『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』は作家A・J・フィンの2018年のベストセラー同名小説を原作に、トレイシー・レッツの脚本をジョー・ライトが監督した2021年の米国のサイコ・スリラー映画。あらすじは、あがり症の女性(エイミー・アダムス)が新しい隣人(ゲイリー・オールドマン、フレッド・ヘチンガー、ジュリアン・ムーア)を盗撮しはじめ、彼らのアパートで起きた犯罪を目撃するというもの。アンソニー・マッキー、ワイアット・ラッセル、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ジェニファー・ジェイソン・リーらも出演。
本作はフォックス2000ピクチャーズによって製作され、当初は2019年10月に20世紀フォックスによって劇場公開される予定でしたが、COVID-19のパンデミックのため2020年5月に延期され、その後Netflixに売却されました。
2021年5月14日に公開され、2021年のNetflix作品のなかで最も好調な作品にランクイン。批評家の評価は賛否両論で、演技は評価されましたが、プロットが複雑で派生的と評されています。この映画と原作小説は、2022年にネットフリックスで放送されたダーク・コメディ番組『窓辺の女の向かいの家の女』のインスピレーションのひとつとなりました。
ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ
- 原題:The Woman in the Window
- 公開年:2021年
- 製作国:米国
- 上映時間:101分
- ジャンル:ミステリー、クライム
予告編はこちら。
解説
児童心理学者のアンナ・フォックス(エイミー・アダムス)は、夫のエドワードと別居した後、マンハッタンのブラウンストーンのアパートで一人暮らし。夫は娘のオリヴィアと離れて暮らしていますが、彼女は毎日のように2人と話をしています。アナは広場恐怖症に悩まされていて、最近向かいに引っ越してきたラッセル一家を含む隣人たちを家に閉じこもった状態で2階の窓から観察。アンナは毎日大量の薬を飲み、酒を飲みます。
ある晩、ジェーン・ラッセル(ジュリアン・ムーア)がアンナを訪ね、ワインを飲みながらトランプで意気投合。ジェーンの10代の息子イーサン(フレッド・ヘチンガー)もアンナに自己紹介するためにやってきて、父親のアリスター(ゲイリー・オールドマン)が家族に対して虐待することが多いことを示唆します。ある夜、アンナはジェーンがリビングで刺殺されるのを目撃。彼女は警察に連絡するのですが、家族は全員無事だと言って信じてもらえません。そこへアリスターが 「ジェーン」(ジェニファー・ジェイソン・リー)を連れてやってきます。彼女はラッセル家をスパイしはじめます。
アンナの借家人デヴィッド(ワイアット・ラッセル)は地下室に住んでいて、ジェーンが殺されたとされる夜のことは何も聞いていないし何も見ていないと主張しますが、アンナは後に彼の寝室で彼女のイヤリングを見つけ、デヴィッドがかつて刑務所にいて保釈条件を破っていたことを知ります。その後、アンナは自分の寝顔を写した匿名のメールを受け取ります。彼女は再び刑事に連絡し、すぐにラッセル夫妻とデヴィッドも加わり、彼女は神経衰弱に陥ります。その結果、彼女は広場恐怖症になり、薬のせいで幻覚を見たり、実在しない人物と会話したりするようになります。
アンナはラッセル家に謝罪し、自分が間違っていたことを認めます。彼女は疑惑の追及をやめ、後に携帯電話でビデオを録画し、過剰摂取による自殺で人生を終えようと計画します。そしてアンナは、携帯電話で撮った飼い猫の写真と、ワイングラスに映ったジェーンが本物であることを発見。アンナがデイヴィッドに写真を見せたところ、アンナが会ったオリジナルのジェーンは、イーサンの生みの母親であるケイティ・メリという女性だと告白。ケイティはラッセル家をつけ回し、イーサンに近づこうとしていました。アパートに潜んでいたイーサンに突然襲われたデビッドは、アンナの話を証明するためにケイティの存在を裏付けることを拒否します。
