[PR]日用品もDVD/Blu-rayも便利な楽天市場で

蜘蛛女

「見どころ」にPR表現を含みます。
究極の悪女が男を破滅へ導く…。90年代フィルムノワールの隠れた名作。

1993年公開の米国・英国合作映画『蜘蛛女』(原題:Romeo Is Bleeding)は、ノワールサスペンス。汚職刑事ジャックが冷酷な女殺し屋モナに翻弄され破滅する物語。レナ・オリンの怪演が光る。

スポンサーリンク

基本情報

  • 邦題:蜘蛛女
  • 原題:Romeo Is Bleeding
  • 公開年:1993年
  • 製作国:米国
  • 上映時間:110分
  • ジャンル:ドラマ、クライム
スポンサーリンク

見どころ

型破りな暴力描写と乾いた映像美、ブラックなユーモア漂う空気感からカルト的人気を誇る作品。映画史に残る悪女を怪演したレナ・オリンが強烈な印象を残す。

スポンサーリンク

女優の活躍

『蜘蛛女』(原題:Romeo Is Bleeding)は、1993年に公開されたフィルム・ノワールの傑作で、特に女優レナ・オリン(Lena Olin)の演技が際立つ作品です。彼女が演じるロシア系マフィアの女殺し屋モナ・デマルコフは、冷酷かつ魅惑的なファム・ファタールとして圧倒的な存在感を放ちます。モナは計算高く、目的のためなら手段を選ばない残忍なキャラクターでありながら、官能的な魅力で男性を虜にする姿は観客を引き込みます。特に、モナがジャックを誘惑し、追い詰めるシーンでは、レナ・オリンのサディスティックでセクシーな演技が存分に発揮され、映画の核心を担っています。彼女の独特な笑い声や大胆な仕草は、レビューでも「脳裏に刻まれる迫力」と評されるほど印象的です。

アナベラ・シオラ(Annabella Sciorra)は、ジャックの妻ナタリー・グリマルディを演じ、物語に深みを与えます。ナタリーはジャックの裏切りを知りつつも、家庭を守ろうとする複雑な心情を繊細に表現。シオラの抑えた演技は、モナの派手な魅力とは対照的で、物語の悲劇性を強調します。ジュリエット・ルイス(Juliette Lewis)は、ジャックの若い愛人シェリー役で登場。ルイスの演じるシェリーは無垢で奔放な若さを体現し、ジャックの倫理的な弱さを際立たせます。彼女のエネルギッシュな演技は、物語に軽やかなアクセントを加えつつ、ジャックの破滅への道を加速させる役割を果たします。

女優の衣装・化粧・髪型

レナ・オリンのモナは、衣装や化粧でその危険な魅力を強調しています。モナの衣装は、ガーターベルトやタイトなドレスなど、官能的で挑発的なデザインが特徴。黒や赤を基調とした衣装は、彼女のファム・ファタールとしてのキャラクターを視覚的に表現し、特にガーターベルトが登場するシーンは「血みどろのガーターベルト炸裂」と評されるほど強烈な印象を与えます。化粧は濃いアイラインと赤い口紅で、冷酷さと誘惑を両立。髪型は、ゆるくウェーブのかかったブロンドヘアで、自由奔放かつ危険な雰囲気を醸し出します。これらの要素が、モナの「蜘蛛女」としてのイメージを強化しています。

アナベラ・シオラのナタリーは、対照的に地味で家庭的な衣装が中心。シンプルなブラウスやスカート、控えめなメイクで、妻としての平凡さと内面の葛藤を表現。髪型はナチュラルなストレートで、モナの派手さとは異なる落ち着いた女性像を構築しています。ジュリエット・ルイスのシェリーは、カジュアルで若々しい衣装(ジーンズやタンクトップ)が多く、自由奔放な性格を反映。メイクは軽めで、ナチュラルな美しさを強調し、髪は無造作なポニーテールやルーズなスタイルで、若さと無垢さを演出しています。

あらすじ

ジャック・グリマルディ(ゲイリー・オールドマン)は、ニューヨーク市警の巡査部長でありながら、マフィアに情報を流して報酬を得る汚職刑事です。同僚から「ロミオ」と呼ばれるほど女性にモテる彼は、美しい妻ナタリー(アナベラ・シオラ)と暮らしながら、若い愛人シェリー(ジュリエット・ルイス)とも関係を持ち、マフィアからの賄賂で豪華な生活を送

