映画『ザ・マーダー 連続殺人事件』(2018年・米国)は、結婚を控えた女性が婚約者の家族の豪華な邸宅で巻き込まれる連続殺人事件を描いたスリラー。家族の秘密が明らかになる中、彼女は命を狙われながら真相を探ります。緊張感あふれる展開と心理描写が特徴で、家族の絆と狂気が交錯します。
基本情報
- 邦題:ザ・マーダー 連続殺人事件
- 原題:Murder at the Mansion
- 製作国:米国
- 公開年:2018年
- 上映時間:87分
- 製作会社:ア・ストレンジャー・フィルムズ・プロダクション
- 配給会社:リール・ワン・エンターテイメント
見どころ
- 結婚式を控えた花嫁の周囲で次々と危険な事故が起こり、漂う不穏な空気
- いろんな登場人物に疑念がわき、最後まで犯人がわからない展開
ファム・ファタル
いちばん印象に残ったキャラクターはアイビー。アイビーは十分にファム・ファタルなビジュアルで、役柄もなかなか魅惑的に仕上がっています。
オードリー・ランダース
オードリー・ランダースが演じるアイビーはブロンドヘアにアイメイクで濃い熟女ぶり。ブロンドにふわっとしたパーマが懐かしい。もともとクリっとした目のうえにまつ毛を長くつけているので、かなりクリクリ。頬骨にはオレンジ色のチーク。フェイス全体が猫顔に仕上がっています。召使いを呼び鈴で呼ぶのですから、ますます「アイビー=猫」説を想像しました。
自宅前
さて、アイビーの登場、まずは8分30秒。新しい恋人のディアナ (アンナ・ハッチソン)をカールが自宅へ招く場面。カールの母アイビーと姉のルビーが出迎えます。このときのアイビーの服装はド派手なタンクトップにベージュのパンツ。タンクトップは、青色をベースに紺色と金色で炎をあしらったようなゴテゴテ模様。このテカテカの生地は何ていうんでしょう?パンツに合わせて靴もベージュ。つま先の開いた10cm ほどのハイヒールで、 とてもおしゃれ。顔面に戻ると、ピアスは水色パステルカラーの大きな楕円形。
自宅食堂
17分で自宅食堂。ここでアイビーはシックな鉛色のドレスを着ています。前は逆三角形に胸を開いて、両肩に同系色の光る別布をあてがっています。袖口には、服の上から数珠のようなブレスレット。ピアスとネックレスは金色と緑色の組み合わせで統一。
結婚式に向けた指輪の選定
33分あたりで再びアイビーが登場。ニットのカーディガンに黒色のニットシャツ。真ん中のメッシュの透け感もあいまってファム・ファタル全開です。
ラニー・マコーリー
ラニー・マコーリーの配役は、10年前に新婚旅行直前で殺されたニコール。設定上、登場時間は少ないですが、ラニーは綺麗。
10年前の場面が映し出され、冒頭に登場。「誰にも邪魔されない新婚旅行よ」と代わりに話し、小屋で抱き合うカールとニコール。しばらくしてカールが出て行き、掃除しておくと伝えたニコールは一人きりになり、気づけば小屋に閉じ込められ出火。
この、誰かに邪魔されまくった新婚旅行(目前)に小屋で着ていた衣装は半袖ワンピースのドレス。ワンピースは、真ん中を白いボタンで留める仕様で、なんと胸元から膝下までズラリとボタンが付いています。
首・肩・胸板上部をざっくりクォーター状にくり抜いているので、全開です。短い袖は腕の付け根だけで固定しています。このワンピースは水色地で、赤色や黄色の太い直線が縦横に数本ずつ入った粗いチェック柄。つまり、結婚を控えた幸福絶頂時の可愛らしい若い女性風。
髪の毛はブロンドで、横の一部を後方へ向けてリング状に編んでいます。このヘアスタイルは手提げカバンのような柄になっていて素敵。髪色に合わせて、細いネックレスも金色。
上半身のおしゃれをまとめて見られる0分44秒で、ニコールはカールに婚約指輪を見せます。このとき、彼女はネックレスに左手を近づけるので、ネックレスと同色の金色の細い婚約指輪が薬指に確認できます。ついでに、ネイルは水色。小粒の丸いピアスも見えて、ネイルと同色の水色だとわかります。あとは靴。茶色のローヒールのパンプス。アキレス腱に踵抑えのストラップが付いています。
感想
ちょくちょく人が亡くなります。とくに怪しいと思われる人が被害者になるので、なかなか犯人がわかりません。
