デトロイト

デトロイト（デトロイト市）はアメリカ合衆国ミシガン州南東部に位置する都市で、自動車産業の中心地として知られる「モーターシティ」の異名を持ちます。デトロイト川を挟んでカナダのウィンザーと接し、五大湖の玄関口にあります。歴史的に自動車生産で繁栄しましたが、近年はスタートアップ企業や次世代自動車、ロボット産業が活発化しています。2020年の人口は約64万人で、多様な文化と復興の象徴として注目されています。

Michigan native shoots feature film in metro Detroit

Have you ever had dreams that have come true? That’s the premise of a new movie being shot in Michigan. One of the filmi...

歴史
芸術
登場する映画
出身女優

歴史

デトロイトの歴史は、1701年にフランスの探検家アントワーヌ・ド・ラ・モト・カディヤックがフォート・ポンシャルトラン・デュ・デトロワを建設したことに始まります。この名称は、現在のデトロイト川を意味するフランス語「ル・デトロワ」に由来します。当初はフランス領として毛皮交易の拠点となり、1760年にイギリス領、1796年にアメリカ領となりました。1805年の大火災で市街地が壊滅した後、オーガスタス・B・ウッドワード判事の指導のもと、ランプラン・プランに基づく放射状の計画都市として再建されました。このレイアウトは、今日のデトロイトの街並みを形成しています。

19世紀後半、デトロイトは馬車や自転車の製造業で栄えましたが、1899年に自動車産業の萌芽が見え始めました。1903年、ヘンリー・フォードがフォード・モーター・カンパニーを設立し、1913年のT型フォードの組立ライン導入により大量生産時代が到来します。これにより、ゼネラルモーターズやクライスラーとともに「ビッグスリー」と呼ばれる自動車メーカーが誕生し、デトロイトは世界の自動車生産の中心地となりました。1920年代から1930年代にかけての繁栄期には、移民の流入により人口が急増し、1920年に100万人を突破しました。第二次世界大戦中は「民主主義の兵器庫」として軍需生産に貢献し、戦後にはさらに成長を続け、1950年には人口185万人に達しました。この頃、市の半数近くの労働者が自動車産業に従事していました。

しかし、1950年代以降、郊外化と人種問題が影を落とします。1948年のシェリー対クレーマー判決で住宅差別が違憲とされ、白人住民の郊外移住（ホワイト・フライト）が加速しました。1967年のデトロイト暴動は、警察の黒人への暴行をきっかけに5日間続き、43人が死亡、7,000人以上が逮捕される大惨事となりました。これにより、人口流出が本格化し、1970年代には日本車やドイツ車の輸入増加により国内自動車産業が打撃を受け、失業率が上昇しました。1980年代には市街地の空洞化が進み、犯罪率の高さから「アメリカの犯罪首都」と揶揄されるほどとなりました。

1990年代に入り、ルネサンス・センターなどの再開発プロジェクトが進められましたが、効果は限定的でした。2008年のリーマン・ショックでGMとクライスラーが破綻し、2013年7月には債務1,800億ドルで全米最大規模の自治体破綻を宣言しました。この危機を機に、連邦政府の支援と民間投資が進み、破産手続きは2014年末に終了。2010年代後半からは、ダン・ギルバート氏らの投資によりダウンタウンが再生し、テック企業やエンターテイメント産業が流入しました。2020年代に入り、電気自動車や自動運転技術の開発で再び自動車産業が活性化し、失業率は7%台に低下。COVID-19禍後の回復も早く、人口減少が止まり、活気を取り戻しています。デトロイトの歴史は、繁栄と衰退の繰り返しを通じて、米国の産業都市の鏡像を映し出しています。

芸術

デトロイトの芸術シーンは、都市の産業遺産と多文化性が融合した独自の豊かさを誇ります。建築分野では、1920年代から1930年代の繁栄期に建てられたアール・デコ様式の超高層ビルが象徴的です。フィッシャー・ビルディング、ガーディアン・ビルディング、ペノブスコット・ビルディング、キャデラック・プレイスは、金箔や大理石をふんだんに用いた豪華な装飾で知られ、「デトロイトの宝石」と称されます。これらはダウンタウンのスカイラインを彩り、ネオゴシックやモダニズムの要素も取り入れ、歴史的な深みを加えています。ルネサンス・センターは1977年に完成した現代的な複合施設で、GM本社を擁し、都市再生のランドマークです。

美術館では、デトロイト美術館（DIA）が世界有数のコレクションを有します。1885年に設立されたこの館は、先史時代から現代美術までを網羅し、特にヨーロッパ絵画（ヴァン・ゴッホ、モネ、ピカソの作品）やアメリカ美術（フリーダ・カーロの壁画）が有名です。面積は約10万平方メートルで、100万点以上の収蔵品を誇り、2012年の財政危機時には市民運動「Save DIA」で守られました。現代アートでは、ヒートワークス（Heidelberg Project）が廃墟を活用したストリートアートで注目を集め、色鮮やかな彫刻やインスタレーションが街の再生を象徴します。

