実際に起きた事件に基づく、姉妹を襲う母親の支配欲。家族の平和を乱す者は何者も許さない。
『シスターズ 異常な愛情』はダニエル・ルスコ監督、アンナ・ラスムッセン脚本による、2019年米国のスリラー映画。クリステン・ヴァガノス、リビー・マンロー、ミカブリ・アマイアらが出演。
シスターズ 異常な愛情
- 原題:Mommy Would Never Hurt You
- 公開年:2019年
- 製作国:米国
- 上映時間:90分
- 製作会社:アサイラム
- 配給会社:ライフタイム・テレビジョン、リール・ワン・インターナショナル、TF1ほか。
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あらすじ
ある日、母親の拘束から逃げるかのように家出したライリー。残してきた病弱な妹ベスは、母親の支配下で病院にも行けず、病状は悪化するばかり。3年後、ライリーは婚約者のエイデンを紹介するために、久しぶりに帰省しましたが…。
見どころ
- 実話にもとづく母親の狂気
- オーストラリア出身の女優、リビー・マンローが異常な愛情を抱く母親を怪演
ファム・ファタル
ファム・ファタルは登場せず。
感想
『シスターズ 異常な愛情』は低予算映画にしては本当に良いです。テンポがよく、次に何が起こるのかを予想させてくれます。演技も良かったし、リアルな家族の絆を描いています。『ゆりかごを揺らす手』が好きなら、この映画も気に入るはずです(^o^)
本作に描かれた家族の構図は予想できませんでした。知ってみれば「ユージュアル・ネイバー」と同じ構図。姉妹を襲う支配欲の恐怖。難病と聞かされていた妹の疾患。しかし、難病は異常な愛情が招いた別のものでした。
パパが事故死したシングルマザーの家庭で、主人公ライリーの妹ベスはギラン・バレー症候群と母に判断され、自宅で軟禁状態に。数年ぶりに実家へ戻った姉ライリーは、この状況をどう打開したのでしょうか。疎遠だった母や妹との絆を取り戻そうと、婚約を機に実家へ戻ったライリー。ところが、異常な潔癖症の母によって妹は完全に支配され、免疫系の疾患らしい病気は悪化の一途をたどります。
でも、妹を病院にも連れていかず、自宅に閉じ込めるだけの母にライリーは不審感をもち、妹の病を調べはじめました。
母子関係が痛々しく、また色気やエロス以前に母がいってしまっていて、殺伐とした家庭を上手く描いています。
ギラン・バレー症候群(GBS)は、米国で毎年約3000人が罹患する実在の病気。原因はよくわかっておらず、ウイルス感染が主な原因と考えられています。興味深いことに、COVIDは何人かの人々にこの病気の再発を引き起こしたことが報告されています。
キャスト
登場人物 | 出演者 |
---|---|
ライリー | クリステン・ヴァガノス |
モニカ | リビー・マンロー |
ベス | ミカブリー・アマイア |
エイデン | ザック・ゴールド |
トム | メガトラン・ロイ |
ジーン | クリスチャン・オマリ |
背景人物 | エイドリアン・ヘルナンデス |
背景人物 | ダリル・レモント・エドモンドソン |
背景人物 | ジョーイ・プエルト |
背景人物 | ジョン・F・ヘバーロス |
背景人物 | ジョイ・ズレランド |
背景人物 | ソンウン・シェル |
背景人物 | ヴァレリー・ホール |
背景人物 | カドローシャ・オナ・キャロル |
スタッフ
衣装デザイン | アンジェラ・ソルーキ |
衣装 | メリサ・ガルシア |
メイクアップ部長 | モーガン・マリノフ |
メイクアップ助手 | カリッサ・シモンズ |
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