もちろん伏線があって、顕著な場面はフェリーで家族や知り合いとパーティーをするところ。といっても、この場面から後に、結婚式の準備が進んでいくものですから、伏線を忘れてしまいがち。
カールの実家で結婚式用アクセサリーの選定やドレスの試着などを楽しそうに行ないますが、見ているこちらもワクワクします。ディアナ(アンナ・ハッチソン)をはじめ、カールの家族や関係者たちは選定に夢中。最中に使用人の一人が館内で殺害されても、2秒ほどで落ち込みから回復^_^
このように、登場人物たちはほとんど脳天気なのですから、視聴者の私たちが伏線などを覚えていられるでしょうか…?(笑)
女優の活躍
この映画では、主にアンナ・ハッチソン、メリッサ・ボロナ、オードリー・ランダースの女優たちが活躍します。アンナ・ハッチソンは主人公のディアナを演じ、婚約者の家族邸宅で起こる事件に直面する女性として、恐怖と決断力を表現します。彼女は物語の中心として、家族の秘密を探る過程で強い精神力を発揮し、観客を引き込む演技を見せます。特に、クライマックスの対決シーンでは、冷静さと勇敢さを強調したパフォーマンスが光ります。
メリッサ・ボロナは悪役のルビーを演じ、採用された妹として兄カールへの異常な執着を体現します。彼女の活躍は、物語の緊張を高める鍵となり、幼少期の犯罪から始まる連続殺人を計画的に実行する様子を冷徹に描きます。ボロナの演技は、表面の親しみやすさと内面の狂気を巧みに切り替え、観客に衝撃を与えます。彼女の存在が映画のサスペンスを支えています。
オードリー・ランダースは母親のアイビーを演じ、家族の秘密を守る立場から微妙な感情を表現します。彼女の活躍は、娘ルビーの行動を知りながらも家族を維持しようとする複雑な心理を表し、物語に深みを加えます。ランダースの経験豊かな演技が、家族の崩壊を描くシーンで効果を発揮します。これらの女優たちは、それぞれの役割で映画のドラマチックな展開を支えています。
女優の衣装・化粧・髪型
アンナ・ハッチソンのディアナは、日常的な衣装を中心に着用します。邸宅到着時はカジュアルなブラウスとスカートで自然体を表し、結婚準備中はエレガントなドレスを着ます。化粧はナチュラルメイクで、目元を軽く強調し、髪型はロングヘアをストレートに下ろしたスタイルです。これにより、普通の女性らしい親しみやすさを演出します。アレルギー発作のシーンでは、化粧が崩れた様子が恐怖を強調します。
メリッサ・ボロナのルビーは、ダークな衣装が多く、黒い手袋を着用して犯罪を犯すシーンが印象的です。普段はシンプルなブラックドレスやトップスで、ミステリアスな雰囲気を醸します。化粧は濃いアイラインとリップで、狂気を表す強い目元が特徴です。髪型はダークカラーのロングヘアをウェーブさせて、魅力的にまとめています。クライマックスでは、白いウェディングドレスを着用し、妄想的な結婚シーンで対比を際立たせます。最後の病院シーンでは、火傷のメイクが施され、悲惨さを強調します。
オードリー・ランダースのアイビーは、上品な衣装を着用します。邸宅の主婦らしいエレガントなワンピースやブラウスで、家族の威厳を保ちます。化粧はクラシックなスタイルで、チークとリップを控えめに使い、年齢を感じさせない上品さを保ちます。髪型はショートボブで、整った印象を与えます。これらの要素が、彼女のキャラクターの秘密めいた側面を支えています。全体として、女優たちの衣装・化粧・髪型は、物語の緊張感を視覚的に高めています。
あらすじ
映画は、10年前の事件から始まります。カールと婚約者のニコルが邸宅の馬車小屋で親密な時間を過ごしているところを、幼いルビーが覗き見ます。嫉妬に駆られたルビーは、ろうそくを倒して火事を起こし、ドアを塞いでニコルを焼き殺します。この事件が家族の暗い過去となります。
10年後、ディアナは恋人のカールからプロポーズを受け、結婚式のため彼の家族邸宅を訪れます。そこでは母親のアイビーと妹のルビーが出迎えます。ディアナは家族の温かさに触れますが、すぐに異変を感じます。誰かが彼女の部屋に忍び込み、アレルギー薬を盗み捨てます。夕食でココナッツ入りのケーキを食べ、発作を起こしますが、カールが薬を見つけ助けます。