音楽文化はデトロイトの芸術の核心です。「モータウン」の発祥地として、1960年代にベリー・ゴーディが設立したモータウン・レコードは、ジャクソン5、ダイアナ・ロス、スーパーフライらを輩出しました。ソウルやR&Bの黄金時代を築き、Hitsville U.S.A.（モータウン博物館）でその遺産を体感できます。また、1980年代のテクノミュージックは、デリリアントやアンダーワールドの影響を受け、地下クラブから世界へ広がりました。デトロイト・テクノ・フェスティバルは毎年開催され、電子音楽の聖地として機能します。クラシックでは、デトロイト交響楽団が1896年創立の名門で、マックス・M・フィッシャー・ミュージック・センターを拠点に、国際的に活躍しています。

演劇や文学も盛んで、フォックス・シアター（1928年開業）は豪華な内装でブロードウェイ公演を開催。デトロイト・リトル・シアターはアフリカ系アメリカ人の劇団として多様な作品を上演します。ストリートアートやグラフィティは、産業衰退後の廃墟をキャンバスに、黒人文化や社会問題を表現。ハインツ・アートセンターは若手アーティストのインキュベーターです。デトロイトの芸術は、苦難を乗り越えたレジリエンスを反映し、訪問者にインスピレーションを与えます。

