サルマ・ハエック・ピノー(Salma Hayek Pinault)はメキシコ出身のアメリカで活躍する女優・プロデューサー。『テレサ』でブレイク後、ハリウッドで『デスペラード』や『フリーダ』に出演し、アカデミー賞候補に。メキシコを代表する国際的スターとして知られる。
プロフィール
- 名前:サルマ・ハエック(Salma Hayek)
- 別名:サルマ・ハエック・ピノー(Salma Hayek Pinault)
- 本名:サルマ・ハエック・ヒメネス(Salma Hayek Jiménez)
- 生年月日:1966年9月2日(59歳)
- 出生地:メキシコ、ベラクルス州コアツァコアルコス
- 活動期間:1988年~
- 配偶者:フランソワ・アンリ・ピノー(2009年~)
詳細
生い立ち・教育
サルマ・ハエック・ヒメネスは、1966年9月2日にメキシコのベラクルス州コアツァコアルコスで生まれました。父親はレバノン系メキシコ人で石油会社の重役、母親はオペラ歌手という恵まれた家庭環境で育ちました。幼少期に『夢のチョコレート工場』を観て女優を志し、演技への情熱を育みました。12歳の時にルイジアナ州の寄宿学校に2年間留学し、英語を学びながら異文化に触れました。その後、メキシコシティのイベロアメリカーナ大学で国際関係学を学びましたが、女優の夢を追いかけるため中退。24歳の時に英語をほとんど話せないままロサンゼルスに移り、ステラ・アドラーの演技学校で学びました。ラテン系としてのハリウッドでの苦労を経験しながらも、演技への情熱を失わず、後に成功への道を切り開きました。
経歴
サルマ・ハエックのキャリアは、1988年にメキシコのテレノベラでデビューしたことから始まりました。翌年の『テレサ』(1989-1991年)で主役を演じ、メキシコ国内で一躍有名になりました。ハリウッド進出後、同じラテン系のロバート・ロドリゲス監督との出会いが転機となり、『デスペラード』(1995年)でヒロイン役を射止め、国際的な注目を集めました。1996年の『フロム・ダスク・ティル・ドーン』では、吸血鬼の女王サンタニコ役でセクシーかつ強烈な印象を残し、ハリウッドでの地位を確立しました。1999年には自身の製作会社Ventanarosaを設立し、プロデューサーとしても活動を開始。『エル・コロネル・ノ・ティエネ・クイエン・レ・エスクリバ』(1999年)を製作し、メキシコのオスカー外国語映画部門に選出されました。2002年の『フリーダ』では、画家フリーダ・カーロを演じ、製作も担当。彼女の情熱的な演技は高く評価され、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。この作品は彼女のキャリアの頂点とも言える成功を収めました。その後も『バンディダス』(2006年)、『エターナルズ』(2021年)、『ハウス・オブ・グッチ』(2021年)など、多彩なジャンルの作品に出演。プロデューサーとしても『アグリー・ベティ』(2006-2010年)などテレビ番組で成功を収め、エミー賞を受賞しました。2025年には『スポーツ・イラストレーテッド』の水着特集号の表紙に58歳で抜擢され、年齢を超越した美しさと影響力で話題となりました。
私生活
サルマ・ハエックは2007年にフランス人実業家でケリングCEOのフランソワ・アンリ・ピノーとの間に娘ヴァレンティナ・パラーマを出産し、2009年に結婚しました。彼女の豪邸にはジェフ・クーンズやダミアン・ハーストのアート作品が飾られ、華やかな生活を垣間見ることができます。ハエックはメキシコのルーツを大切にしており、2014年のアニメ映画『ザ・プロフェット』では自身の祖父へのオマージュとして製作と声優を務めました。また、女性の権利やラテン系コミュニティの支援に積極的に取り組み、フェミニズムや更年期の話題についても率直に語っています。2017年にはハーヴェイ・ワインスタインからのセクシャルハラスメントを告発し、社会問題に対する発言力も示しました。ハエックは自身のインスタグラムで水着姿や家族との写真を公開し、58歳とは思えない若々しさで注目を集めています。彼女の親友にはペネロペ・クルスやアンジェリーナ・ジョリーなどがおり、セレブリティとしての交友関係も広いです。
出演作品
- テレサ(1989-1991年、テレビシリーズ、テレサ役)
- デスペラード(1995年、映画、カロリーナ役)
- フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年、映画、サンタニコ役)
- ワイルド・ワイルド・ウェスト(1999年、映画、リタ・エスコバル役)
- ドグマ(1999年、映画、セレンディピティ役)
- フリーダ(2002年、映画、フリーダ・カーロ役、製作兼任)
- レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード(2003年、映画、カロリーナ役)
- ダイヤモンド・イン・パラダイス(2004年、映画、ローラ役)
- バンディダス(2006年、映画、サラ役)
- ロンリーハート(2006年、映画、マーサ・ベック役)
- アグリー・ベティ(2006-2010年、テレビシリーズ、製作総指揮、ゲスト出演)
- アクロス・ザ・ユニバース(2007年、映画、看護師役)
- ザ・プロフェット(2014年、映画、カミラ役、声優・製作)
- 五日物語 3つの王国と3人の女(2015年、映画、ロングトレリス国の女王役)
- エターナルズ(2021年、映画、エイジャック役)
- ハウス・オブ・グッチ(2021年、映画、ピナ・アウリエンマ役)
- ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(2021年、映画、ソニア役)
- 長ぐつをはいたネコと9つの命(2023年、映画、キティ役、声優)
- マジック・マイク ラストダンス(2023年、映画、マクサンドラ・メンドーザ役)
レビュー 作品の感想や女優への思い