[PR]日用品もDVD/Blu-rayも便利な楽天市場で

フェイ・ダナウェイ

フェイ・ダナウェイ(Faye Dunaway)は米国の女優。ブロードウェイからキャリアをスタートさせ、1967年の映画『ハプニング』でスクリーンデビューを果たしました。『ボニーとクライド』でのブレイク、『ネットワーク』でのアカデミー賞主演女優賞受賞、『チャイナタウン』や『マミー・ディアレスト』などの名演で知られ、複雑で魅力的な女性像を体現してきました。ゴールデングローブ賞3回、BAFTA賞、エミー賞も受賞し、舞台やテレビでも活躍。2011年にカンヌ国際映画祭で栄誉のトロフィーを受け、2024年にはHBOドキュメンタリー『FAYE』が発表されるなど、影響力のある存在です。

Amazonで出演作品や関連商品をさがす

スポンサーリンク

プロフィール

  • 名前:フェイ・ダナウェイ(Faye Dunaway)
  • 生年月日:1941年1月14日(84歳)
  • 出生地:アメリカ合衆国フロリダ州バスコム
  • 職業:女優
  • ジャンル:映画、TV、舞台
  • 活動期間:1962年~
  • 配偶者:ピーター・ウルフ(1974年~79年)
  • テリー・オニール(1984年~87年)

生い立ち・教育

フェイ・ダナウェイの本名はドロシー・フェイ・ダナウェイで、1941年1月14日にアメリカ合衆国フロリダ州バスクムで生まれました。父親のジョン・マクドウェル・ダナウェイ・ジュニアは陸軍の非委任士官としてキャリアを積んでおり、母親のグレイス・アプリル・スミスは専業主婦でした。両親は1939年に結婚しましたが、1955年に離婚しています。弟のマック・シミオン・ダナウェイが一人います。ウルスター系スコットランド人、アイルランド人、ドイツ人の血を引くダナウェイ家は、父親の軍歴により頻繁に転居を余儀なくされました。幼少期はテキサス州、アーカンソー州、ユタ州、さらにはドイツのマンハイムにも滞在し、多様な文化に触れる機会に恵まれました。

こうした移動の多い生活の中で、ダナウェイはバレエ、タップダンス、ピアノ、歌のレッスンを受けて育ちました。フロリダ州タラハシーのレオン高校を卒業後、フロリダ州立大学とフロリダ大学で学びましたが、演劇への情熱からボストン大学に移籍しました。1962年に同大学の美術・応用芸術学部で演劇の学士号を取得しています。在学中、シニアイヤーにアーサー・ミラーの『るつぼ』で監督ロイド・リチャーズの下で演じ、ミラー本人から注目を集めました。その夏、ハーバード大学のローブ・ドラマセンターのサマースタック・カンパニーでジェーン・アレクサンダーらと共に働き、初期の演劇経験を積みました。

卒業後、ニューヨークに移り、米国国立演劇アカデミーとHBスタジオで演技を学びました。ウィリアム・アルフレッドの指導を受け、『ホーガンズ・ゴート』でブロードウェイデビューを果たし、彼を教師、指導者、父親のような存在と評しています。この教育背景が、彼女の表現豊かな演技の基盤を築きました。軍人家庭の厳格さと芸術への渇望が、ダナウェイの強い個性を形成したと言えるでしょう。

経歴

フェイ・ダナウェイのキャリアは、1960年代初頭のブロードウェイから始まりました。1961年から1963年にかけて『A Man for All Seasons』で代役を務め、1964年の『After the Fall』や『Hogan’s Goat』に出演。ウィリアム・アルフレッドのメンターシップのもと、舞台女優として基盤を固めました。1967年、映画『ハプニング』でスクリーンデビューを果たし、批評家から注目を集めました。しかし、監督オットー・プレミンジャーとの衝突で『Hurry Sundown』後の契約を破棄し、独立の道を選びました。

同年の『ボニーとクライド』でボニー・パーカーを演じ、アルトゥール・ペン監督の革新的な作品で一躍スターとなりました。この役でアカデミー賞主演女優賞に初ノミネートされ、BAFTA最優秀新人女優賞とダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞外国女優賞を受賞。ハリウッドの新世代を象徴する存在となりました。1968年の『トーマス・クラウン事件』ではスティーブ・マックイーンと共演し、29回の衣装チェンジでスタイルアイコンとしても脚光を浴びました。一方、『恋人たち』(1968年)や『アレンジメント』(1969年)は商業的に失敗しましたが、後者で称賛されました。

1970年の『小さな大男』でコメディ要素を披露し、『パズル・オブ・ア・ダウンフォール・チャイルド』でゴールデングローブ賞にノミネート。1971年の『ドック』や『死の罠』は振るわず、1973年の『オクラホマ・クルード』で復調。『三銃士』(1973年)とその続編(1974年)でミレディ・ド・ウィンターを演じ、成功を収めました。1974年の『チャイナタウン』でイヴリン・マルレイ役を演じ、監督ロマン・ポランスキーとの衝突を乗り越え第2回アカデミー賞ノミネート。同年の『タワーリング・インフェルノ』もヒットしました。