登場する映画

デトロイトは、その独特の都市景観と社会史を背景に、多くの映画の舞台となっています。以下に主な作品を挙げ、各々に簡単な概要を記します。

ビバリーヒルズ・コップ：アクセル・フォーリー（2024年）：エディ・マーフィ演じるアクセル・フォーリーがデトロイトからビバリーヒルズへ戻り、娘の危機を救うため新たな事件に挑むアクションコメディ。軽快なユーモアとアクションが特徴で、シリーズの原点を踏襲しつつ現代的な展開が楽しめる。デトロイトの街並みが物語の背景として活き、アクセルの機転と大胆さが光る。
ドント・ブリーズ（2016年）：デトロイトの荒廃した地区を舞台に、盲目の老人の家に侵入した若者たちが予想外の恐怖に直面するスリラー。緊迫感あふれる展開と閉鎖空間でのサスペンスが魅力。デトロイトの寂れた雰囲気が物語の不気味さを増幅し、観客を引き込む。
トリプルX：再起動（2016年）：ヴィン・ディーゼル主演のアクション映画で、デトロイトがエクストリームスポーツとスパイ活動の舞台として登場。派手なアクションとスリリングな展開が特徴で、都市のダイナミックな風景が物語のエネルギーを高める。現代的なスパイ映画の魅力が詰まっている。
デトロイト（2017年）：1967年のデトロイト暴動を背景に、アルジー・モーテル事件を描いた社会派ドラマ。実話に基づく緊迫した展開と人種問題への深い洞察が特徴。デトロイトの歴史的背景がリアルに描かれ、観客に重い問いを投げかける力作。
Zola ゾラ（2020年）：デトロイトのウェイトレス、ゾラが奇妙な旅に巻き込まれる実話ベースのコメディドラマ。SNS時代を反映した軽快な語り口と、予測不能な展開が魅力。デトロイトの日常的な風景が、物語の奇抜さと対比を成して印象的。
コフィー&カリーム（2020年）：デトロイトの警官とその恋人の息子が巻き込まれるドタバタコメディ。アクションとユーモアが融合し、家族の絆を描く。デトロイトの都市環境が、コミカルな追跡劇の背景として活気を与えている。
クライム・ゲーム（2021年）：デトロイトを舞台にした犯罪スリラーで、詐欺師たちが危険なゲームに挑む。緻密なプロットと緊張感ある展開が魅力。デトロイトの工業的な雰囲気と犯罪の世界が絶妙に絡み合い、観客を引き込む。
カモンカモン（2021年）：ラジオジャーナリストが甥とデトロイトを旅する感動的なドラマ。モノクロ映像で描かれる都市の風景が、親子のような絆の物語に深い情感を添える。デトロイトの日常が、静かな人間ドラマを際立たせる。
リスペクト（2021年）：アレサ・フランクリンの伝記映画で、デトロイトでの彼女の音楽人生が描かれる。力強い歌声と感動的なストーリーが魅力。デトロイトの音楽文化が背景にあり、ソウルミュージックの魂が響き合う。
フォードvsフェラーリ（2019年）：1966年のル・マン24時間レースを題材にした実話ベースのドラマ。デトロイトの自動車産業が中心となり、フォードの挑戦が描かれる。迫力のレースシーンと人間ドラマが融合し、情熱的な物語が展開する。
ホワイト・ボーイ・リック（2018年）：1980年代のデトロイトを舞台に、少年がFBIの情報提供者となり麻薬取引に巻き込まれる実話ベースの犯罪ドラマ。都市の暗部と家族の絆が描かれ、緊張感ある展開が観客を引きつける。
アイ,トーニャ史上最大のスキャンダル（2017年）：フィギュアスケート選手トーニャ・ハーディングの波乱の人生を描く伝記映画。デトロイト近郊での彼女の生活が、ユーモアと悲劇を交えて描かれる。個性的な演出と演技が光る作品。
KIN/キン（2018年）：デトロイトの少年が謎の武器を見つけ、兄と共に逃亡劇を繰り広げるSFアクション。荒廃した都市の風景が、未来的な要素と融合し独特の雰囲気を生む。家族の絆と冒険が心を掴む。
ポーラー狙われた暗殺者（2019年）：デトロイトを舞台に、引退した暗殺者が追われるアクション映画。マッツ・ミケルセンの渋い演技と派手なアクションが魅力。デトロイトの寒々とした風景が、物語の緊張感を高める。
オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ（2013年）：デトロイトの荒廃した街を背景に、ヴァンパイアの恋人たちが生きる姿を描く幻想的なドラマ。詩的な映像と音楽が特徴で、都市の寂寥感が彼らの永遠の愛と対比される。
ホイットニー・ヒューストン/スパークル（2012年）：1960年代のデトロイトを舞台に、3姉妹の音楽グループの夢と試練を描くドラマ。ホイットニー・ヒューストンの歌声が響き、モータウンの雰囲気が物語を彩る。感動的な音楽映画。
ライフ・オブ・クライム（2013年）：1970年代のデトロイトを舞台にした犯罪コメディ。誘拐事件を軸に、ユーモアとサスペンスが交錯する。デトロイトのレトロな雰囲気が、軽快な物語に深みを加える。
ロスト・リバー（2014年）：ライアン・ゴズリングの監督デビュー作で、デトロイトの荒廃した町を舞台にした幻想的なドラマ。シュールな映像美と奇妙なストーリーが特徴。都市の崩壊が物語の暗いトーンを強調する。
リアル・スティール（2011年）：近未来のデトロイトを舞台に、元ボクサーと息子がロボットボクシングで絆を深めるSFドラマ。迫力ある試合シーンと感動的な親子関係が魅力。デトロイトの工業的な背景が物語を支える。
ベスト・キッド（2010年）：ジャッキー・チェンとジェイデン・スミス主演のリメイク版。デトロイトに引っ越した少年がカンフーで成長する物語。都市の厳しい環境が、主人公の挑戦と成長を引き立てる。
ストーン（2010年）：デトロイトの刑務所を舞台に、仮釈放を巡る心理サスペンス。ロバート・デ・ニーロとエドワード・ノートンの演技が光る。デトロイトの重苦しい雰囲気が、物語の緊張感を増す。
リセット（2010年）：デトロイトの科学者が時間操作の実験に巻き込まれるSFスリラー。複雑なプロットと都市の工業的な背景が、物語のミステリアスな雰囲気を高める。科学と人間ドラマが交錯する。
グラン・トリノ（2008年）：クリント・イーストウッドがデトロイトの退役軍人を演じ、隣人との交流を通じて偏見を克服するドラマ。デトロイトの多文化的なコミュニティが、感動的な物語の舞台となる。
フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い（2005年）：デトロイトで育った4兄弟が母の死の真相を追うアクション犯罪映画。家族の絆と復讐劇が描かれ、都市の厳しい現実が物語に深みを与える。迫力ある展開が魅力。
ドリームガールズ（2006年）：1960年代のデトロイトを舞台に、女性音楽グループの成功と苦悩を描くミュージカル。モータウンの音楽文化が背景にあり、華やかなパフォーマンスとドラマが融合する。
8 Mile（2002年）：エミネム主演の半自伝的映画で、デトロイトの貧困層の若者がラップバトルで夢を追う物語。リアルな都市の描写と音楽が融合し、若者の葛藤と希望を描く。デトロイトの厳しい現実が際立つ。
デトロイト・ロック・シティ（1999年）：1970年代のデトロイトを舞台に、KISSのコンサートを目指す若者たちのコメディ。青春とロックのエネルギーが爆発し、デトロイトの音楽文化が物語を盛り上げる。
アウト・オブ・サイト（1998年）：デトロイトを舞台にした犯罪ロマンス映画。ジョージ・クルーニーとジェニファー・ロペスの化学反応が魅力。都市の裏社会と軽妙な恋愛が織り交ざり、スタイリッシュな展開が楽しめる。
グリッドロック（1997年）：デトロイトの麻薬問題を背景に、元ジャンキーが新たな人生を求めるドラマ。ティム・ロスと2パックの演技が光る。デトロイトの荒廃した風景が、物語の重みを強調する。
トゥルー・ロマンス（1993年）：デトロイトで出会ったカップルが麻薬取引に巻き込まれるクライムロマンス。クエンティン・タランティーノの脚本による鮮烈な展開と、都市の危険な雰囲気が物語を加速させる。
バード・オン・ワイヤー（1990年）：デトロイトを舞台に、証人保護プログラムの男が過去の敵に追われるアクションコメディ。メル・ギブソンとゴールディ・ホーンの軽快な掛け合いが魅力。都市の風景が追跡劇を彩る。
アクション・ジャクソン/大都会最前線（1988年）：カール・ウェザース演じるデトロイトの刑事の活躍を描くアクション映画。80年代らしい派手な展開とユーモアが特徴。デトロイトの街が、アクションの舞台として活きる。
ロボコップ（1987年）：近未来のデトロイトを舞台に、サイボーグ警官が犯罪に立ち向かうSFアクション。暴力と風刺が融合し、都市の荒廃が物語の暗いトーンを強調。カルト的な人気を誇る。
ミスター・マム（1983年）：デトロイトの自動車産業の不況を背景に、失業した男性が主夫になるコメディ。マイケル・キートンのユーモラスな演技が光る。都市の日常が、家族の物語に温かみを加える。
マイレージ、マイライフ（2009年）：デトロイトを訪れる解雇コンサルタントの物語。ジョージ・クルーニー演じる主人公の孤独と人間関係が描かれる。都市の空港やホテルが、現代的な漂泊感を象徴する。
レイジング・ブル（1980年）：ボクサー、ジェイク・ラモッタの伝記映画で、デトロイトでの試合が描かれる。ロバート・デ・ニーロの迫真の演技と白黒映像が印象的。都市のリングが人生の闘争を象徴する。
バーニング・クロス（1988年）：デトロイトのK.K.K.を追うFBI捜査官の物語。ジーン・ハックマンとウィレム・デフォーの演技が光る。デトロイトの人種問題が、緊張感あるドラマの背景となる。
アサルト13 要塞警察（2005年）：デトロイトの警察署が襲撃されるアクションスリラー。1976年の同名映画のリメイクで、閉鎖空間での攻防が緊張感を高める。デトロイトの冬の厳しさが物語に迫力を与える。
クロウ/飛翔伝説（1994年）：デトロイトの暗い街を舞台に、死から蘇った男の復讐劇。ゴシックな雰囲気とブランドン・リーの存在感が魅力。都市の闇が、悲劇的な物語を一層引き立てる。
DENGEKI 電撃（2001年）：デトロイトの刑事と消防士が爆破事件を追うアクション。アイス・キューブとオーウェン・ウィルソンのコンビが軽快。都市の混沌とした風景が、アクションの舞台として映える。
フルスロットル（2004年）：デトロイトのストリートレーサーが麻薬組織と対決するアクション。車とバイクの迫力あるレースシーンが魅力。デトロイトの工業的な背景が、スピード感ある物語を支える。