翌日、ディアナは馬車小屋を探り、カールとニコルの名前が刻まれた柱を見つけます。アイビーはニコルの死を説明しますが、カールは過去を避けます。結婚プランナーのシエナが雇われ、彼女はカールの元恋人です。家族でヨットクルーズ中、ディアナは手すりが壊れて川に落ちますが、カールに救われます。シエナは手すりが細工されたことに気づきます。
ディアナの妹ジェニーが到着し、二人はサウナに閉じ込められます。アイビーに救われますが、使用人のジミーが心臓発作で死にます。ディアナたちはアイビーの部屋を探り、家族の秘密を知ります。ルビーはカールへの執着を露わにし、フラッシュバックで幼少期の犯罪が明らかになります。
結婚式当日、ルビーはディアナを馬車小屋に誘い出し、気絶させて縛り、火を放ちます。カールが駆けつけ、ルビーは自分の罪を告白します。ディアナは自力で脱出し、カールを救い、ルビーを助けようとしますが、ルビーは火傷を負います。最後、ルビーは精神病院に収容され、ディアナとカールは新しい生活を始めます。
解説
映画『ザ・マーダー 連続殺人事件』は、家族の秘密と心理的なサスペンスをテーマにしたスリラー。婚約者の邸宅という閉鎖的な空間で、連続殺人が起きる設定が緊張感を生み出します。監督のサム・アーヴィンは、フラッシュバックを効果的に使い、過去の事件が現在の出来事に繋がる構造を構築します。これにより、観客は徐々に真相に近づく興奮を味わいます。
女優たちの演技が物語の核となります。特に、メリッサ・ボロナのルビーは、兄への異常愛を表現し、サイコパスの心理を深く掘り下げます。アンナ・ハッチソンのディアナは、被害者から戦う女性への変貌を描き、女性の強さを象徴します。オードリー・ランダースのアイビーは、家族の複雑な絆を体現し、母性と秘密の狭間で揺れる姿が印象的です。
視覚的な演出も注目されます。豪華な邸宅の内装やヨットのシーンが、表面的な華やかさと裏側の闇を対比させます。音楽のボビー・ローズは、緊張を高めるスコアでサスペンスを支えます。全体として、TV映画らしいコンパクトな展開ながら、心理描写の深さが魅力です。家族の歪んだ愛がもたらす悲劇を、現代的な視点で描いています。
テーマ的には、採用家族のトラウマや嫉妬の危険性を探求します。ルビーの行動は、愛の名の下に犯される犯罪を示し、社会的な警告を含みます。クライマックスの火事シーンは、過去の繰り返しとして象徴的です。この映画は、予測不能な展開でエンターテイメント性を保ちつつ、人間心理の暗部を照らします。
キャスト
| 配役 | 出演者 |
|---|---|
| カール | ジェイソン・シェーン・スコット |
| ニコール | ラニー・マコーリー |
| ジェニー | キム・ショウ |
| ディアナ | アンナ・ハッチソン |
| ローズマリー | ケイティ・マッカーティ |
| アイビー | オードリー・ランダース |
| ルビー | メリッサ・ボローナ |
| チャンドラー | ショーン・オブライアン |
| ジミー | ジェームズ・マカフリー |
| セバスチャン | ガブリエル・スロイヤー |
| ヴァレンティーナ | ジェニファー・フィールド |
| シエナ | マディソン・マッキンリー |
| ヤング・ルビー | ソフィー・ミラー |
| 運転手ニック | ニコラス・デイヴィッド・キング |
| 運転手ニック | ニック・キング |
| ヴィヴィカ | サラ・クリーブランド |
| 結婚式の招待客 | カール・リヒト |
| 刑事 | ベンジャミン・ワース・ビンガム・ミラー |
| 予行演習ディナーと結婚式のゲスト | ミシェル・ピーター |
| オウスリー | オウスリー・ロビンソン |
| カイリー | ビクトリア・ウィン |
スタッフ
| 監督 | サム・アーヴィン |
| 脚本 | ジェイソン=シェーン・スコット |
| セット装飾 | レベッカ・コントレラス |
| 衣装デザイン | ニーナ・チェルマク・ローゼンバーグ |
| ヘアスタイル | ミシェル・フラワーズ |
| メイクアップ部長 | ベサニー・フッド |
| メイクアップ助手 | トレバー・トンプソン |



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