『スター・トレック』(2009年)はJ・J・エイブラムス監督によるSF映画で、伝説的シリーズのリブート。宇宙船エンタープライズの若きクルーたちが、ロミュラン人の脅威に立ち向かう冒険を描く。アクションと人間ドラマが融合した作品。ゾーイ・サルダナ演じるウフーラとウィノナ・ライダー演じるアマンダ・グレイソンが活躍。
基本情報
- 邦題:スター・トレック
- 原題:Star Trek
- 公開年:2009年
- 製作国:米国
- 上映時間:126分
- ジャンル:アクション、ドラマ、SF
- 配給:パラマウント・ピクチャーズ
- 公式サイト:paramount.jp
女優の活躍
本作では、ゾーイ・サルダナ演じるウフーラとウィノナ・ライダー演じるアマンダ・グレイソンが際立つ活躍を見せます。
ゾーイ・サルダナ演じるウフーラは、エンタープライズの通信士として冷静かつ知的な一面を見せ、チームの要として重要な役割を果たします。彼女の言語学の知識は、異星人とのコミュニケーションで鍵となり、特に緊迫した場面での的確な判断が光ります。
一方、ウィノナ・ライダーはスポックの母アマンダとして登場。短い出演ながら、息子スポックとの深い親子関係を描くシーンで感情的な深みを加え、物語に温かみを与えます。両女優ともに、少ない出番でも強い印象を残し、作品の多様性と感情の幅を広げる貢献をしています。
女優の衣装・化粧・髪型
ゾーイ・サルダナのウフーラは、スター・トレックの伝統的なスターフリートの制服を着用。赤いミニドレス型の制服は、1960年代のオリジナルシリーズを彷彿とさせつつ、現代的なタイトなシルエットでデザインされています。彼女の化粧は自然体で、プロフェッショナルな通信士としての落ち着きを強調。髪型は、シンプルなアップスタイルで、機能的かつ洗練された印象を与えます。このスタイルは、彼女の知的で自信に満ちたキャラクター性を引き立てます。
一方、ウィノナ・ライダー演じるアマンダは、バルカン人の文化を反映したエレガントなローブを着用。落ち着いた色調の衣装は、彼女の穏やかで知的な母親像を表現。化粧は控えめで、ナチュラルな美しさを活かし、髪型は緩やかなウェーブのロングヘアで、温かみのある雰囲気を醸し出します。
両者の衣装とスタイルは、それぞれのキャラクターの背景と役割を視覚的に補強しています。
あらすじ
2233年、宇宙船ケルヴィンの副艦長ジョージ・カークは、ロミュラン人のネロが率いる巨大な宇宙船の攻撃を受け、命を犠牲にしてクルーを救います。この事件で生まれたばかりの息子ジェームズ・T・カークは、父の英雄的行動を知らずに育ちます。年月が経ち、青年となったカーク(クリス・パイン)は、スターフリートアカデミーに入学。そこでは、バルカン人のスポック(ザカリー・クイント)との出会いと衝突が彼を待ち受けます。一方、ネロ(エリック・バナ)が再び現れ、バルカン星を破壊する計画を進めます。カークとスポックは、新造された宇宙船エンタープライズに乗り込み、仲間たちとともにネロの野望を阻止すべく宇宙へ旅立ちます。個々の葛藤と成長を乗り越え、若きクルーたちは絆を深め、銀河の危機に立ち向かいます。
解説
『スター・トレック』(2009年)は、ジーン・ロッデンベリーが創造したオリジナルシリーズ(1966年)を現代的に再構築したリブート作品。J・J・エイブラムス監督は、オリジナルへの敬意を保ちつつ、新たな観客層を引き込むためにダイナミックな映像とテンポの良いストーリーテリングを採用。時間旅行を軸にしたパラレルユニバースの設定により、従来のファンと新規視聴者の両方に新鮮な体験を提供します。特に、カークとスポックの若き日の対立と友情の芽生えは、シリーズの核である「人間性と論理の融合」を象徴しており、感情的な共鳴を呼び起こします。視覚効果も見どころで、ILMによる宇宙戦闘シーンや惑星の描写は圧倒的。レナード・ニモイのカメオ出演(老年スポック役)は、旧シリーズとの橋渡しとしてファンに感動を与えました。本作は、興行収入3億8500万ドル以上を記録し、批評家からも高い評価を受け、アカデミー賞のメイクアップ部門を受賞。シリーズの新たな幕開けとして成功を収めました。
キャスト
- クリス・パイン:ジェームズ・T・カーク
- ザカリー・クイント:スポック
- ゾーイ・サルダナ:ナヨータ・ウフーラ
- カール・アーバン:レナード・マッコイ(ボーンズ)
- ジョン・チョー:ヒカル・スールー
- サイモン・ペッグ:モンゴメリー・スコット(スコッティ)
- アントン・イェルチン:パヴェル・チェコフ
- エリック・バナ:ネロ
- ウィノナ・ライダー:アマンダ・グレイソン
- レナード・ニモイ:老年スポック
- ブルース・グリーンウッド:クリストファー・パイク
- ベン・クロス:サレック
スタッフ
- 監督:J・J・エイブラムス
- 脚本:ロベルト・オーチー、アレックス・カーツマン
- 製作:J・J・エイブラムス、デイモン・リンデロフ
- 音楽:マイケル・ジアッキーノ
- 撮影:ダニエル・ミンデル
- 編集:メアリアン・ブランドン、メリー・ジョー・マーキー
- 視覚効果:インダストリアル・ライト&マジック(ILM)
- 製作会社:パラマウント・ピクチャーズ、バッド・ロボット
レビュー 作品の感想や女優への思い