これらの作品は、デトロイトの産業遺産、社会的緊張、多文化性を活かし、ハリウッドの重要なロケーションとなっています。

出身女優

デトロイトは、数多くの才能ある女優を輩出してきました。以下に主な人物を挙げ、各々に簡単なプロフィールを記します。

リリー・トムリン：1939年生まれ。コメディエンヌ兼女優で、『ナイン・トゥ・ファイブ』でアカデミー賞にノミネート。グラミー賞、エミー賞、トニー賞を制覇し、LGBTQ+権利活動家としても知られる。
ダイアナ・ロス：1944年生まれ。歌手・女優で、シュプリームスのリードボーカルとしてモータウンを代表。『レディ・シンガーズ』でゴールデングローブ賞受賞。ソロでもヒット曲多数。
デラ・リース：1931-2017年。歌手・女優で、ゴスペルからジャズへ転向。TV『Touched by an Angel』で長年主演し、エミー賞にノミネート。温かな存在感で愛された。
シェリリン・フェン：1965年生まれ。『ツイン・ピークス』でオードリー・ホーン役を演じブレイク。母はロック歌手アーリーン・クアトロ。インディー映画にも多数出演。
ジュディ・グリア：1975年生まれ（デトロイト近郊）。『13デッドエンド・ストリート』や『アベンジャーズ』シリーズで脇役の名手。コメディからドラマまで幅広い演技力。
キム・ハンター：1922-2002年。『ストリートカーの名もジョー・ダイアン』でアカデミー助演女優賞受賞。『猿の惑星』でも活躍したベテラン。
メアリー・ウィルソン：1944-2021年。シュプリームスのメンバーとしてモータウン黄金時代を支え、歌手・女優。回顧録も出版し、グループの歴史を伝える。