っています。ある日、ジャックはロシア系マフィアの女殺し屋モナ・デマルコフ(レナ・オリン)の護送任務を命じられます。モナは美しく、強烈な魅力を持つ一方で、マフィアのボス、ドン・ファルコーネ(ロイ・シャイダー)でさえ恐れる冷酷な殺し屋です。

ジャックはいつものようにモナの情報をマフィアに売ろうとしますが、モナはFBIの保護下から逃亡。激怒したマフィアからモナの始末を強要されたジャックは、彼女に翻弄され、追い詰められていきます。モナの狡猾さと誘惑に抗えず、ジャックは妻や愛人、自身の倫理観を裏切りながら、破滅の道を突き進みます。物語は、ジャックの欲望と裏切りが引き起こす悲劇的な結末へと向かい、哀愁漂うラストシーンで幕を閉じます。

解説

『蜘蛛女』は、フィルム・ノワールの伝統を受け継ぎつつ、1990年代のサイコパスや悪女ブームを反映した作品です。原題「Romeo Is Bleeding」はトム・ウェイツの曲名に由来し、ジャックの「血まみれのロミオ」としての破滅を象徴します。邦題「蜘蛛女」は、モナが男性を絡めとる蜘蛛のような存在感を強調し、シャロン・ストーン主演の『氷の微笑』(1992年)に続く悪女映画の流れに位置づけられます。監督ピーター・メダックは、ダークで官能的な映像美と緊張感あふれる演出で、ノワールの雰囲気を巧みに構築。撮影監督ダリウス・ウォルスキーの暗い色調と影の使い方は、登場人物の心理的混乱を視覚的に表現しています。

物語のテーマは、欲望と裏切りの連鎖による人間の破滅です。ジャックは、倫理観の欠如と女性への弱さから自らを滅ぼし、モナはそれを加速させる「究極のファム・ファタル」として機能します。レナ・オリンの怪演は、単なる悪女を超え、ソビエト崩壊後の不安や冷酷な新時代の象徴とも解釈可能。ラストの切ないシーンは、ジャックの孤独と後悔を強調し、観客に深い余韻を残します。興行的には成功しなかったものの、批評家やファンからは演技と雰囲気が高く評価され、カルト的な人気を誇ります。

キャスト

  • ゲイリー・オールドマン(ジャック・グリマルディ):汚職刑事。欲望に弱く破滅へ突き進む。
  • レナ・オリン(モナ・デマルコフ):ロシア系マフィアの女殺し屋。冷酷で魅惑的。
  • アナベラ・シオラ(ナタリー・グリマルディ):ジャックの妻。裏切りに苦しむ。
  • ジュリエット・ルイス(シェリー):ジャックの愛人。無垢で奔放。
  • ロイ・シャイダー(ドン・ファルコーネ):マフィアのボス。モナを恐れる。

その他、マイケル・ウィンコット、ウィル・パットン、ジェームズ・クロムウェルなど。

スタッフ

  • 監督:ピーター・メダック(『チェンジリング』『スピーシーズ2』)
  • 脚本・製作:ヒラリー・ヘンキン(『危険な天使』)
  • 製作:ポール・ウェブスター
  • 撮影:ダリウス・ウォルスキー
  • 音楽:マーク・アイシャム(『リバー・ランズ・スルー・イット』)
  • 美術:スチュアート・ワーツェル

総括

『蜘蛛女』は、欲望と裏切りが織りなすノワールサスペンスの傑作です。レナ・オリンンの圧倒的な演技とモナの官能的なスタイルが物語の中心となり、ゲイリー・オールドマンの情けないダメ男ぶりと相まって、観客を惹きつけます。アナベラ・シオラとジュリエット・ルイスの対照的な役柄も物語に深みを加え、ピーター・メダック監督の演出が緊張感と哀愁を絶妙に描き出します。カルト的な魅力を持つ本作は、ノワール愛好家必見の作品です。

レビュー 作品の感想や女優への思い

タイトルとURLをコピーしました