ダコタ・ジョンソンは(Dakota Johnson)アメリカ人女優。俳優ドン・ジョンソンとメラニー・グリフィスの娘として生まれ、幼少期から芸能界に親しむ。2015年の映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』でアナスタシア・スティール役を演じ、一躍スターに。この作品でBAFTAライジングスター賞にノミネートされ、以降、ホラーやコメディ、ドラマなど多様なジャンルで活躍を継続。彼女の魅力は、繊細な感情表現と自然体の演技にある。
プロフィール
- 名前:ダコタ・ジョンソン(Dakota Johnson)
- 本名:Dakota Mayi Johnson
- 生年月日:1989年10月4日(35歳)
- 出生地:アメリカ合衆国テキサス州オースティン
- 職業:ファッションモデル、女優
- 活動期間:1999年~
- 著名な家族:メラニー・グリフィス(母)、ドン・ジョンソン(父)、ティッピ・ヘドレン(祖母)、ピーター・グリフィス(祖父)、アントニオ・バンデラス(継父)
- SNSサイト:Instagram・Facebook
生い立ち・教育
ダコタ・メイ・ジョンソンは、1989年10月4日、アメリカ合衆国テキサス州州オースティンで生まれました。父は俳優のドン・ジョンソン、母は女優のメラニー・グリフィスです。父の映画『The Hot Spot』の撮影中に誕生したため、芸能一家の環境で育ちました。母方の祖母は女優のティッピ・ヘドレン、祖父は広告エグゼクティブのピーター・グリフィスで、異母姉のトレイシー・グリフィスや異母弟のジェシー・ジョンソンらと家族関係にあります。また、幼少期に母の再婚相手としてアントニオ・バンデラスが継父となり、温かな家庭を形成しました。
両親の仕事の影響で、幼い頃からさまざまな場所を転々とする生活を送りました。ロサンゼルスやコロラド州アスペン、ウッディークリークなどで過ごし、プレミア上映会にも頻繁に同行しました。ウッディークリークでは作家ハンター・S・トンプソンの隣人として、ユニークな環境に触れました。十代の頃はアスペンの地元市場で夏休みに働き、日常の労働を通じて社会性を養いました。
教育面では、まずアスペン・コミュニティースクールに通いましたが、その後カリフォルニア州モントレーのサンタ・カタリナスクールで高校1年生を過ごし、最終的にサンタモニカの私立ニューローズスクールに転校して卒業しました。12歳の頃から『Teen Vogue』のモデル撮影に参加し、ファッション業界に興味を持ち、高校時代にモデルとして収入を得るようになりました。しかし、14歳頃からうつ病を経験し、リハビリ施設に入所するなど、心の健康に苦労しました。
演技への情熱は幼少期からあり、両親の撮影現場を訪れる中で芽生えました。両親は高校卒業まで本格的なキャリアを控えるよう勧めましたが、卒業後、ジュリアード音楽院の演技部門オーディションを受けました。しかし合格できず、代わりにトム・トドロフの演技クラスを受講し、基礎を固めました。このような多様な経験が、彼女の内面的な深みを形成したと言えるでしょう。
経歴
ダコタ・ジョンソンのキャリアは、1999年の映画『クレイジー・イン・アラバマ』で始まりました。この作品は継父アントニオ・バンデラス監督のデビュー作で、母メラニー・グリフィスと共演し、わずか10歳で映画デビューを果たしました。以降、モデル活動にも進出し、2006年にはIMG Modelsと契約。ミス・ゴールデングローブに史上初の2世代目として選ばれ、注目を集めました。2009年にはMANGOのジーンズキャンペーン、2011年にはWishの「Rising Star」広告で活躍し、ファッション界でも存在感を示しました。
高校卒業後、本格的に女優業に専念するため、ウィリアム・モリス・エージェンシーと契約。2010年の『ソーシャル・ネットワーク』で端役を務め、2011年の『ビーストリー』で注目されました。2012年には『フォー・エレン』、『ゴーツ』、『21ジャンプ・ストリート』、『ザ・ファイブ・イヤー・エンゲイジメント』に出演し、着実に経験を積みました。同年、FOXのコメディシリーズ『ベン・アンド・ケイト』で主演を務めましたが、1シーズンで終了。一方で、2013年のNBC『ジ・オフィス』最終話にゲスト出演し、2014年の『ニード・フォー・スピード』でサポート役を演じました。
