『SCORPION/スコーピオン』は2014年から2018年までCBSで放送されたアメリカのTV番組。IQ700超の天才4人組が、最新技術と頭脳で難事件を解決。ウォルター・オブライエンを中心に、国土安全保障省と協力し、危機に立ち向かう痛快犯罪捜査ドラマ。
基本情報
- 邦題:SCORPION/スコーピオン
- 原題:Scorpion
- 放送年:2014年~
- 製作国:米国
- 再生時間:42分
- ジャンル:アクション、ドラマ、クライム
あらすじ
『SCORPION/スコーピオン』は、ウォルター・オブライエン(エリス・ガベル)をリーダーとする、合計IQ700を超える天才集団「スコーピオン」が、複雑な問題を解決する物語です。アイルランド出身のウォルターは、11歳でNASAのコンピュータにハッキングしたことで国土安全保障省の特別捜査官ケイブ・ガロ(ロバート・パトリック)にスカウトされ、アメリカで技術協力を開始。成人後、行動心理学者のトビー(エディ・ケイ・トーマス)、メカの天才ハッピー(ジェイディン・ウォン)、天才数学者シルヴェスター(アリ・スティダム)とチームを組み、会社「スコーピオン」を設立します。しかし、まともな仕事を得られずにいたある日、ガロからロサンゼルス空港のシステム障害による56機の旅客機の危機を救う依頼が舞い込みます。チームはそれぞれの専門知識を駆使し、危機を回避。その後、国土安全保障省と契約を結び、ペイジ・ディネーン(キャサリン・マクフィー)をチームの「通訳」として迎え入れ、コミュニケーション能力を補います。ペイジの息子ラルフ(ライリー・B・スミス)、自身も天才児である少年との交流を通じて、チームは絆を深め、様々な国家的危機や個人的な問題に立ち向かいます。物語は、技術的な挑戦と人間ドラマが交錯し、時にユーモアを交えながら展開します。
女優の活躍
本作で主要な女性キャストとして活躍するのは、キャサリン・マクフィー演じるペイジ・ディネーンと、ジェイディン・ウォン演じるハッピー・クインです。
キャサリン・マクフィー(ペイジ・ディネーン)
キャサリン・マクフィーは、元シングルマザーで、チームの「通訳」兼「潤滑油」として機能するペイジを演じています。ペイジは、IQがずば抜けて高いわけではないものの、鋭い洞察力と人間的な温かさで、天才たちの社会的な弱点を補います。マクフィーは、歌手としてのキャリア(『アメリカン・アイドル』出身)で培った表現力を活かし、ペイジの感情豊かなキャラクターを魅力的に演じました。特に、ウォルターとの微妙なロマンスや、息子ラルフとの母子関係を描くシーンでは、繊細な演技が光ります。彼女の出演は、ドラマに感情的な深みを加え、視聴者に共感を呼び起こしました。シーズン2では、ペイジがティム・アームストロング(スコット・ポーター)との恋愛に揺れる姿を演じ、ウォルターとの三角関係が物語に緊張感をもたらします。マクフィーの自然体な演技は、視聴者から高い評価を受け、ドラマの人気を支えました。
ジェイディン・ウォン(ハッピー・クイン)
ジェイディン・ウォンは、メカニックの天才ハッピー・クインを演じ、チームの技術的支柱として活躍します。ハッピーは、機械工学の専門知識とタフな性格で、男性中心のチーム内で強い存在感を発揮。ウォンは、ハッピーの無骨で自立した性格を、時にユーモラスに、時に真剣に表現し、視聴者に強い印象を与えました。特に、シーズン2以降でトビーとのロマンスが描かれる場面では、彼女の感情の機微を巧みに演じ、硬派なキャラクターに人間味を加えました。ウォンの演技は、ハッピーの技術的な能力だけでなく、過去のトラウマや家族との関係性を描くシーンで特に際立ち、ドラマの多様性を高めました。
女優の衣装・化粧・髪型
ペイジ・ディネーン(キャサリン・マクフィー)
ペイジの衣装は、彼女の役割である「一般人」としての親しみやすさを反映しています。カジュアルでありながらも洗練されたスタイルが特徴で、ジーンズやブラウス、軽いジャケットを着用することが多く、動きやすさと女性らしさを両立させています。シーズン1では、シングルマザーとしての現実感を出すため、シンプルで実用的な服装が中心。シーズン2以降、チームのメンバーとして自信をつけるにつれ、少し大胆な色使いやフィット感のある服が増えます。化粧はナチュラルで、薄いファンデーションと控えめなリップカラーが中心。髪型は、緩やかなウェーブのかかったロングヘアで、シーンに応じてポニーテールやハーフアップに変化。彼女の外見は、親しみやすさとプロフェッショナルな雰囲気を両立させ、視聴者に「身近なヒーロー」を感じさせます。
