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バウンド

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『バウンド』(1996年)は、ウォシャウスキー姉妹の監督デビュー作となるクライム・サスペンス。レズビアンのコーキーとヴァイオレットがマフィアの金を盗む計画を立て、緊張感溢れる心理戦とスタイリッシュな映像で魅せる。ジェニファー・ティリー、ジーナ・ガーション主演。

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基本情報

  • 邦題:バウンド
  • 原題:BOUND
  • 公開年:1996年
  • 製作国:米国
  • 上映時間:108分
  • ジャンル:クライム

見どころ

犯罪組織から大金を奪い、いかに逃げ切るかをスタイリッシュに描くクライムサスペンス。美女たちが仕掛ける大勝負の緊張感、クライマックスに至る爽快感にうなってしまう。

あらすじ

『バウンド』は、1996年に公開されたアメリカのネオ・ノワール・クライムサスペンス映画で、ウォシャウスキー姉妹(当時はウォシャウスキー兄弟)の初監督作品です。

物語は、5年の服役を終えた盗みのプロであるコーキー(ジーナ・ガーション)が、マフィアのビアンキーニ一家の下でアパートの改装作業を始める場面から始まります。彼女は隣に住むマフィアの幹部シーザー(ジョー・パントリアーノ)の情婦ヴァイオレット(ジェニファー・ティリー)と出会い、互いに強く惹かれ合います。二人は情熱的な関係に発展し、ヴァイオレットがシーザーとの生活から逃れたいと願っていることを知ったコーキーは、彼女と共に大胆な計画を立てます。それは、シーザーがマフィアのボス、ジーノ・マルツォーニに渡す予定の200万ドルの現金を盗み、逃亡するという危険な企てです。

しかし、この計画はマフィアの追跡や裏切り、複雑な心理戦を伴い、二人の信頼関係が試されるスリリングな展開へと進んでいきます。

解説

『バウンド』は、ウォシャウスキー姉妹が後に『マトリックス』シリーズで世界的な名声を得る前の、才能の片鱗を見せつけた作品です。ネオ・ノワールのスタイルを取り入れ、セックスと暴力が織り交ぜられた緊迫感のあるストーリー展開が特徴です。映画は、低予算ながらも巧妙な脚本、ユニークなカメラワーク、そして洗練された映像・音響設計で高い評価を受けました。特に、電話線をなぞるカメラの動きや、サングラスの多用など、後の『マトリックス』に繋がるスタイリッシュな映像センスが随所に感じられます。

本作は、単なるクライム映画に留まらず、LGBTQ+のテーマを大胆に取り入れた点でも注目されます。コーキーとヴァイオレットの関係は、単なる恋愛描写を超え、互いを信頼し合うことで逆境を乗り越える力強さを象徴しています。ウォシャウスキー姉妹が後にトランスジェンダーであることを公表した背景から見ると、本作には自己解放やアイデンティティの探求というテーマが込められているとも解釈でき、監督の個人的な思いが反映された作品とも言えます。

女優の活躍

ジェニファー・ティリー(ヴァイオレット役)

妖艶でミステリアスな情婦を演じ、その独特の声と表情で観客を引き込みます。彼女の演技は、ヴァイオレットの複雑な内面—マフィアの男に縛られながらも自由を求める強い意志—を見事に表現。特に、コーキーとの情熱的なシーンでは、感情の揺れ動きを繊細に演じ、単なるファム・ファタルではない深みをキャラクターに与えました。ティリーのキャリアの中でも、本作は彼女の代表作の一つとして高く評価されています。

ジーナ・ガーション(コーキー役)

タフで男前なレズビアンの泥棒役として圧倒的な存在感を発揮。彼女のクールでカリスマ的な魅力は、コーキーのアウトローな性格を際立たせ、観客に強い印象を与えます。特に、アクションシーンやヴァイオレットとの対話での自然体な演技は、キャラクターのリアルさを引き立て、物語の緊張感を高めました。ガーションの力強いパフォーマンスは、後の作品でも彼女のトレードマークとなるタフな女性像の原型とも言えます。

女優の衣装・化粧・髪型

ジェニファー・ティリー(ヴァイオレット)

ヴァイオレットの衣装は、彼女の妖艶なキャラクターを強調するデザインが特徴です。黒を基調としたタイトなドレスや、深い赤や紫の色合いの衣装が多用され、マフィアの情婦としてのセクシーさと危険な魅力を表現。衣裳は「プリシラ」のデザイナーによるもので、黒を基調にしたシックなスタイルが、ノワール映画の雰囲気と調和しています。化粧は、濃いアイラインと赤いリップで、クラシックなファム・ファタールのイメージを強調。髪型は、ゆるやかなウェーブのかかったミディアムヘアで、女性らしさとミステリアスな雰囲気を両立させています。

ジーナ・ガーション(コーキー)

コーキーの衣装は、男性的でラフなスタイルが中心。タンクトップや革ジャン、ジーンズといったカジュアルでタフな装いは、彼女のアウトローな性格とレズビアンのアイデンティティを強調します。化粧はほぼナチュラルで、彼女のタフなイメージを損なわないシンプルなもの。髪型は短めのボブカットで、黒髪に軽いウェーブが施され、クールで実用的かつ男前な印象を与えます。この対照的なスタイルが、ヴァイオレットとの関係性や物語のダイナミズムを視覚的に際立たせました。

キャスト

  • ジェニファー・ティリー(ヴァイオレット):マフィアの情婦であり、コーキーの恋人。妖艶で計算高いが、自由を求める強い女性。
  • ジーナ・ガーション(コーキー):元犯罪者の盗みのプロ。タフでカリスマ的なレズビアン。
  • ジョー・パントリアーノ(シーザー):マフィアの幹部でヴァイオレットの恋人。猜疑心が強く、計画の障害となる。
  • ジョン・P・ライアン(ミッキー):マフィアのメンバー。物語の鍵を握る脇役。

ほかに、クリストファー・メローニ、リチャード・C・サラフィアン、メアリー・マーラ、バリー・キヴェル、ピーター・スペロス、ケヴィン・マイケル・リチャードソンらが、マフィアや周辺人物として登場。

スタッフ

  • 監督・脚本・製作総指揮:ラナ・ウォシャウスキー、リリー・ウォシャウスキー(当時はアンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー)。初監督作品で、後の『マトリックス』に繋がるスタイリッシュな映像センスを発揮。
  • 製作:アンドリュー・ラザー、スチュアート・ボロス。
  • 撮影:ビル・ポープ(『クルーレス』)。独特のカメラワークで緊張感を演出。
  • 音楽:ドン・デイヴィス。サスペンスフルな雰囲気を高めるスコア。
  • プロダクション・デザイン:イヴ・コーリー。
  • 美術監督:ロバート・ゴールドスタイン、アンドレア・ドパソ。
  • 編集:ザック・スタンバーグ。緊迫感ある展開を支える編集。
  • 衣裳:「プリシラ」のデザイナーによる黒を基調としたスタイリッシュなデザイン。

総括

『バウンド』は、ウォシャウスキー姉妹の才能が光るデビュー作であり、緊張感溢れるストーリー、魅力的なキャラクター、スタイリッシュなビジュアルで観客を引き込みます。ジェニファー・ティリーとジーナ・ガーションの対照的な演技とスタイルは、物語の核心である二人の関係性を際立たせ、LGBTQ+のテーマを織り交ぜた先進性も評価されています。低予算ながらも完成度が高く、後の『マトリックス』に繋がるウォシャウスキー姉妹のクリエイティブな基盤を示す作品です。

レビュー 作品の感想や女優への思い

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