『セレブリティ・サロゲート』はマーク・ガント監督、コートニー・ヘンゲラー脚本によるスリラー映画。2020年に米国で公開され、オリヴィア・テイラー、ブライアン・デイヴィス、メリッサ・チェンバーズらが出演しています。
セレブリティ・サロゲート
- 邦題:セレブリティ・サロゲート
- 原題:The Surrogate/The Secret Life of a Celebrity Surrogate
- 公開年:2020年
- 製作国:米国
- 上映時間:86分
- ジャンル:スリラー
予告編はこちら。
見どころ
気さくなセレブ夫婦が、共に生活しているうちに深く大きな闇を見せていきます。ヒロインの安易な選択が危険な結末を招き、狂気にさらされていく展開が実にスリリング。
あらすじ
何をかもうまくいかない作家志望の女性オリビアは、15万ドルを稼げる秘密の仕事を持ちかけられました。それは不妊に悩むセレブ女優エヴァの代理出産。秘密保持契約を結び、出産まで豪邸で同居を始めるのですが、思いも寄らない危険に見舞われていきます…。
ファム・ファタル
色気でいえば主役のエヴァ・フォン・リヒター(ブライアン・デイビス)がよかったです。付き合うのはめんどくさいタイプのアップダウン激動レディですが、病み発症時きにエッチな方向へ進むと、なかなか妖艶に。ブスキレタイプの女優だから、カッコいい風の衣装を着用したら、かなりいい線いってます。
なお、キャシディを演じたジョーディン・オーロラ・アキノはTWICEリーダーのパク・ジヒョに似ています。
感想
『セレブリティ・サロゲート』はロマンティック・コメディのようにはじまり、あっという間に展開が変わります。不適切な行動から薬物中毒まで、ハリウッドセレブのライフスタイルをリアルに描いたこの作品は的確。もちろん、ストーリーにはいくつか穴があるが(オリヴィアが初めて口説かれたときから、なぜ別れないのか不思議)、俳優陣が飽きさせず、どうにかうまくいっています(^^)
トリビア
『セレブリティ・サロゲート』の舞台は南カリフォルニアですが、オリヴィアとキャシディが薬を受け取りに薬局に行くとき、コロマンデル薬局前の通りの場面では、イギリスや他のいくつかの国と同じように、車が道路の左側を走っています(^o^)
念のため「コロマンデル薬局」で検索すると、建物、通りの風景、近隣の建物がまったく同じで、実際の場所はニュージーランドのコロマンデルであることがわかります。
解説
『セレブリティ・サロゲート』を詳しく解説しています。
(ネタバレあり)
イライラしながらも美しいブロンド女性が、お茶を飲み、薬を飲みます。そして、彼女は血まみれのベッドを見ながら、曲がりくねった階段を駆け下り、「いやだ!」と叫びます。
ライアンというボーイフレンドと付き合っているオリヴィアに場面が切り替わります。オリヴィアは作家で、不運続きの人生をやり直そうと奮闘中。家賃を半年滞納してアパートを追い出され、仕事を失ない、そのタイミングでライアンの浮気が発覚。
落ち込むオリヴィアはSNSに投稿し、キャシディから返信をもらいます。キャシディはオリヴィアに、人里離れた邸宅でエヴァという有名女優の代理出産をする機会があることを教えます。
オリヴィアはエヴァと夫のヘイデンに会います。オリヴィアは圧倒され、NDAにサイン。真夜中、ピーターというシェフがオリヴィアに手早く食事を作ります。二人が打ち解けているとき、衝突音が聞こえます。
医者の予約が入り、オリビアは外部からの接触を禁じられる。エヴァは感極まり、オリヴィアに幸運のネックレスを贈呈。そしてエヴァはオリヴィアに妊娠検査を受けさせ、妊娠していないと大騒ぎします。
彼女たちは流動食を食べながらセックスについて話します。そしてエヴァはテーブルでコカインをします。出演した過去の3作が失敗作だったため、鬱憤を晴らしたいのです。オリヴィアは心配し、エヴァの夫ヘイデンが足の指にヘロインを打っているのを見つけるとさらに心配します。キャシディとオリヴィアは薬局へ行きます。そういえば、オリヴィアは自分がどんなホルモン剤を飲んでいるのかさえ知りません…。
