サイコ・オンライン

『サイコ・オンライン』はカーティス・クロフォード監督、クリスティン・コンラット脚本による2017年カナダのスリラー映画。出演はチャリティ・シェイ、チェルシー・ホッブス、マシュー・ローレンスら。

サイコ・オンライン

• 邦題：サイコ・オンライン
• 原題：The Psycho She Met Online
• 製作年：2017年
• 上映時間：90分
• 製作国：カナダ
• 撮影場所：カナダ、オンタリオ州オタワ
• 製作会社：スリルフィルムズ2
• 配給会社：TF1、ライフタイム・テレビジョン、リール・ワン・エンターテインメント、リール・ワン・インターナショナル
• ジャンル：スリラー
• キーワード：異父姉妹、情緒不安定、民宿、ストリップクラブ

予告編はこちら。

あらすじ

夫が交通事故に遭い仕事に出られない状況に悩む妻のカレン。親友の勧めから、空き部屋を民泊として使う副業をはじめました。ネット登録すると、ミランダという女性から宿泊の予約が入り、カレンは喜びました。彼女がおぞましい目的をもっていることも知らずに…。

見どころ

• 見知らぬ人間を安易に自宅に招いたことで、次々と降りかかるおぞましい災難。
• サイコパスの狂気が少しずつ明らかになり、家庭が侵食されていく恐怖。

感想

中年女性たちが目の保養になるのは、たぶんメイクアップ・アーティストの腕がいいからでしょう。それがこの映画『サイコ・オンライン』のすべて。この映画は駄作で、ストーリーがはっきりせず、展開も弱い。

ただ、どれほど安易に民宿を経営したとしても、同じ建物に恐ろしい人と同居しているという恐怖は味わえます。

解説

『サイコ・オンライン』の展開を事つぶさに文章でたどります。

救急医療技師のカレン・ヘクスリーは、夫のアンドリューが飲酒運転の車にはねられたと知り、事故現場に呼ばれます。運転手は事故で死亡し、血中アルコール濃度は法定限度を超えていました。ミランダはアンドリューと一緒に病院に向かいますが、そこでアンドリューの怪我はいずれ回復するものの長い間安静が必要であることを知ります。

カレンとアンドリューの家で、カレンは友人とコーヒーを飲んでいます。カレンは、アンドリューの収入減を補うために、旅行者向けサイトVacay N Stayに余ったベッドルームを2つ提供しようと提案。カレンは、母が亡くなったときの生命保険を頭金にすべて使ったと言います。

荒れ果てたアパートで、ミランダ・ブレイヤーズはヘクスリーズの交通事故に関する記事を読み、ついにあなたを見つけたと自分に語ります。そこにライアンという男が入ってきて口論になり、エスカレート。彼女がエキゾチック・ダンサーであることが明らかになります。ライアンはミランダに無礼な名前を呼び、彼女は彼を床に蹴り落とし、出て行きます。

病院でカレンはアンドリューに、部屋を借りる以外に選択肢がほとんどないことを説明します。アンドリューは結局、「わかった、でも一人でも変な人が来たらやめてもらうよ」と同意。カレンはVacay N Stayに広告を出し、最善を願います。

家ではアンドリューの兄タイラーが新しいドアロックを取り付けています。やがて、彼らの家に二人が予約を入れます。一人はポートランドから来たホテルトレーナーのミランダ。

ミランダは友人と別のアパートにいます。ミランダは、自分の常連客に不在理由を聞かれたときにどう伝えるべきか尋ねます。友人は、お金持ちと一緒に出かけたと言えばいいと言います。彼女は友人にライアンの家まで送ってもらいますが、そこでミランダは野球のバットを取り出し、ライアンの家を叩き壊します。

ミランダはカレンの家へチェックインに現われます。カレンは彼女に鍵を渡し、案内し、コーヒーを勧めます。一人になったときにミランダは、部屋のマットレスの下に書類の詰まったフォルダを隠し、ひとり微笑みます。

キッチンでミランダは、ホスピタリティ・トレーナーとしての自分の仕事を説明します。カレンとアンドリューが一緒に写っている写真を見た彼女は、アンドリューが事故に遭って製薬会社の営業職を休職していることを話します。二人は翌日の夜にレストランで食事をする約束をします。カレンが仕事に出かけると、ミランダはキッチンの引き出しを探り、複製した鍵を見つけます。彼女は主寝室に隠しカメラを設置し、アルバムなどカレンの私物を調べます。そして母親と娘の写真を盗みます。さらにカレンのIDを使ってカレンのパソコンにログインし、宿泊を希望する他の人々を断ります。

