リース・ウィザースプーン(Reese Witherspoon)は米国の女優、映画プロデューサー。スコットランド系アメリカ人で、身長は157cm。1991年から活動を始め、子役としてデビューした後、1990年代後半から2000年代にかけてロマンチック・コメディ作品で人気を博しました。
2005年の映画『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』でアカデミー主演女優賞を受賞し、世界的な注目を集めました。以降、女優業だけでなくプロデューサーとしても活躍し、批評家から高い評価を得ています。彼女はプロダクション会社のパシフィック・スタンダードを所有しており、女性や子供の支援組織に積極的に関わっています。2010年にはハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに星を授与されました。ウィザースプーンは、誠実で礼儀正しい南部育ちの性格が作品にも反映され、多様な役柄を演じ分ける演技力で知られています。
プロフィール
- 名前:リース・ウィザースプーン(Reese Witherspoon)
- 本名:ローラ・ジーン・リース・ウィザースプーン(Laura Jean Reese Witherspoon)
- 生年月日:1976年3月22日(49歳)
- 出生地:アメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズ
- 民族:スコットランド系アメリカ人
- 職業:女優・プロデューサー
- 活動期間:1991年 – 現在
- 配偶者:ライアン・フィリップ(1999年 – 2007年)
- ジム・トス(2011年 – 2023年)
- 著名な家族:長女:エイヴァ(1999年生)
- 長男:ディーコン(2003年生)、二男:テネシー・ジェイムズ(2012年9月27日生)
生い立ちと教育
リース・ウィザースプーンは、1976年3月22日、アメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズで生まれました。父親のジョン・ドレイパー・ウィザースプーンは耳鼻咽喉科医で元陸軍予備軍中佐、母親のメアリー・エリザベスは看護学教授です。ミドルネームの「リース」は母親の旧姓に由来します。両親は1996年に別居しましたが、現在も婚姻関係にあります。幼少期は父親のアメリカ軍勤務により、4年間ドイツのヴィースバーデンで過ごしました。その後、テネシー州ナッシュビルに移住し、そこで子供時代を過ごしました。米国聖公会を信仰して育ち、兄のジョン・ジュニアは不動産会社に勤務しています。学校では成績優秀で読書好きであり、自分を「読書ばか」と呼んでいました。ナッシュビルの中学校としてハーディング・アカデミーに通い、女子高のハーパス・ホール・スクールではチアリーダーに所属しました。スタンフォード大学英文学部に進学しましたが、1年通学した後、女優業の本格化のため退学しました。南部育ちであることに誇りを持ち、誠実さ、礼儀正しさ、責任感を家系の教えとして育ちました。優等生で、両親から「タイプA少女」とあだ名されました。7歳頃に花屋のテレビコマーシャルのモデルに選ばれ、以降演技の勉強を始め、11歳時にテネシー州タレント・フェアで優勝しました。
経歴
ウィザースプーンの経歴は、1991年の映画『マン・イン・ザ・ムーン/あこがれの人』での子役デビューから始まります。この作品でヤング・アーティスト賞にノミネートされ、注目を集めました。1990年代はテレビ映画やディズニー作品に出演し、1996年の『連鎖犯罪/逃げられない女』でコニャック警察映画祭女優賞を受賞しました。1998年の『カラー・オブ・ハート』ではヤング・ハリウッド賞女優賞を受賞し、ブレイクの兆しを見せました。1999年の『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!』で全米映画批評家協会賞主演女優賞を受賞し、批評家から絶賛されました。