妊娠検査薬で陽性反応が出た後、オリヴィアは酔ったエヴァとヘイデンに妊娠を知らせます。そのとき3Pが起こりそうになります。オリヴィアは休憩を挟み、ヘイデンに赤ちゃんを傷つけるかもしれないと言います。オリヴィアはキャシディに事情を話そうとしますが、助手はオリヴィアがNDAにサインし契約下にあることを思い出します。
とうとう妊娠。シェフのピーターが食事を作るときにバターを使うかどうかまで、エヴァはオリヴィアをますます干渉するようになります。オリヴィアは赤ちゃんと絆を深め、お腹をさすりながら泣きます。彼女がこの状況から抜け出せないのは悲しいこと。夜はエヴァとヘイデンの夫婦が口論になり、肉体関係に発展…。
翌朝、オリヴィアはピーターに赤ちゃんが蹴っていることを告げ、ピーターは彼女のお腹を触ります。ヘイデンはまた、ドラッグの売人かもしれない行きずりの男と仲良しになります。
オリヴィアは車を盗んで逃走。エヴァとヘイデンはマスコミにオリヴィアが赤ん坊を誘拐したと訴えます。警官がオリヴィアを見つけてエヴァに電話。エヴァは彼に、2人をそっとしておくよう指示し、二人きりになってからオリヴィアを厳しく諭してゲストハウスに閉じ込めます。
キャシディはオリビアを運動のために連れ出します。みんなが狂っているという一人芝居の後、オリヴィアはおしっこをしたくなったふりをしてまた逃げようとします。シェフのピーターが彼女を助けようとするのですが、キャシディに捕まり、映画の冒頭で見た怖いベッドにオリヴィアは鎖で繋がれています。オリビアは “ロック・ア・バイ・ベイビー”と歌います。
エヴァはオリヴィアに、ヘイデンが自分のもとを去り、妊娠を解消するつもりだと告げます。キャシディはオリヴィアの逃走を助け、高速カーチェイスが発生。
やがて道端でエヴァはキャシディとオリヴィアに銃を突きつけます。彼女は悪役のモノローグを語ります。卵子を採取するためにオリヴィアにホルモンを注入していたのです。オリヴィアは銃をつかみ、それでエヴァを殴ります。そして「少なくとも私は赤ちゃんを産める」と宣言。
慰める看護婦がオリヴィアを病院で起こし、赤ん坊を紹介。孤児のオリヴィアはついに愛する人を得ました。シェフのピーターが病院に現れ、屋敷で何が起こっているのか知らなかったとオリビアに言います。彼は奇妙なことが起こっていたことを認め、事態を正すと約束。オリヴィアはどうやって赤ん坊を育てればいいのかわからず、シェフのピーターが手助けを申し出て、2人はポートランドへ引っ越す計画を立てます。
キャスト
- エヴァ・フォン・リヒター…ブライアン・デイビス
- ディアドラ…メリッサ・チェンバーズ
- オリビア・ボルトン…キャリー・アレクサンダー(キャリー・ワンプラー)
- ライアン…ミッチェル・フーグ
- キャシディ…ジョーディン・オーロラ・アキノ
- ピーターケネス・ミラー
- ヘイデン・フォン・リヒター…カール・ビュークス
- アシュリー…オリビア・テイラー
- グレゴリー博士…ハンク・ロジャーソン
- 弁護士…タマス・ナダス
- 看護師…ミミ・フレッチャー
- 報道記者…ローレンス・ギリガン
- ヘンリー…ダグ・モントーヤ
- レストラン客…アイヴァン・リー・ホームズ
- ジーナ…アラナ・サミュエルズ
- 薬剤師…サンディ・K・シェルビー
- セレブファン&レストラン常連客…ヴィンス・ニュートン
- ウォル巡査…ショーン・ルーベン・スミス
- 麻酔科医(クレジットなし)…イヴェット・ファジオ=デラニー
スタッフ
- 衣装デザイン… ケルシー・T・モーガン
- セット衣装…ケイティ・ウェルマン
- ヘアスタイル部長…ジョリン・ニエト
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