ、花森一子役、主演)
- ジウ 警視庁特殊犯捜査係(2011年、テレビ朝日、門倉美咲役、主演)
- 浪花少年探偵団(2012年、TBS、竹内しのぶ役、主演)
- 大奥〜誕生[有功・家光篇](2012年、TBS、徳川家光役)
- ラストホープ(2013年、フジテレビ、橘歩美役)
- 怪物(2013年、読売テレビ、藤井寺里紗役)
- 東京バンドワゴン〜下町大家族物語(2013年、日本テレビ、槙野すずみ役)
- 僕のいた時間(2014年、フジテレビ、本郷恵役)
- 世にも奇妙な物語 ’14秋の特別編(2014年、フジテレビ、藤村優希役、主演)
- 永遠の0(2015年、テレビ東京、宮部松乃役)
- ドS刑事(2015年、日本テレビ、黒井マヤ役、主演)
- 視覚探偵 日暮旅人(2015年、日本テレビ、山川陽子役)
- 植物男子ベランダー SEASON2 第12話(2015年、NHK BSプレミアム、水原蓮花役)
- 仰げば尊し(2016年、TBS、樋熊奈津紀役)
- わたしに運命の恋なんてありえないって思ってた(2016年、関西テレビ/フジテレビ、白野莉子役、主演)
- ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜(2017年、NHK、雨宮鳩子役、主演)
- 先に生まれただけの僕(2017年、日本テレビ、松原聡子役)
- 二つの祖国(2019年、テレビ東京、井本梛子役)
- これは経費で落ちません!(2019年、NHK、森若沙名子役、主演)
- 太陽は動かない -THE ECLIPSE-(2020年、WOWOW、落合香役)
- 私の家政夫ナギサさん(2020年、TBS、相原メイ役、主演)
- 松尾スズキと30分の女優 「多部未華子の乱」(2021年、WOWOW)
- マイファミリー(2022年、TBS、鳴沢未知留役)
- 幸運なひと(2023年、NHK BSプレミアム・BS4K、松本咲良役)
- いちばんすきな花(2023年、フジテレビ、潮ゆくえ役、主演)
- スロウトレイン(2025年、TBS、渋谷都子役)
- 対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜(2025年、TBS、村上詩穂役、主演)
- シャドウワーク(2025年、WOWOW、紀子役、主演)
舞台
- ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」(2003年〜2004年、夜天光/セーラースターヒーラー役)
- LOVE LETTERS(2009年、メリッサ役、主演)
- 農業少女(2010年、百子役、主演)
- サロメ(2012年、サロメ役、主演)
- ふくすけ(2012年、フタバ役)
- わたしを離さないで(2014年、八尋役、主演)
- キレイ〜神様と待ち合わせした女〜(2014年〜2015年、ケガレ役、主演)
- ツインズ(2015年〜2016年、イラ役)
- 尺には尺を(2016年、イザベラ役)
- オーランドー(2017年、オーランドー役、主演)
- ニンゲン御破算(2018年、お吉役)
- 出口なし(2018年、イネス役)
- TOP HAT(2018年、デイル・トレモント役)
- ドクター・ホフマンのサナトリウム(2019年、カーヤ役)
- シブヤデマタアイマショウ(2023年、ミカコ役)
- 兎、波を走る(2023年、アリス役)
CM
- ソニー・コンピュータエンタテインメント「PS2 ブロードバンド」(2003年)
- チロルチョコ(2004年)
- 積水ハウス(2004年〜2008年)
- 読売新聞「yorimo」(2006年〜2007年)
- カルビー「夏ポテト」(2006年)
- 山崎製パン「中華まん」(2006年〜2007年)
- JR東日本「エキナカ Dila大船」(2007年)
- サントリー「南アルプスの天然水」(2007年)
- 任天堂(2008年)
- UQモバイル(2016年〜)
受賞歴
デビュー初期から映画、ドラマ、舞台と幅広い分野で評価されてきたものです。以下に、年ごとに主な受賞を詳細にまとめます。各賞の名前、対象作品、理由(評価された点)を記述します。情報は主に信頼できる公的ソースに基づいていますが、最新のものは2025年時点で確認された範囲です。彼女の演技力の高さと多様な役柄への適応力が、多くの賞で称賛されています。
2006年
- 第15回日本映画批評家大賞新人賞(小森和子賞):対象作品『HINOKIO』。ロボットを介したコミュニケーションを描いた作品での自然な演技が評価され、新人として注目を集めました。
- 第48回ブルーリボン賞 新人賞:対象作品『HINOKIO』『青空のゆくえ』。両作品での瑞々しい演技が評価され、映画界でのデビューを飾る新人賞として受賞しました。
- 第21回高崎映画祭 最優秀新人女優賞:対象作品『ルート225』。不思議な世界観の中で見せた繊細な表現力が評価されました。
2007年
- 第4回月刊TVnavi ドラマ・オブ・ザ・イヤー2007 最優秀新人賞(女優):対象作品『山田太郎ものがたり』。コメディ要素の強い役柄をコミカルに演じきった点が評価され、テレビドラマ界での新人賞として受賞しました。
2009年
- 第2回ゴールド・ドリーム・アワード 文化芸能部門:対象作品なし(総合的な活躍)。女優としてのこれまでの活動と将来性を評価した賞で、文化芸能分野での貢献が認められました。
2010年
- エランドール賞 新人賞:対象作品『フィッシュストーリー』『つばさ』『不毛地帯』。NHK連続テレビ小説『つばさ』での主演をはじめ、多様なジャンルでの演技が評価され、新人としての総合力が認められました。
2011年
- 第18回読売演劇大賞 優秀女優賞、杉村春子賞(新人賞):対象作品『農業少女』。舞台での深い感情表現と役作りが評価され、演劇界での新人賞としてダブル受賞しました。
- 第68回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 主演女優賞:対象作品『デカワンコ』。コミカルな刑事役を魅力的に演じた点が評価され、主演女優としての実力を示しました。
2013年
第75回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 助演女優賞:対象作品『大奥〜誕生[有功・家光篇]』。複雑な時代劇の役柄を深みを持って演じた助演が評価されました。
2016年
- 第25回日本映画プロフェッショナル大賞 主演女優賞:対象作品『ピース オブ ケイク』『映画 深夜食堂』。両作品でのリアリティある演技と感情の機微が評価され、主演女優賞を受賞しました。
- 第25回日本映画批評家大賞 主演女優賞:対象作品『ピース オブ ケイク』。恋愛の複雑さを自然に表現した演技が批評家から高く評価されました。
2017年
- 第8回コンフィデンスアワード・ドラマ賞 主演女優賞:対象作品『ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜』。温かみのある代書屋役を繊細に演じた点が評価され、ドラマ賞として受賞しました。
2020年以降の追加受賞については、2025年11月時点で新たな大規模な賞の記録は確認されていませんが、彼女の活躍は続いており、ドラマ『いちばんすきな花』や『マイファミリー』などで高い評価を受けています。将来的な受賞も期待されます。




レビュー 作品の感想や女優への思い