転機となったのは2015年の『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』です。アナスタシア・スティール役で主演し、世界的なブレイクを果たしました。この役柄はエロティックな要素が強く、批評家から賛否両論ありましたが、彼女の自然で魅力的な演技は高く評価され、2016年のBAFTAライジングスター賞にノミネート。Forbesの「30 Under 30」にも選出されました。シリーズ続編の『フィフティ・シェイズ・ダーカー』(2017年)、『フィフティ・シェイズ・フリード』(2018年)にも出演し、興行的に成功を収めました。
ブレイク後は多様なジャンルに挑戦。2015年の『ブラック・スキャンダル』でジョニー・デップと共演し、犯罪ドラマに進出。同じく『ア・ビガー・スプラッシュ』でティルダ・スウィントンと共演し、心理的な深みを加えました。2016年の『ハウ・トゥ・ビー・シングル』でロマンティック・コメディの主演を務め、軽やかな魅力を発揮。2018年のホラー・リメイク『サスペリア』ではアメリカ人ダンサー役で、ダークな演技を披露し、批評家から絶賛されました。
近年はインディペンデント映画に注力。2021年の『カオス・ウォーキング』や『ザ・ピーナッツ・バターファルコン』で多面的な役柄を演じ、2022年の『アミ・OK?』でLGBTQ+テーマを扱いました。2023年の『マダム・ウェブ』でスーパーヒーロー役に挑戦し、2024年の『ダディオ』でショーン・ペンと共演。2025年には『マテリアリスト』でルイーズ役を演じ、恋愛ドラマの新境地を開きました。また、テレビシリーズ『パーセレイション』にも出演し、幅広い表現力を証明しています。彼女のキャリアは、商業的大作から芸術的な作品までを横断し、常に進化を続けています。
私生活
ダコタ・ジョンソンの私生活は、家族の絆と内面的な挑戦が交錯するものです。芸能一家に生まれた彼女は、両親ドン・ジョンソンとメラニー・グリフィスから多大な影響を受けました。父のアドバイスでキャリアを慎重に進め、母とは共演を通じて絆を深めました。継父アントニオ・バンデラスとは親子のような関係を築き、家族の支えを大切にしています。異母姉妹や兄弟とも良好な関係を保ち、プライベートでは静かな時間を好みます。
精神衛生面では、14歳頃からうつ病に苦しみ、リハビリ施設に入所した経験があります。この闘いは彼女の演技に深みを加え、精神健康の啓発活動にも関心を示しています。2020年代に入り、マインドフルネスやヨガを実践し、心身のバランスを保っています。
恋愛面では、数々のロマンスが注目を集めました。2014年から2016年頃まで、俳優ジョーダン・マスターソンと交際。2015年にはマシュー・ヒットと短期間の関係を持ちました。2017年10月からコールドプレイのクリス・マーティンと公に付き合い始め、2023年まで6年間の長続きするパートナーシップを築きました。二人はロサンゼルスやロンドンでデートを重ね、プライベートな旅行を楽しんでいました。しかし、2025年夏頃に別離が報じられ、互いのキャリア尊重を理由に挙げました。現在はシングルで、友人や家族との時間を重視しています。
居住地は主にロサンゼルスとニューヨークで、環境保護や動物愛護に積極的です。犬を飼い、ベジタリアン生活を実践。ファッションアイコンとしても知られ、セリーナ社を設立してエシカルな衣類をプロデュースしています。彼女の私生活は、公のイメージとは対照的に、内省的で落ち着いたものと言えるでしょう。
出演作品
- クレイジー・イン・アラバマ(1999年):娘役
- ソーシャル・ネットワーク(2010年):エイミー役
- ビーストリー(2011年):スリータ役
- 21ジャンプ・ストリート(2012年):モリー役
- ベン・アンド・ケイト(2012-2013年):ケイト・フォックス役(TVシリーズ)
- フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(2015年):アナスタシア・スティール役
- ブラック・スキャンダル(2015年):リンジー・コノリン役
- ア・ビガー・スプラッシュ(2015年):ポーリー役
- ハウ・トゥ・ビー・シングル(2016年):アリス・ケプリー役
- フィフティ・シェイズ・ダーカー(2017年):アナスタシア・スティール役
- サスペリア(2018年):スージー・バナー役
- フィフティ・シェイズ・フリード(2018年):アナスタシア・スティール役
- ザ・ピーナッツ・バターファルコン(2019年):エレク役
- カオス・ウォーキング(2021年):ヴァイオラ役
- アミ・OK?(2022年):ルーシー役
- マダム・ウェブ(2024年):キャサリン・ウェブ役(ゴールデンラズベリー賞)
- ダディオ(2024年):娘役
- マテリアリスト(2025年):ルーシー役
- スプリッツビル(2025年):ジュリー役
- ヴェリティ(2026年):ロウェン・アシュリー役
レビュー 作品の感想や女優への思い