イーサンはアンナに、ケイティを殺してボストンでアリスターの秘書も殺した新進の連続殺人犯であることを明かし、アンナも殺すつもりだと言います。彼は盗んだ鍵で一週間ずっと彼女のアパートへ入り浸り、彼女の寝顔の写真を撮ったのも彼でした。アンナはイーサンを襲ってアパートの屋上に逃げ込み、アンナはイーサンと争って天窓から突き落とされます。
アンナが病院で回復する中、リトル刑事は、イーサンがケイティ殺しを隠蔽するのを手伝ったアリスターとジェーンを逮捕したと述べます。リトルはアンナのビデオを見たことを認めますが、証拠品として返却する前に削除するようアンナに携帯電話を返します。彼はまた、警察が彼女を信じなかったことをアンナに心から謝罪します。
9ヵ月後、禁酒したアンナは、アパートと亡き家族に最後の別れを告げ、家を出て自分の人生を歩みはじめます。
キャスト
登場人物 | 出演者 |
---|---|
アンナ・フォックス | エイミー・アダムス |
イーサン・ラッセル | フレッド・ヘッチンガー |
アリスター・ラッセル | ゲイリー・オールドマン |
ジェーン・ラッセル1 | ジュリアン・ムーア |
ジェーン・ラッセル2 | ジェニファー・ジェイソン・リー |
デビッド | ワイアット・ラッセル |
リトル刑事 | ブライアン・タイリー・ヘンリー |
ノレリ刑事 | ジェニーン・セラレス |
エド | アンソニー・マッキー |
オリビア | マライア・ボーズマン |
ムーヴァー | デイミエン・ヴァレンティノ |
アレックス(声) | アンナ・キャメロン |
911ディスパッチャー(声) | マイヤーズ・バートレット |
シェリー(声) | ヘイブン・バートン・パシャル |
スティーヴ(声) | ベン・デイビス |
911ディスパッチャー(声) | ブレイク・モリス |
ジェイコブ | ドナ・バラージ |
マクナマラ | ランド・ゲレーロ |
トリック・オア・トリート | ジジ・ジョーンズ |
その他の声 | マーセラ・レンツ=ポープ |
ランディ医師 | トレイシー・レッツ |
遊び場の子供 | アバ・マトロック |
友人 | アマンダ・ラビノウィッツ |
魔女 | アリアナ・サントス |
スタッフ
担当 | 担当者 |
---|---|
衣装デザイン | アルバート・ウォルスキー |
テーラー主任 | ダニエル・カドレット |
衣装助手 | ヒース・ダニエルズ |
セット衣装 | サラ・ダノ |
衣装助手 | ダレン・ドノフリオ |
衣装制作助手 | ジェフ・オルタ |
衣装助手 | ザカリー・ケリー |
衣装監督 | MJ・マクグラス |
衣装 | ウィンサム・G・マッコイ |
セット衣装 | ジョルダン・ミルハム |
衣装コーディネーター | ホリー・ミッチェル |
衣装監督 追加撮影 | マーシャ・パッテン |
パーソナル助手 | ランディ・トロイ |
ショッパー | アリー・ヴェンリック |
特殊メイクアップ | ジャレッド・バログ |
ヘアスタイル | ニコール・ブリッジフォード |
ヘアドレッサー 追加撮影 | パトリシア・デヘニー |
ヘアスタイル主任 追加撮影 | ベッツィ・エリサ |
メイクアップ 追加撮影 | キンバリー・フェリックス |
ヘア部門責任者 | クリスティン・フェネル |
ヘアスタイル主任 | クレア・マホニー |
メイクアップ主任 | ジョアンナ・マッカーシー |
メイク部門責任者 | ルイーズ・マッカーシー |
メイクアップ | スーザン・ライリー・ルヘイン |
メイクアップ | モラグ・ロス |
補綴メイクアップ | ヴィンセント・シッキ |
ヘア部門責任者 追加撮影 | ケリー・スミス |
特殊メイクアップ効果 追加撮影 | ブライアン・スピアーズ |
プロスタティック・メイクアップ 追加撮影 | ジョシュ・トゥーリ |
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