ハッピー・クイン(ジェイディン・ウォン)
ハッピーの衣装は、彼女のメカニックとしての実務的な役割を強調。作業着風のジャンプスーツやカーゴパンツ、Tシャツ、ブーツを多用し、工具を持ち歩く姿が印象的です。色はダークトーン(黒、グレー、ネイビー)が中心で、彼女のタフな性格を反映。化粧はほとんどせず、素顔に近いスタイルで、汗や汚れがついたままのシーンも多く、リアルなエンジニア像を演出します。髪型は、ストレートのロングヘアをポニーテールやバンダナでまとめることが多く、作業中の機能性を重視。シーズン後半では、トビーとの関係が進展するにつれ、柔らかい素材のトップスやアクセサリーを着用する場面も増え、女性らしい一面が垣間見えます。
解説
『SCORPION/スコーピオン』は、ウォルター・オブライエンの実話に基づくドラマで、現代の「ギーク文化」を反映した作品。天才たちの社会的な疎外感や、仲間との絆を通じて成長する姿を描き、知性を「新しいセクシー」と位置づけるトレンドを体現しています。アクションとテクノロジーを融合させたストーリー展開は、『ワイルド・スピード』のジャスティン・リンが第1話を監督したことからも、ダイナミックで視覚的に魅力的です。シーズン1の初回視聴者数は2615万人を記録し、全米で高い人気を博しました。物語は、技術的な問題解決だけでなく、チーム内の人間関係や個々のトラウマにも焦点を当て、視聴者に感情的な共鳴を提供します。ペイジとラルフの親子関係や、ウォルターの感情表現の苦手さなど、キャラクターの内面が丁寧に描かれ、単なる犯罪捜査ドラマを超えた魅力を持っています。シーズン4まで続き、安定した視聴率を維持しましたが、2018年にCBSによりキャンセルされました。
キャスト
- ウォルター・オブライエン:エリス・ガベル(日本語吹替:杉田智和)。IQ197の天才ハッカー。チームのリーダーで、感情表現が苦手だが、危機的状況での決断力は抜群。
- ペイジ・ディネーン:キャサリン・マクフィー(日本語吹替:岡純子)。シングルマザーで、チームのコミュニケーションを助ける。ラルフの母。
- ハッピー・クイン:ジェイディン・ウォン。メカニックの天才。無骨だが心優しい一面を持つ。
- トビー・カーティス:エディ・ケイ・トーマス。行動心理学者。ハッピーと恋愛関係に発展。
- シルヴェスター・ドッド:アリ・スティダム。天才数学者。潔癖症で神経質だが、チームに欠かせない。
- ケイブ・ガロ:ロバート・パトリック。国土安全保障省の捜査官。チームのハンドラー。
- ラルフ・ディネーン:ライリー・B・スミス。ペイジの息子で、天才児。チームの助っ人となる。
スタッフ
- 製作総指揮:ウォルター・オブライエン、ニック・サントラ、アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー。ウォルターの実体験を基に、リアリティとエンターテインメント性を両立。
- 監督(第1話):ジャスティン・リン。『ワイルド・スピード』シリーズで知られ、アクションシーンの迫力を演出。
- 脚本:ニック・サントラ。犯罪捜査ドラマの経験を活かし、テンポの良いストーリーを構築。
- 音楽:トニー・モラレス、ブライアン・タイラー。緊張感とドラマチックな雰囲気を高めるスコアを提供。
総括
『SCORPION/スコーピオン』は、天才たちの知性と人間性を描いた、アクションとドラマが融合した作品です。キャサリン・マクフィーとジェイディン・ウォンの活躍は、物語に温かさと多様性をもたらし、視聴者に強い印象を与えました。衣装や髪型はキャラクターの個性を反映し、視覚的にも魅力的です。シーズン4までの展開で、技術的なスリルと人間ドラマのバランスが絶妙で、全米で愛された理由が伺えます。
レビュー 作品の感想や女優への思い