カレンは仕事中、母親を自殺で亡くした若い女性を慰めます。癌闘病中だった母親が自殺したのてみす。

勤務を終えて帰宅したカレンは、2階の寝室に向かいますが、当然、ミランダが寝室のウェブカメラで彼女を見ていることを知りません。

翌日、カレンの車はエンジンがかからず、ミランダはレンタカーで出勤するよう勧めます。ミランダはまた、アンドリューが病院で必要な書類を持ってくるのを手伝うと申し出ます。家にいる間、ミランダは密かに車にGPS追跡機を取り付けます。その夜、彼女は病院にいるアンドリューに会いに行き、書類を届けます。彼女は弟のタイラーについて尋ね、アンドリューとタイラーの他に兄弟がいないことを知ります。アンドリューはミランダに、ちょうど半年前に亡くなったカレンの母親が恋しいと話します。悲劇は人と人との距離を縮めるものだと彼は言います。

病院の外で、ジョジョというブロンド女性がミランダに追いつき、シャイアンと呼びます。以前一緒に踊ったことがあるらしく、ジョジョはミランダに刑務所にいた時のことを聞きます。ジョジョはキティ・キャット・ルームという店で踊っていると話し、ミランダが望むなら仕事を紹介してやると言います。

自宅でカレンは、バンクーバーから来た一人の男性を除いて、なぜ誰も彼女の家にバケーションを予約していないのか不思議に思っていました。カレンはミランダに夕食の予定を変更するように言います。 ミランダは気が気でない様子で、カレンは罪悪感を感じているらしく、ミランダを一緒に招待することにします。ミランダは、車の修理をしていたアンドリューの弟タイラーにも会います。二人はいちゃつきます。

レストランで夕食のとき、オーブリーが元カレの話や、元妻の生活費をどうやって払っているのかを話すので、ミランダはイライラしているようです。カレンがトイレに行くと、オーブリーはカレンと姉妹のようだと言います。ミランダは同意せず、本当の姉妹との絆は女子学生クラブの姉妹のような強制的な友情とは違うと鋭く言います。彼女はテーブルの下で鋭利なステーキナイフを握りしめ、トイレに行くために席を外します。そして鏡に映る自分に語りかけ、素敵になるよう自分に言い聞かせます。女性3人が再びテーブルにつくと、ミランダはまた素敵に振る舞います。その夜、ミランダはウェブカメラでカレンがベッドに入るのを見守ります。

翌日、ミランダはカレンに、仕事で延長を頼まれたのでもう1週間滞在したいと告げます。カレンは他に予定がないので、少し心配そうにしながらもOKします。ミランダはまた、一緒に買い物に行って楽しく過ごそうとカレンを誘います。ちょうどその時、バンクーバーからの借り主であるエヴァンダーがドアをノックし、カレンが彼を案内します。彼は年配の紳士でした。

その夜、ミランダはキティ・カット・クラブで働くことになります。カレンはアンドリューを病院に見舞い、彼の回復を手伝い、ミランダがいないほうがいいけど大丈夫だと告げます。その夜、エヴァンダーとカレンがキッチンでチップスとサルサを食べていると、ミランダが入ってきます。ミランダは一緒に映画を見ようと提案しますが、カレンはベッドへ行きたいと言います。ミランダが閉め切ったドアの外に潜んでいる間、カレンはアンドリューと電話で長い会話をします。 エヴァンダーはそれに気づきますが、何も言いません。アンドリューがもうすぐ戻ってくると聞いたミランダは激昂します。

翌日、エヴァンダーは観光に出かけ、一人になったミランダは、下宿人が入ってはいけない部屋のひとつである書斎に入ります。彼女はカレンの名前でログインし、さらにヴァカンスの申し込みを拒否。望遠カメラのレンズを忘れたエヴァンダーが突然戻ってきて、書斎にいる彼女を捕まえます。ミランダはカレンが許可したと説明。エヴァンダーは怪訝そうですが、ミランダが観光に同行したいと言うと彼は承諾します。

