デシー・リディックは1981年6月30日生まれの米国のコメディアン兼女優。『The Daily Show』の特派員として知られ、MTVの『Awkward 不器用ジェナのはみだし青春日記』でヴァレリー・マークス役を演じた。2024年にエミー賞受賞。夫と一児がいます。
プロフィール
- 名前:デシ・ライディック(Desi Lydic)
- 出生名:ラニ・デスモネ・ライディック
- 生年月日:1981年6月30日(44歳)
- 出生地:米国ケンタッキー州ルイビル
- 職業:コメディアン・女優
- 活動期間:2001年~現在
- 配偶者:ギャノン・ブルソー
- 子供:1人
- SNSサイト:Instagram・Facebook・X
生い立ち・教育
デシー・リディック(本名:ラニ・デスモネット・リディック、Lani Desmonet Lydic)は、1981年6月30日にアメリカのケンタッキー州ルイビルで生まれました。一部の情報源では、ニュージャージー州サミットで生まれたとも記載されていますが、彼女自身はルイビルで育ったと述べています。3歳の時に、キャロル・バーネットが映画『アニー』でミス・アガサ・ハニガン役を演じるのを見て、コメディ演技に魅了されました。幼少期から創造的な才能を発揮し、ルイビルのYouth Performing Arts SchoolにあるYoung Actors Instituteに通い、演技の基礎を学びました。この時期に、彼女は地元のKrogerのコマーシャルに出演する機会を得ました。
高校はルイビルのEastern High Schoolに通い、卒業後、ルイビル大学に2学期在籍しました。しかし、女優としての夢を追うため、大学を中退し、両親の支援を受けてロサンゼルスに移住することを決意します。彼女は両親の理解と支えに感謝しており、両親はU-Haulを借りて彼女をロサンゼルスまで送り届けたと、2024年のインタビューで語っています。この大胆な決断は、彼女のキャリアの第一歩となりました。
経歴
デシー・リディックのキャリアは、2001年のパロディ映画『Not Another Teen Movie(邦題:もう1つのティーン・ムービー)』での小さな役から始まりました。その後、即興コメディの世界に飛び込み、The GroundlingsやImprov Olympicといったロサンゼルスの有名な即興劇団でパフォーマンスを行いました。この経験は、彼女のコメディセンスを磨く重要な基盤となりました。
2000年代中盤には、ウィリアム・シャトナーと共演したSpikeのミニシリーズ『Invasion Iowa』や、パロディ番組『The Real Wedding Crashers』に出演し、注目を集めました。2011年には、マット・デイモンやスカーレット・ヨハンソンが出演した映画『We Bought a Zoo(邦題:ズー 恋と動物園の物語)』でシア・シーガー役を演じ、「ラザニア・ママ」として印象的なコメディシーンを披露しました。同年、MTVのコメディドラマ『Awkward 不器用ジェナのはみだし青春日記』でガイダンスカウンセラーのヴァレリー・マークス役に抜擢され、2016年までレギュラー出演。この役で彼女は広く知られるようになり、風変わりで愛らしいキャラクターが視聴者に愛されました。
2015年9月29日、トレバー・ノアがホストを務める『The Daily Show』に特派員として加入しました。彼女はユーモアを通じて社会問題や政治を扱うこの番組で、「ジャーナリスティックな責任感」を持つコメディアンとして活躍。2019年5月13日には、Comedy Centralで放送された1時間の特別番組『The Daily Show with Trevor Noah Presents Desi Lydic: Abroad』を制作し、ジェンダー平等をテーマにアメリカと他国の格差を探りました。この番組は、Writers Guild of America Awardにノミネートされるなど高い評価を受けました。2020年には、ルース・ベイダー・ギンズバーグ判事の追悼特番『Remembering RBG – A Nation Ugly Cries with Desi Lydic』を放送し、彼女の影響力をさらに示しました。
2023年にはトレバー・ノアの退任後、『The Daily Show』のゲストホストを務め、2024年にはホストとしての功績が認められ、エミー賞を受賞しました。彼女のユーモアと鋭い洞察力は、視聴者や批評家から高く評価されています。
私生活
デシー・リディックは、2014年9月13日にガノン・ブルソー(Gannon Brousseau)と結婚しました。2015年12月22日、夫妻には第一子となる息子ブリクストン(Brixton)が誕生しました。彼女は家族との時間を大切にしており、仕事と育児のバランスを取る様子を時折インタビューやソーシャルメディアで共有しています。
興味深いエピソードとして、2019年の『Desi Lydic: Abroad』の撮影中、アイスランドの女性ラップ集団「Daughters of Reykjavík」と過ごした際に、女性のエンパワーメントを象徴する小さな逆三角形のタトゥーを入れました。このタトゥーは、彼女がグループの「23番目のメンバー」として迎えられた記念として彫られたものです。
彼女のInstagramアカウント(@desilydic)では、仕事の舞台裏やユーモラスな日常のスナップショットが見られ、フォロワー数は44.7万人を超えています(2025年7月時点)。プライベートでは、ニューヨークを拠点に活動しており、家族との穏やかな生活を楽しみながら、忙しいキャリアを続けています。
出演作品
デシー・リディックの主な出演作品を以下にまとめます。
映画
- Not Another Teen Movie(2001年):デビュー作。パロディ映画での小さな役。
- Stan Helsing(2009年):ホラーコメディ映画。コメディ女優としての才能を発揮。
- We Bought a Zoo(2011年):シア・シーガー役。「ラザニア・ママ」として印象的なシーンを演じた。
- The Babymakers(2013年):オリヴィア・マンと共演のコメディ映画。
TV
- Invasion Iowa(2005年):ウィリアム・シャトナーと共演したSpikeのミニシリーズ。
- The Real Wedding Crashers(2007年):パロディ番組。
- Awkward 不器用ジェナのはみだし青春日記(2011年~2016年):MTVのコメディドラマ。ヴァレリー・マークス役でレギュラー出演。
- The Client List(2012年):ジェニファー・ラブ・ヒューイット主演のドラマでリカーリング役。
- Good Luck Charlie(2014年):ディズニーチャンネルのエピソードでレズビアンカップルの一方を演じた。
- The Daily Show(2015年~現在):特派員およびゲストホスト。2024年にエミー賞受賞。
- The Odd Couple、Two and a Half Men、The League:ゲスト出演。
特別番組
- The Daily Show with Trevor Noah Presents Desi Lydic: Abroad(2019年):ジェンダー平等をテーマにした1時間特番。Writers Guild of America Awardノミネート。
- The Daily Show with Trevor Noah Presents: Remembering RBG – A Nation Ugly Cries with Desi Lydic(2020年):ルース・ベイダー・ギンズバーグ追悼特番。
まとめ
デシー・リディックは、ルイビルの小さな町からロサンゼルス、そして全米のテレビ画面へと駆け上がった才能あるコメディアン兼女優です。即興コメディで磨かれたユーモアセンスと、鋭い社会風刺を融合させた『The Daily Show』での活躍は、彼女のキャリアの集大成と言えるでしょう。私生活では、愛する家族と共にニューヨークで充実した日々を送りながら、今後もコメディ界で輝き続けることが期待されます。
レビュー 作品の感想や女優への思い