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マゾヒスト

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『マゾヒスト』は 1985年公開の日活ロマンポルノ作品。外科手術の失敗でサディストに変貌した医師が、古い病院で看護婦を性的に虐待する。被虐の喜びに目覚める女性の奇妙な性生活を描いた倒錯劇。ビデオ撮りの荒廃感とホラー要素が融合した衝撃作。小川美那子の大胆演技が際立つ。

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基本情報

  • 原題:マゾヒスト
  • 公開年:1985年
  • 製作国・地域:日本
  • 上映時間:72分
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女優の活躍

『マゾヒスト』の中心は、看護婦役の小川美那子。彼女は日活ロマンポルノ後期を支えたSM系女優として知られ、被虐的な役柄を自然に体現します。物語では、万引きの嫌疑で裸にされ捜索されるシーンから始まり、徐々にマゾヒストとして目覚めていく過程を、繊細かつ大胆に演じ分けています。

小川美那子の活躍は特に後半のSMシーンで光り、痛みと快楽の狭間で揺れる表情や、隷属の喜びに浸る姿が印象的です。彼女の演技が作品の暗い雰囲気を深め、観客に強烈な余韻を残します。レビューでも、彼女の熱演がビデオ撮りの安っぽさを補い、ホラー的な怖さを生み出していると評価されています。

脇を固める杉下なおみは、看護婦の友人役として登場し、物語のきっかけを提供します。彼女の自然な演技が、小川美那子の変貌を対比的に引き立てています。また、江崎和代も脇役で出演し、SM要素の強いシーンで存在感を発揮。女性たちの心理的な深みを加えています。

全体として、女優たちは過激なテーマを真剣に演じ、ロマンポルノの後期らしい女性の性的覚醒を表現。とりわけ小川美那子のマゾヒスティックな役柄は、ジャンルファンから高い支持を得ています。

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女優の衣装・化粧・髪型

『マゾヒスト』は古い病院を舞台に、衣装が全体的に地味で荒廃した雰囲気を強調しています。小川美那子演じる看護婦は、白いナース服から始まり、物語が進むにつれ破れたり汚れたりするデザインが特徴。SMシーンでは全裸や下着姿が多く、被虐的なイメージを視覚的に表現します。

化粧は控えめで、ナチュラルなメイクが日常性を表しますが、後半の乱れていく場面では汗や涙で崩れ、狂気を強調。瞳孔が開くような特殊効果も加わり、ホラー的な怖さを増しています。髪型はミディアムでストレート、乱れやすいスタイルがマゾ覚醒の過程を象徴します。

杉下なおみは日常着中心で、シンプルなブラウスやスカート。化粧は淡く、友人らしい清楚さを保っています。髪型はショートボブ風で、親しみやすい印象を与えます。

江崎和代の役は脇役ながら、露出度の高い衣装で登場。化粧は濃いめで赤いリップが目立ち、髪型はウェーブがかかったミディアム。全体的に、衣装とメイクが廃墟のようなセットとマッチし、暗いエロティシズムを演出しています。

レビューでは、ビデオ撮りの質感と衣装のリアリティが、心の荒廃を効果的に描いていると指摘されます。1980年代後期の日活ロマンポルノらしい、低予算ながらの視覚的な工夫が感じられます。

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あらすじ

ミサは万引きの嫌疑をかけられ、裸で身体検査を受けます。友人である看護婦が紹介した医師・山口と出会い、彼の心の傷を見守る関係になります。山口は外科手術の失敗によりサディストに変貌し、古い病棟でミサへの性的虐待を始めます。

当初は抵抗するミサですが、虐待を繰り返すうちに被虐の喜びに目覚め、マゾヒストとして覚醒していきます。鞭打ちや拘束、さまざまな道具を使ったプレイで、ミサは隷属の恍惚に浸ります。山口のサディズムとミサのマゾヒズムが絡み合い、奇妙な性生活が展開します。

物語は廃墟のような病院を舞台に、木枯らしの音や石油ストーブの寂しさが背景に流れ、ホラー的な緊張感を高めます。ミサの心理変化が中心で、自由意思で悦虐の世界に落ちていく過程が詳細に描かれます。

クライマックスでは、ミサの身も心もただれる様子が極限まで表現され、滅びの淵を覗くような結末へ。欲望の覚醒と破壊が交錯する倒錯劇として完結します。

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解説

本作『マゾヒスト』は1985年の日活ロマンポルノ後期作品で、ビデオ撮りの「ロマンX」シリーズに近いスタイルを取っています。監督の菅野隆は、視覚的な実験(口や目、音のクローズアップ)を試み、ホラー要素を加えて差別化を図りました。従来のロマンポルノよりハードに近く、AV競争時代の産物です。

テーマは女性のマゾヒスティックな覚醒で、男性のサディズムがきっかけとなり、女性側が自発的に隷属の喜びを見出す点が斬新。レビューでは、精神的な深みより娯楽性の強い過激描写が主と指摘されますが、廃墟セットの荒廃感が心の闇を象徴的に表現しています。

低予算のビデオ撮りながら、SEの使い方(風の音)や特殊効果がホラー的な怖さを生み、ギニーピッグシリーズのような不気味さを帯びています。日活ロマンポルノの終末期らしい、実験的な一作です。

小川美那子の演技が作品を支え、SMの精神性を多少なりとも掘り下げています。現代視点では過激ですが、当時の観客には不安と衝撃を与えました。ジャンル史では、女性主体の被虐描画として位置づけられます。

全体として、マゾヒズムの極限をエロティックに探求した野心作。ロマンポルノファンやホラー愛好家にオススメの異色作です。

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キャスト

  • ミサ(看護婦、マゾヒスト役):小川美那子
  • 山口(医師、サディスト役):野上祐二
  • 友人看護婦:杉下なおみ
  • その他:江崎和代

スタッフ

  • 監督:菅野隆
  • 脚本:磯村一路
  • 企画:半沢浩、植木実
  • 撮影:鈴木耕一
  • 音楽:坂口博樹
  • 製作:ビッグバン、日活

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