ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)は、米国の女優、プロデューサー。『ムーラン・ルージュ』『めぐりあう時間たち』でアカデミー賞受賞。ハワイ生まれ、オーストラリア育ち。トム・クルーズと離婚後、キース・アーバンと結婚。映画とテレビで活躍し、2025年現在も第一線で活動中。
プロフィール
- ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)
- 本名:Nicole Mary Kidman
- 生年月日:1967年6月20日(57歳)
- 出生地:米国ハワイ州ホノルル
- 国籍:米国、オーストラリア(二重国籍)
- 職業:女優、映画プロデューサー
- ジャンル:映画、テレビドラマ、舞台
- 活動期間:1983年~
- 配偶者:トム・クルーズ(1990年 – 2001年)、キース・アーバン(2006年 – 現在)
- SNSサイト:Instagram・Facebook・YouTube
生い立ち・教育
ニコール・メアリー・キッドマンは、1967年6月20日、米国ハワイ州ホノルルで生まれました。両親はオーストラリア人で、父親のアントニー・キッドマンは生化学者・臨床心理学者、母親のジャネル・アン・キッドマンは看護学の教員でした。ニコールが4歳のとき、家族はオーストラリアのシドニーに移住し、彼女はそこで育ちました。オーストラリア国籍と米国国籍の両方を持ち、シドニー郊外のロングビルで幼少期を過ごしました。
幼い頃からバレエに親しみ、10歳で演劇学校に通い始めました。シドニーのノースショアにあるノース・シドニー女子高校に通い、演技への情熱を深めました。高校卒業後、正式な高等教育には進まず、シドニーのオーストラリア劇場青少年(Australian Theatre for Young People)やフィリップ・ストリート劇場で演技を学びました。14歳のとき、家族の反対を押し切って女優の道を志し、早くからプロのキャリアをスタートさせました。この決断は、彼女の天性の才能と強い意志を反映しています。
経歴
ニコール・キッドマンのキャリアは、1983年のオーストラリア映画『BMX Bandits』で始まりました。彼女のブレイクは、1989年のスリラー映画『デッド・カーム』での主演で、同作は国際的に注目され、ハリウッドへの道を開きました。1990年、トム・クルーズ主演の『デイズ・オブ・サンダー』で共演し、一躍スターに。この共演がきっかけでクルーズと結婚し、1990年代は『遥かなる大地へ』(1992年)、『バットマン フォーエヴァー』(1995年)、『アイズ ワイド シャット』(1999年)など大作に出演しました。
2001年の『ムーラン・ルージュ』でアカデミー賞主演女優賞に初ノミネートされ、2002年の『めぐりあう時間たち』で同賞を受賞。彼女の演じたヴァージニア・ウルフは、批評家から高い評価を受け、キャリアの頂点となりました。その後も『コールド マウンテン』(2003年)、『ライオン』(2016年)、『ビッグ・リトル・ライズ』(2017年~2019年、HBOシリーズ)などで多才な演技を見せ、エミー賞やゴールデングローブ賞も受賞しています。
プロデューサーとしても活躍し、自身の製作会社Blossom Filmsを通じて『ビッグ・リトル・ライズ』や『The Undoing』(2020年)を製作。2025年には、Netflixの『The Perfect Couple』や映画『Babygirl』(A24)に出演し、セクシーな役柄で話題に。彼女は映画とテレビの両方で影響力を発揮し、2024年にはAFI生涯功労賞を受賞しました。ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームにも星を持ち、国際的な名声を得ています。
私生活
ニコール・キッドマンは1990年に俳優トム・クルーズと結婚し、2人の養子(イザベラとコナー)を迎えました。しかし、2001年に離婚。クルーズとの結婚中、彼女はサイエントロジー教会との関わりを巡る複雑な状況に直面しましたが、自身はカトリック信仰を維持しました。2006年、カントリーミュージックのスター、キース・アーバンと結婚し、2人の娘(サンデー・ローズ、2008年、フェイス・マーガレット、2010年)をもうけました。ナッシュビルとシドニーを拠点に、家族との時間を大切にしています。
ニコールは慈善活動にも熱心で、国連女性機関(UN Women)の親善大使を務め、女性の権利や暴力防止を支援。2020年にはオーストラリアの山火事復興支援として50万ドルを寄付しました。プライベートでは、ヨガや瞑想を趣味とし、健康的なライフスタイルを維持。2025年現在、57歳ながら若々しい外見とエネルギーで知られ、メディアでは「年齢を感じさせない」と称賛されています。
出演作品
ニコール・キッドマンの主な出演作品は以下の通りです。
映画
- BMX Bandits(1983年):オーストラリアのアクション映画でデビュー。
- デッド・カーム(1989年):国際的なブレイクを果たしたスリラー。
- デイズ・オブ・サンダー(1990年):トム・クルーズと共演。
- バットマン フォーエヴァー(1995年):チェイス・メリディアン博士役。
- ムーラン・ルージュ(2001年):サティーン役。アカデミー賞ノミネート。
- めぐりあう時間たち(2002年):ヴァージニア・ウルフ役。アカデミー賞受賞。
- コールド マウンテン(2003年):エイダ役。アカデミー賞ノミネート。
- ライオン(2016年):養母スー役。アカデミー賞助演女優賞ノミネート。
- アクアマン(2018年):アトランナ女王役。
- Babygirl(2024年):A24のエロティック・スリラーでCEO役。
TV
- ビッグ・リトル・ライズ(2017年~2019年):セレスト役。エミー賞受賞。
- The Undoing(2020年):グレース・フレイザー役。製作も担当。
- ナイン・パーフェクト・ストレンジャー(2021年):マシャ役。
- The Perfect Couple(2024年):Netflixシリーズ。グリア役。
舞台
- ブルー・ルーム(1998年、ウエストエンド):ロンドンで舞台デビュー。
- Photograph 51(2015年):ロザリンド・フランクリン役。
総括
ニコール・キッドマンは、オーストラリアからハリウッドへと飛躍し、アカデミー賞受賞女優として世界的な名声を得ました。『ムーラン・ルージュ』や『めぐりあう時間たち』での演技力、プロデューサーとしての成功、そして慈善活動への献身で知られています。トム・クルーズとの離婚後、キース・アーバンとの幸せな家庭を築き、2025年現在も『Babygirl』や『The Perfect Couple』で新たな挑戦を続けています。彼女のキャリアは、情熱と多才さの結晶であり、今後も映画業界での影響力が期待されます。
レビュー 作品の感想や女優への思い