『シャークネード エクストリーム・ミッション』(2015年)は、竜巻に巻き込まれたサメが降り注ぐB級パニック映画の第3弾。フィン・シェパードが家族と米国を救うため、ホワイトハウスから宇宙まで戦う。コメディと荒唐無稽な展開が魅力のカルト作。
基本情報
- 邦題:シャークネード エクストリーム・ミッション
- 原題:Sharknado 3: Oh Hell No!
- 公開年:2015年
- 製作国:米国
- 上映時間:88分
- ジャンル:アクション
見どころ
第3弾のシャークネードは超凶暴。アメリカ合衆国全体をも破壊しかねない猛威を振るうサメたちに立ち向かうべく、シャークハンターたちが宇宙規模の戦いを挑んでいく。
あらすじ
『シャークネード エクストリーム・ミッション』(原題:Sharknado 3: Oh Hell No!)は、2015年にアメリカで公開されたテレビ映画で、シャークネードシリーズの第3作目です。物語は、主人公フィン・シェパード(アイアン・ジーリング)が、これまで二度にわたりシャークネードの脅威からアメリカを救った英雄として、ホワイトハウスで大統領から自由勲章を授与される場面から始まります。しかし、授賞式の最中に新たなシャークネードがワシントンD.C.を襲い、ホワイトハウスは壊滅。フィンは大統領(マーク・キューバン)と共にサメと戦い、危機を脱します。
一方、フィンの妻エイプリル(タラ・リード)は第三子を妊娠中であり、娘クラウディア(ライアン・ニューマン)やエイプリルの母メイ(ボー・デレク)と一緒にフロリダのユニバーサル・スタジオを訪れています。しかし、そこにもシャークネードが襲来し、テーマパークはサメの群れに飲み込まれます。フィンは家族を救うためオーランドへ急行する途中、過去の戦いで共闘したノヴァ(キャシー・スケルボ)と再会。ノヴァはシャークネードを独自に追跡し、戦闘技術を磨いてきた戦士として再登場します。
フィンとノヴァは協力し、家族を救うべく奮闘しますが、シャークネードはさらに巨大化し、東海岸全体を飲み込みます。物語はNASAのスペースシャトルを利用し、シャークネードを宇宙で破壊する計画へと発展。フィンの父ギルバート(デビッド・ハッセルホフ)が登場し、宇宙での戦いに参加します。最終的に、フィンとエイプリルは巨大サメの体内で出産という前代未聞の展開を迎え、家族の絆と荒唐無稽なアクションで危機を乗り越えます。
女優の活躍
本作では、タラ・リード、キャシー・スケルボ、ライアン・ニューマン、ボー・デレクといった女優陣が重要な役割を果たしています。
タラ・リード(エイプリル・ウェクスラー役)
エイプリルはフィンの妻で、シリーズを通じて家族を守る強い女性として描かれています。本作では妊娠中で左腕にチェーンソーを装備した義手を携え、戦う姿が印象的です。特に終盤の宇宙でのシーンでは、巨大サメの体内で出産するという衝撃的な場面で存在感を発揮。タラ・リードのコミカルかつ勇敢な演技は、B級映画の過激な展開を支える重要な要素です。彼女の感情表現は、家族愛と危機的状況での決断力を強調し、観客に強い印象を与えます。
キャシー・スケルボ(ノヴァ・クラーク役)
ノヴァは初作以来の再登場で、サメへの復讐心を胸に戦闘技術を磨いたアマゾネスのようなキャラクターとして活躍します。フィンへの淡い想いを抱きつつも、シャークネード撃退のために戦闘機を操縦したり、魔改造されたチェーンソーを提供したりと、アクションシーンで大いに目立ちます。スケルボのエネルギッシュな演技は、ノヴァの成長と情熱を体現し、物語にダイナミズムを加えています。
ライアン・ニューマン(クラウディア・シェパード役)
フィンの娘クラウディアは、18歳になり、友人のジェス(ブレア・ファウラー)と共にテーマパークで危機に直面します。ニューマンは若々しくも勇敢な少女を演じ、ジェットコースター上でのサメとの戦闘シーンで活躍。彼女の演技は、家族の一員としての絆を強調し、若年層の観客にも共感を呼びます。
ボー・デレク(メイ・ウェクスラー役)
エイプリルの母メイとして、ベテラン女優ボー・デレクが登場。落ち着いた存在感で家族を支えつつ、危機的状況でも冷静さを保つ姿を演じます。彼女の出演は、シリーズに懐かしさと豪華さをもたらしました。
これらの女優陣は、荒唐無稽なストーリーの中でも、それぞれのキャラクターに個性と魅力を与え、物語の感情的な軸を支えています。
女優の衣装・化粧・髪型
タラ・リード(エイプリル)
