『デスペラード・ガールズ/欲望の荒野』(原題:Wanted)は、ストーミー・ダニエルズ監督・主演のセクシーな西部劇。ディアブロシティで地主の不審死を巡り、女用心棒や娼婦が遺産争奪戦と銃撃戦を繰り広げる。アクションとロマンスが織り交ぜられた痛快な物語。
基本情報
- 邦題:デスペラード・ガールズ / 欲望の荒野
- 原題:Wanted
- 公開年:2015年
- 製作国:米国
- 上映時間:92分
見どころ
馬を駆っての逃亡劇、ガンファイト、お色気、ラブストーリーまで盛り込んだ見どころ満載な内容。特にセクシーさを隠し切れない女用心棒の存在感は抜群で、目が離せない。
映画の概要と背景
『デスペラード・ガールズ/欲望の荒野』(原題:Wanted、日本公開:2019年)は、アクションとロマンスを融合させた西部劇で、アメリカのポルノ女優として知られるストーミー・ダニエルズが監督、脚本、主演を務めた異色の作品です。低予算ながら、魅力的な女性キャラクターとスリリングなガンアクション、そしてセクシーな要素を織り交ぜたエンターテインメント作品として注目を集めました。舞台は西部の架空の町「ディアブロシティ」で、富豪の遺産を巡る争いと裏切りが物語の中心。馬を駆る逃亡劇や銃撃戦、恋愛要素が詰まった作品で、特に女性キャラクターの強さと魅力が際立ちます。
本作は、ストーミー・ダニエルズのマルチタレントぶりを示す作品として、彼女のファンや西部劇愛好者の間で話題となりました。低予算映画特有の粗さはあるものの、アクションの爽快感や女性キャストの存在感が評価されています。ただし、全体のストーリー構成や演出には賛否両論があり、レビューサイトでは平均スコアが1.9点(5点満点)と厳しい評価も見られます。
女優の活躍

序盤に数名の女優がドレスアップやランジェリー姿で登場(^^) だんだん減っていきますけど。
『デスペラード・ガールズ/欲望の荒野』最大の魅力は、ストーミー・ダニエルズをはじめとする女性キャストの活躍です。ダニエルズは主人公ダニー役として、女用心棒のタフでセクシーな姿を体現。彼女の存在感は、アクション場面での銃さばきや馬術、情熱的な演技で特に際立ちます。ストーミー・ダニエルズは、ポルノ業界でのキャリアに加え、本作では監督・脚本も担当し、多才ぶりを発揮。彼女の政治的スキャンダル(トランプ元大統領との噂)で注目された時期に公開されたこともあり、メディアの関心を集めました。
共演のアニカ・アルブライト(ジョアンナ役)は、物語の鍵を握る娼婦役で、感情豊かな演技と美貌で観客を引き込みます。アリー・ヘイズ(ライラ役)やアンバー・レイン(バーディ役)も、個性的なキャラクターを演じ、アクション場面での勇ましさと女性らしい魅力を両立。ジェシカ・ドレイク(ギャレット夫人役)は、物語に深みを加える重要な役どころで、落ち着いた演技が光ります。これらの女優陣は、セクシーな衣装や大胆なシーンを通じて、視覚的なインパクトを与える一方、物語の中心として活躍し、単なる「お色気」以上の存在感を示しています。
あらすじ
ディアブロシティの裕福な地主フランク・ギャレットが不審な死を遂げます。悪徳保安官クレイトン(スティーヴン・セント・クロワ)は、第一発見者である娼婦ジョアンナ(アニカ・アルブライト)を殺人犯に仕立て上げ、彼女を逮捕。しかし、フランクはジョアンナを愛し、莫大な遺産を彼女に託すつもりだったことが判明します。そこへ、流れ者のダニー(ストーミー・ダニエルズ)とバーディ(アンバー・レイン)が町に現れ、ライラ(アリー・ヘイズ)からこの話を聞きつけます。ダニーとバーディは、ジョアンナを救うため、そして遺産を巡る争いに巻き込まれ、賞金稼ぎやアパッチ族も加わった大規模な銃撃戦へと突入。裏切りと欲望が交錯する中、ダニーたちの運命と遺産の行方はどうなるのか? スリリングな展開とアクションが織りなす物語が繰り広げられます。
解説