2001年の『キューティ・ブロンド』でエル・ウッズ役を演じ、大ヒット。ゴールデングローブ賞にノミネートされ、MTVムービー・アワードを受賞しました。2005年の『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』でアカデミー主演女優賞をはじめ、数々の賞を受賞し、女優としての頂点を極めました。以降、2007年の『レンディション』や2008年の『フォー・クリスマス』で商業映画に進出しましたが、一時低迷期を迎えました。2012年の『MUD -マッド-』で再評価され、2014年の『わたしに会うまでの1600キロ』でアカデミー賞にノミネートされました。プロデューサーとしては、2012年にType A Filmsを設立し、『ゴーン・ガール』や『ザリガニの鳴くところ』をプロデュース。2015年にパシフィック・スタンダードに改組し、女性主導のコンテンツを推進しています。また、2015年にファッション・ライフスタイルブランド「ドレイパー・ジェイムズ」を立ち上げ、ビジネス分野でも成功を収めました。
2023年にはカントリーミュージックコンテスト番組『マイ・カインド・オブ・カントリー』をプロデュースし、2025年には『真心を込めて招待します』で主演予定です。慈善活動では、セーブ・ザ・チルドレンやエイボン基金の名誉会長を務め、女性・子供支援に尽力しています。
私生活
ウィザースプーンの私生活は、キャリアと並行して注目を集めています。1997年に俳優のライアン・フィリップと出会い、1999年に結婚しました。長女のエイヴァ(1999年生)と長男のディーコン(2003年生)をもうけましたが、2006年に別居し、2007年に離婚しました。離婚後、2007年から2009年まで俳優のジェイク・ジレンホールと交際しましたが、破局しました。2010年にCAAエージェントのジム・トスと交際を開始し、2011年に再婚、次男のテネシー・ジェイムズ(2012年生)を迎えました。しかし、2023年に離婚を発表しました。2013年4月には、夫のジム・トスと共にアトランタで飲酒運転関連の逮捕事件が発生し、罰金と保護観察処分を受けました。ウィザースプーンは謝罪声明を発表し、以後、アルコール依存のカウンセリングを受けました。米国聖公会に通い、信仰心を大切にしています。家族との時間を重視し、子供たちの教育にも熱心です。また、慈善事業としてハリケーン・カトリーナの被災児童支援や女性に対する暴力防止キャンペーンに積極的に参加しています。
出演作品
ウィザースプーンは、数多くの映画とテレビ作品に出演しています。以下に主要なものを挙げます。
主要な映画
- マン・イン・ザ・ムーン/あこがれの人(1991年、主演:ダニー・トラント)
- 連鎖犯罪/逃げられない女(1996年、主演:ヴァネッサ)
- 悪魔の恋人(1996年、主演:ニコール・ウォーカー)
- カラー・オブ・ハート(1998年、主演:ジェニファー/メアリー・スー)
- クルーエル・インテンションズ(1999年、主演:アネット・ハーグローヴ)
- ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!(1999年、主演:トレイシー・フリック)
- キューティ・ブロンド(2001年、主演:エル・ウッズ)
- メラニーは行く!(2002年、主演:メラニー・カーマイケル)
- ウォーク・ザ・ライン/君につづく道(2005年、主演:ジューン・カーター)
- ペネロピ(2008年、主演:アニー、兼製作)
- モンスターVSエイリアン(2009年、声の出演:スーザン・マーフィー/ジャイノミカ)
- MUD -マッド-(2012年、主演:ジュニパー)
- わたしに会うまでの1600キロ(2014年、主演:シェリル・ストレイド)
- SING/シング(2016年、声の出演:ロジータ)
- ホーム・アゲイン(2017年、主演:アリス・キニー)
- リンクル・イン・タイム(2018年、主演:ミセス・ワッツイット)
- ユアプレイス、マイプレイス(2023年、主演:デビー、兼製作)
主要なテレビ作品
- フレンズ(2000年、ゲスト出演:ジル)
- ビッグ・リトル・ライズ(2017-2019年、主演:マデリン・マーサ・マッケンジー、兼製作)
- ザ・モーニングショー(2019年-、主演:ブラッドリー・ジャクソン)
- 真相 – Truth Be Told(2019-2023年、製作総指揮)
- リトル・ファイアー〜彼女たちの秘密(2020年、主演:エレナ・リチャードソン、兼製作総指揮)
- デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃(2023年、製作総指揮)
- マイ・カインド・オブ・カントリー(2023年、本人出演、ドキュメンタリー)
レビュー 作品の感想や女優への思い