エイプリルの衣装は、実用性とB級映画らしい派手さを兼ね備えています。妊娠中の設定を反映し、ゆったりとしたカジュアルな服装が中心ですが、左腕のチェーンソー義手が最大の特徴で、視覚的に強烈なインパクトを与えます。化粧はナチュラルで、過酷な状況下でも美しさを保つタラ・リードの特徴が活かされています。髪型はシンプルなロングヘアで、アクションシーンでも動きやすさを重視。
キャシー・スケルボ(ノヴァ)
ノヴァの衣装は、戦士らしいタイトなタンクトップやカーゴパンツで、身体のラインを強調するセクシーかつ機能的なデザインが特徴です。レビューでは「いやらしBODYを見せつけるような服装」と評されるほど、視覚的なインパクトが強いです()。化粧は大胆で、戦闘的なイメージを強調する濃いめのアイメイクとリップが目立ちます。髪型はポニーテールやアップスタイルで、戦闘シーンでの動きやすさとカッコよさを演出。
ライアン・ニューマン(クラウディア)
クラウディアの衣装は、10代の少女らしいカジュアルなTシャツやショートパンツで、テーマパークでの若々しい雰囲気を反映。化粧は控えめで、ナチュラルなメイクが青春らしさを強調。髪型はルーズなウェーブのロングヘアで、危機的状況でも少女らしい魅力を保ちます。
ボー・デレク(メイ)
メイの衣装は、年齢相応のエレガントなブラウスやスカートで、落ち着いた大人の女性らしさを表現。化粧は上品で、シニア層の美しさを引き立てるナチュラルメイク。髪型はショートカットで、洗練された印象を与えます。
これらの衣装や化粧は、B級映画の誇張された世界観を反映しつつ、各キャラクターの個性や役割を視覚的に補強しています。
解説
『シャークネード エクストリーム・ミッション』は、シャークネードシリーズの特徴である「常識を無視した荒唐無稽な展開」をさらに加速させた作品です。本作は、ワシントンD.C.やユニバーサル・スタジオ、さらには宇宙を舞台に、竜巻に巻き込まれたサメが降り注ぐパニックとコメディを融合させたB級映画の金字塔です。シリーズの魅力は、物理法則やリアリティを完全に無視し、「サメが宇宙で泳ぐ」「サメの体内で出産」といった突飛な展開を真剣に描くことで、観客に笑いと驚きを提供することにあります。
本作は、予算の増加に伴い、前作よりもスケールが拡大。ユニバーサル・スタジオでのロケや、戦闘機、スペースシャトルといった大がかりなセットが登場し、視覚的な派手さが際立ちます。また、『007』シリーズのパロディや『スター・ウォーズ』を彷彿とさせる宇宙戦など、ポップカルチャーの参照が豊富で、カルト映画としての楽しさを増しています。レビューでは「ストーリーのテンポが良く、サメが惜しみなく登場する」と評価される一方、過去作の焼き直し感やまとまりの欠如を指摘する声もあります。
キャストには、デビッド・ハッセルホフやマーク・キューバンなど、豪華なカメオ出演が多数含まれ、シリーズの人気の高さを物語ります。音楽面では、アイルランドのデュオJedwardによる主題歌「Oh Hell No」が作品の軽快な雰囲気を盛り上げます。
キャスト
- アイアン・ジーリング:フィン・シェパード(主人公、シャークネードと戦う英雄)
- タラ・リード:エイプリル・ウェクスラー(フィンの妻、チェーンソー義手を装備)
- キャシー・スケルボ:ノヴァ・クラーク(サメに復讐を誓う戦士)
- ライアン・ニューマン:クラウディア・シェパード(フィンの娘)
- ボー・デレク:メイ・ウェクスラー(エイプリルの母)
- デビッド・ハッセルホフ:ギルバート・シェパード(フィンの父)
- マーク・キューバン:アメリカ合衆国大統領
- フランキー・ムニッズ:ルーカス・スティーヴンス(ノヴァの相棒)
- その他:ジェリー・スプリンガー、Ne-Yo、ジョン・シナなど(カメオ出演)
スタッフ
- 監督:アンソニー・C・フェランテ
- 脚本:サンダー・レヴィン
- 製作:デビッド・マイケル・ラット
- 製作会社:アサイラム
- 音楽:クリストファー・カノ、クリス・リデンハウア
- 主題歌:「Oh Hell No」(Jedward)
- 撮影:ベン・デメア
- 編集:クリストファー・ロス
まとめ
『シャークネード エクストリーム・ミッション』は、B級映画の枠を超えたエンターテインメント作品として、荒唐無稽な展開と豪華なキャストで観客を楽しませます。女優陣の活躍は、家族愛や戦う女性像を強調し、衣装や化粧もキャラクターの個性を引き立てます。シリーズのファンであれば、宇宙でのサメとの戦いやパロディ要素を存分に楽しめるでしょう。
レビュー 作品の感想や女優への思い