荒れ果てた植物園を訪れているとき、ミランダはエヴァンダーの背後に忍び寄り、岩で彼を激しく殴ります。彼女はエヴァンダーの携帯電話を使って、カレンの宿泊施設について否定的なレビューを残し、彼がチェックアウトしたかのように、部屋からエヴァンダーの荷物をすべて運び出します。彼女は彼のすべてをゴミ箱に捨てます。

その夜、カレンはエヴァンダーがなぜ早くチェックアウトしたのか、そしてなぜ彼がカレンについて否定的なレビューを残したのかに困惑します。ミランダはカレンに、彼は変だから気にしないでと言います。ワインを飲みながら、カレンとミランダは家族の話をします。カレンの父親は海兵隊員で留守がちでした。ミランダは養子で里親を転々としました。実の両親を探しても、どちらも会ってくれませんでした。ミランダはカレンに、本当に恋しかったのは兄弟がいたことだと言います。カレンは、だから友人のオーブリーは妹のような存在で、とても感謝していると言います。

しばらくして、アンドリューが帰宅します。まだ傷が回復していないため、慎重に歩きます。カレンはなぜヴァカンスの予約が増えないのかまだわかりません。タイラーはミランダを誘って夕食を作ります。アンドリューとカレンは早めに切り上げますが、タイラーとミランダはデザートのために起きています。

主寝室でカレンはアンドリューに、ミランダはタイラーに興味がありすぎるようだと話します。

ジョジョとミランダはダンスクラブにいて、ミランダはタイラーが好きだと話します。ジョジョはミランダに一緒に住もうと誘いますが、ミランダはカレンやアンドリューと一緒にいたいと言います。

翌日、カレンはミランダとのランチ・デートを中断し、ボーイフレンドの危機に直面したオーブリーを助けます。カレンはオーブリーに、ミランダは友達を欲しがっているようで、少し疲れる人だと話します。カレンは、ミランダのフェイスブックのプロフィールが非公開なので、他の友達が誰なのかわからないと言います。 その後オーブリーは、キティ・カット・ルームに出勤するミランダをこっそり尾行します。オーブリーはクラブに入り、ミランダの写真を撮り、ミランダがホテルで働いていると嘘をついたことをカレンに話すとミランダに話します。怒ったミランダはオーブリーを突き飛ばします。用心棒が間に入り、オーブリーは去っていきます。ミランダはカレンに電話しようとしますが、留守電しか入りません。

職場でカレンは、オーブリーがストリップクラブでミランダを撮った写真を受け取ります。帰宅したカレンは、説明したいと言うミランダに詰め寄ります。カレンとアンドリューはミランダに、状況がおかしくなったので引っ越した方がいいと言います。ミランダは自分の部屋へ行き、引っ越してきたときに隠していた書類を取り出し、ミランダとカレンが姉妹であることを証明する出生証明書を見せます。ミランダによると、カレンが赤ん坊の頃、父親が配属による別居をしていて、母親は別の男と浮気し、その男に妊娠させられました。それを知ったカレンの父親は、ミランダを実父のもとで生活させ、実父とは一切接触させないよう主張しました。成長したミランダは実母を捜しに行きますが、カレンたちの母親は亡くなったばかりで手遅れでした。

アンドリューが、なぜ見知らぬふりをして部屋を借りに来たのかと尋ねると、ミランダは「怖かったから、カレンに会ってから本当のことを話すのがいいかどうか決めたかった」と答えました。ミランダは泣き出し、カレンは部屋を出て行きます。アンドリューはミランダに、カレンに時間を与えるように言います。

ミランダは、アンドリューとカレンがこのニュースがいかに奇妙で混乱しているかを話しているのを盗み聞きします。翌日、ミランダはカレンにハートのネックレスを贈ります。ミランダは嘘をついたことを謝り、仲良くなれることを願っています。彼女は母親がどのように亡くなったかを尋ねます。カレンは、母親が胃がんと診断され予後は良好だったと説明。治療を始める前に、母は短い休暇でメキシコへ行きました。カレンは母が戻ってくると思っていましたが、ホテルの部屋に閉じこもったままになりました。カレンはミランダに、仲良くなるのはいいが、ミランダは引っ越したほうがいい、早すぎると言います。ミランダは怒りはじめますが、しばらくして立ち直り、近くで物件を探して姉妹としてもっとゆっくりお互いを知ることができると明るく言います。

