『メリーに首ったけ』はピーター・ファレリーとボビー・ファレリーが監督を務め、エド・デクター、ジョン・J・ストラウスと共同脚本を手がけた1998年米国のロマンティック・コメディ映画。キャメロン・ディアスが主人公を演じ、ベン・スティラー、マット・ディロン、リー・エヴァンス、クリス・エリオットが、メアリーに恋心を抱き、彼女の愛情を奪い合う男たちを演じています。
『メリーに首ったけ』は1998年7月15日、20世紀フォックスにより劇場公開されました。批評家からはおおむね好意的な評価を受け、ユーモアとディアスの演技を賞賛。この映画は興行的に大成功を収め、2300万ドルの予算に対して全世界で3億6900万ドル以上の興行収入を上げ、その年の興行収入第4位となりました。アメリカ映画協会の「100 Years, 100 Laughs」では27位にランクイン。アメリカ映画協会による20世紀で最も面白い映画100本のリスト「100 Years, 100 Laughs: America’s Funniest Movies」では27位にランクされています。2000年、『トータル・フィルム』誌の読者は『ゼアズ・サムシング・アバウト・メアリー』を史上4番目に偉大なコメディ映画に選出。
キャメロン・ディアスはニューヨーク映画批評家協会賞主演女優賞、MTVムービー・アワード最優秀演技賞、アメリカン・コメディ・アワード最優秀女優賞、ブロックバスター・エンターテインメント・アワード最優秀女優賞を受賞。さらに彼女の演技は、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞(映画ミュージカル・コメディ部門)にもノミネートされました。また、ゴールデン・グローブ賞ミュージカル・コメディ部門にもノミネート。MTVムービー・アワードでは8部門中4部門で受賞。
メリーに首ったけ
- 原題:There’s Something About Mary
- 公開年:1999年
- 製作国:米国
- 上映時間:119分
- ジャンル:コメディ、恋愛
- 配給:20世紀フォックス映画
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あらすじ
テッドはちょっとドンくさい男。みんなのあこがれのメリー・ジェンセンに誘われたシニアプロムの夜に、大事なモノをズボンのジッパーにはさんでデートをダメにしてしまいました。何年たっても諦めきれないテッドは、彼女の住むマイアミへと車を飛ばします。しかし、ハプニングが次々に起こります。確かにメリーには「何か」あります。出会った男がみんなストーカーと化してしまうのです。
ファム・ファタル
キャメロン・ディアスは常にメアリー役の第一候補。映画製作者たちは彼女を完璧だと考えていました。
『メリーに首ったけ』のキャメロン・ディアスはセクシーな面もたくさんあるうえ、やっぱりキュートでした。はとんどおバカともいえる役柄や演技も満載ですが、これは周囲の登場人物たちの影響かも。
キャメロンは10代の女の子らしく振る舞う方法を思い出すために母校の高校を訪れました。
マット・ディロンとキャメロン・ディアスは撮影中、実生活でも交際していて、うーん、羨ましいかぎり。マイアミでの撮影中、二人は地元のレストランでステーキを食べた後、外に出てレストランの目の前の歩道でマリファナを吸ったそうです。
感想
『メリーに首ったけ』というタイトルは適切。とくにグロ好きなら、この映画には愛すべき何かがあります。私のようにグロ系が苦手な人でも、この映画は楽しめました。ロマンティック・コメディとしても楽しめますが、コメディ要素がかなり強め。
この映画は、時に愉快で、時に面白く、時に平坦です。愉快で面白い場面がたくさんあるので、ベストなものだけを挙げます。
- チンコのジッパー
- 釣り糸
- ポマード
- サイコになってパット・ヒーリーの顔を殴打
演技もなかなか良かったです。ベン・スティラーは神経質で空想癖のある常識的なテッドを好演していましたし、マット・ディロンは「いかがわしい捜査官」を好演しています。キャメロン・ディアスは、まだセクシーだった頃。
この映画を見ていると私のように笑い転げる可能性が高いです。メリーには何かがあります(メリーに首ったけ)。
解説
『メリーに首ったけ』のストーリーのはじまりは、テッドという男が10代の頃に美しい少女メリーと出会うというもの。しかし、テッドが自分のペニスをジッパーに挟んでしまったことで、2人のロマンスの芽は摘まれてしまいました。この場面は実に愉快で、その余韻もまた格別。警察官に「抜いて」と言われたテッドは、次の瞬間、救急車で運ばれ、二度とメアリーに会うことはない……そう一瞬思ってしまいます。
テッドは私立探偵パット・ヒーリーを雇い、メリーのことを詮索します。ところが、私立探偵はメリーに恋をしてしまい、テッドに嘘をつきます。テッドはウギーのおかげでヒーリーの欺瞞を知り、自らメアリーに会いに行きます。
『メリーに首ったけ』はマット・ディロンが1998年に出演した、南フロリダ舞台の2本の映画のうちの1本。もう1本は、デニス・リチャーズ、ネーヴ・キャンベルらと共演した『ワイルドシングス』。なお、テッドがマイアミで滞在するホテル、カルドゾはグロリア・エステファンが所有する本物のホテル。
メイン・キャスト
- キャメロン・ディアス演じるメリー・ジェンセンは整形外科医。以前はロードアイランドに住んでいましたが、ストーカーから逃れるために苗字を「マシューズ」に変え、フロリダへ引っ越すことを余儀なくされます。
- マット・ディロンは私立探偵パット・ヒーリー役で、メリーに夢中になり、彼女を追いかけるために仕事を辞めます。
- ベン・スティラーはテッド・ストローマン役を演じ、10代の頃にメリーとのチャンスを逃した後、今も彼女に夢中な雑誌ライターをしています。
- リー・エヴァンスはノーム・フィップス役(タッカー役)。ピザの配達中にメリーと出会い、彼女に夢中になります。彼はイギリス人建築家タッカー になりすまし、背中に怪我を負ってメリーの患者になり、彼女にアプローチ。怪我が治っても隠します。
- クリス・エリオットはドム ・ウーギー ・ヴォガノウスキー役。メリーが接近禁止命令を出すほど執着した元恋人。
- リン・シェイはメアリーの隣人で友人のマグダ役。
レビュー 作品の感想や女優への思い