『デスペラード・ガールズ/欲望の荒野』は、伝統的な西部劇の要素(銃撃戦、馬での逃亡、悪徳保安官など)に、女性主導のストーリーと現代的なセクシーさを融合させたユニークな作品。ストーミー・ダニエルズの監督としての視点は、女性キャラクターに強い主体性を持たせ、単なる被害者や装飾品ではなく、物語を動かす力として描いています。これは、従来の西部劇では男性が主役であることが多い中、女性のエンパワーメントを強調する試みと言えるでしょう。
しかし、低予算ゆえの制約も見られ、ストーリーの展開や演出に粗さがあるとの批判もあります。例えば、レビューでは「ガンファイトは見応えがあるが、全体的に混乱している」「女用心棒の存在感が期待ほど強くない」との声も。 それでも、アクション場面や女性キャストの魅力は、娯楽作品としての価値を高めています。トランプ元大統領とのスキャンダルで知られるダニエルズの話題性も、公開当時の注目度を高めた要因です。
衣装、メイク、ヘアスタイル
衣装、メイク、ヘアスタイルは、西部劇の雰囲気を現代的にアレンジした点で特徴的です。以下に詳述します。
衣装は、西部劇の伝統的な要素を現代風にアレンジ。ダニーのレザージャケットとブーツは、強さと実用性を象徴しつつ、タイトなカットで女性らしさを際立たせます。ジョアンナのドレスは、ヴィクトリアン風のコルセットとレースが特徴で、娼婦としての魅力を強調。メイクは、荒野の過酷さを考慮しつつ、女性キャストの美しさを最大限に引き出すデザイン。濃いアイシャドウとリップは、夜のシーンで特に映えます。ヘアスタイルは、ダニーのポニーテールが戦闘時の動きやすさを、ジョアンナの巻き髪が感情的なシーンでのドラマ性を強調。全体的に、視覚的なインパクトとキャラクターの個性を両立させています。
衣装
西部劇らしい革のベスト、ブーツ、帽子を基調に、女性キャストには身体のラインを強調するタイトなドレスやコルセットが採用。ダニーの衣装は、黒のレザージャケットとスカーフが特徴で、アクションとセクシーさを両立。ジョアンナのドレスは、娼婦としての華やかさと哀愁を表現。
メイク
濃いアイラインと赤いリップで、女性キャラクターの魅力を強調。砂埃の荒野を意識し、ナチュラルさとドラマチックさを両立させたメイクが施されている。
ヘアスタイル
ダニーはルーズなポニーテールで活動的な印象。ジョアンナは巻き髪で女性らしさを強調。ライラやバーディは、帽子と組み合わせた無造作なヘアスタイルで、ワイルドな西部の雰囲気を演出。
キャスト
- ダニー(ストーミー・ダニエルズ):女用心棒。タフでセクシー、銃と馬を操る主人公。
- ジョアンナ(アニカ・アルブライト):フランクを愛した娼婦。遺産の鍵を握る。
- ライラ(アリー・ヘイズ):ダニーたちに情報を提供する町の女性。
- バーディ(アンバー・レイン):ダニーの相棒で、共に戦う流れ者。
- ギャレット夫人(ジェシカ・ドレイク):フランクの妻。物語に深みを加える。
- 保安官クレイトン(スティーヴン・セント・クロワ):悪徳保安官。遺産を狙う。
- ブランドン・ミラー(モーガン):町の住人で、争いに巻き込まれる。
その他:ジョディー・テイラー、キャシディ・クレイン、シャネル・プレストンなど。
スタッフ
- 監督・脚本:ストーミー・ダニエルズ。ポルノ業界出身の彼女が、アクションとロマンスを融合させた独自の視点を提供。
- 製作:情報が限られているが、低予算映画としてインディペンデントな制作体制。
総評
『デスペラード・ガールズ/欲望の荒野』は、ストーミー・ダニエルズのマルチな才能と女性キャストの魅力が光る作品です。低予算ながら、アクションとロマンスのバランス、女性主導の物語は新鮮。衣装やメイクも、西部劇の雰囲気を現代的に解釈し、視覚的な楽しさを提供します。ストーリーの粗さや賛否両論はあるものの、娯楽作品としての魅力は十分。西部劇ファンやダニエルズの活躍を見たい方におすすめです。



レビュー 作品の感想や女優への思い