カレンはエヴァンダーの孫娘から電話を受け、彼が休暇から帰ってこないと相談します。カレンは、力になれればと言い、連絡を取り合うことにします。

ミランダは新しいアパートを探しており、賃貸の申し込みをしていました。運転中、彼女は警察官に車を止められ、免許証と車検証を求められます。警察は彼女の記録を調べ、彼女が運転するレンタカーは盗難車だと言います。警察官は彼女に手錠をかけ、車の後ろに乗せます。保釈目的でミランダはカレンに電話。署で警察はカレンにミランダの所持品を渡し、カレンはそこで賃貸申込書を見ます。ミランダはカレンの名前と情報を使ってアパートを借りようとしていたのです。家でカレンとアンドリューは、盗まれた車と賃貸申込書のことをミランダに問いただすのですが、ミランダは単純なミスだと説明。ミランダは「私たちは血のつながりがある」と言い残し、ますます激昂し、悔しさのあまり自分の頭を殴ります。

そんな頃、植物園の職員がエヴァンダースの死体を発見します。

ミランダはレストランでタイラーに電話をかけ、その夜のデートの約束を取り付けます。二人はバーで待ち合わせ、彼の家へ移動。アンドリューがワインを取りに別の部屋に行くと、彼の携帯電話が鳴りはじめ、ミランダがそれを流しに叩きつけます。タイラーが戻ってくると、彼女は事故だと言い、使う前に米袋に入れて乾燥させたと言います。

カレンとアンドリューが夕食を食べていると、刑事がエヴァンダーのことを聞きにやってきます。二人は、ミランダがエヴァンダーを見た最後の人物だろうと説明。刑事はミランダを探しにキティ・カットの部屋へ行き、ジョジョを見つけます。刑事はミランダを探すためにジョジョに電話をかけさせますが、ミランダは出ません。

翌日、ミランダが残した出生証明書を見ていたカレンは、記載されていた養子縁組斡旋会社に電話し、ミランダが記録について嘘をついていたことを知ります。そして、カレンの母親の死との関連で、ミランダの時間軸を疑うようになります。アンドリューはミランダの怪しさについて話すためにタイラーに電話で連絡を取ろうとするが通じません。タイラーとミランダはタイラーの家で一緒にベッドにいます。彼女はカレンが腹違いの妹で、同じ母親がいること、だからフィラデルフィアに来たことをタイラーに話します。タイラーは、彼女が嘘をついて自分たちの生活に入り込んできたことに憤慨。アンドリューは自宅に電話をかけ、タイラーにすぐ連絡します。アンドリューはミランダがタイラーの家にいることを警戒し、警察がエヴァンダーの死について聞くために彼女を探していると言います。ミランダはそれを耳にし、ワインボトルを手に取りタイラーの頭を殴ります。アンドリューはそれを電話で聞き、すぐにタイラーの家へ警察を向かわせます。

カレンは、自分の母親が亡くなったメキシコのホテルの宿泊客を調べた知り合いの警官に連絡を取ります。彼はカレンの母親の首のあざや遺書に指紋がなかったことなどから、よく見ると母親の自殺は殺人に近いと告げます。 二人はミランダがカレンの母親を殺したと推理します。

警察はタイラーが家で大きな怪我をしていない状態を知りますが、ミランダの姿はすでにありません。彼女はカレンとアンドリュースの家に忍び込みました。アンドリューはまだ事故で弱っています。ミランダは肉切り台からナイフを取り出し、アンドリューの背後に忍び寄り、彼を刺します。そこへカレンが帰宅し、ミランダを撃退。 二人はナイフを奪い合います。ミランダは、自分を拒絶した母親を殺して自殺に見せかけたと告白。アンドリューは、ミランダが再び自分を刺そうとしている間に、残る力をふりしぼって、こっそり電話で911に連絡を取ります。警察官が到着し、ミランダがナイフを捨てようとしないので、彼は彼女を射殺します。

その後、タイラー、アンドリュー、カレンは家で夕食をとります。彼らはアンドリューがデスクワークに昇進したことを祝っています。そこにオーブリーがワインを持ってやってきます。ちょうどその時、カレンのノートパソコンにVacay N Stayからのポップアップ招待状が現れ、アカウントを再アクティベートするかどうかカレンに尋ねます。彼女はメッセージを見て「いいえ」をクリックし、愛する人のもとへ戻ります。

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