1975年の『コンドル』でゴールデングローブ賞ノミネート。1976年の『ネットワーク』でダイアナ・クリステンセン役を熱演し、アカデミー賞主演女優賞を受賞。野心的な女性像を体現しました。以降、『ローラ・マルズの瞳』(1978年)、『チャンプ』(1979年)と続けますが、1981年の『マミー・ディアレスト』でジョーン・クロフォードを演じ、批評家から絶賛されるも、キャンプ的なイメージが付きまといキャリアに影を落としました。

1980年代は『スーパーガール』(1984年)や『エリス島』(1984年、ゴールデングローブ賞受賞)、『バーフライ』(1987年、ゴールデングローブ賞ノミネート)と多角的に活躍。1993年の『 Colombo: It’s All in the Game』でエミー賞ゲスト女優賞を受賞。1994年の『アリゾナ・ドリーム』でベルリン国際映画祭銀熊賞。1998年のTV映画『ジーア 悲劇のスーパーモデル』で3度目のゴールデングローブ賞。1999年の『トーマス・クラウン・アフェアー』リメイクでピアース・ブロスナンと共演。

2000年代以降は『The Bye Bye Man』(2017年)、『Inconceivable』(2017年)とインディペンデント作品にシフト。2017年のアカデミー賞で誤発表のラ・ラ・ランドを『ムーンライト』に訂正するハプニングも話題に。2019年、ブロードウェイ復帰の『Tea at Five』でキャサリン・ヘプバーンを演じる予定でしたが、トラブルで降板。2022年の『The Man Who Drew God』に出演。2024年にはHBOのドキュメンタリー『FAYE』が発表され、彼女の生涯を振り返りました。ダナウェイは2011年カンヌ国際映画祭栄誉賞、2014年リュミエール賞など数々の栄誉を受け、複雑なキャラクターを演じる女優として不朽の地位を築いています。

私生活

フェイ・ダナウェイの私生活は、キャリア同様に波乱に満ちています。1960年代後半、写真家ジェリー・シャッツバーグと婚約しましたが、破局。1968年の共演を機にマルチェロ・マストロヤンニと関係を持ち、1975年に息子クリスチャンを養子に迎えましたが、後に実子でないことを明かしました。1974年、J. Geils Bandのピーター・ウルフと結婚し、ロック界とのつながりを深めましたが、1979年に離婚。音楽と映画の交差点を象徴する結婚でした。

1981年、英国の写真家テリー・オニールと再婚し、1985年に息子リアムを養子縁組。オニールとの生活は安定を約束しましたが、1987年に離婚。離婚後、ダナウェイは子育てに専念し、キャリアの選択に影響を与えました。1990年代、ミュージシャンのショーン・ニルヴァンと交際しましたが、長続きせず。1994年、アンドリュー・ロイド・ウェバーとの『サンセット大通り』降板訴訟を起こし、和解に至りましたが、精神的な負担となりました。

ダナウェイはアルコール依存の過去を公言し、回復プログラムを通じて克服。娘ブルック・ダナウェイ・オニールも養子ですが、詳細は非公開です。家族との絆を重視し、息子たちを支えています。高齢になってもアクティブで、2020年代に入りヨガや瞑想を実践し、健康管理に努めています。私生活の出来事はしばしばメディアを賑わせましたが、彼女のレジリエンスがキャリアの持続を支えました。ダナウェイは女性の自立と母性を体現し、プライベートな挑戦を乗り越えてきました。

出演作品

フェイ・ダナウェイの主な出演作品を以下に挙げます。これらは彼女のキャリアを象徴するものです。

  • ハプニング(1967年):グウェン
  • ボニーとクライド(1967年):ボニー・パーカー
  • トーマス・クラウン事件(1968年):テリー・オブライエン
  • 恋人たち(1968年):ジュリア
  • アレンジメント(1969年):グウェン
  • 小さな大男(1970年):オリファー・コーン
  • パズル・オブ・ア・ダウンフォール・チャイルド(1970年):チャーリー
  • オクラホマ・クルード(1973年):キャサリン・ピケット
  • 三銃士(1973年):ミレディ・ド・ウィンター
  • チャイナタウン(1974年):イヴリン・マルレイ
  • タワーリング・インフェルノ(1974年):スーザン・フランクリン
  • コンドル(1975年):ジェーン・ドワイヤー
  • ネットワーク(1976年):ダイアナ・クリステンセン
  • ローラ・マルズの瞳(1978年):ローラ・マルズ
  • チャンプ(1979年):アニー
  • マミー・ディアレスト(1981年):ジョーン・クロフォード
  • バーフライ(1987年):ワンダ
  • Columbo: It’s All in the Game(1993年、TV) – ルイーズ・パルメット
  • アリゾナ・ドリーム(1994年):グレイス・スティック
  • ジーア 悲劇のスーパーモデル(1998年、TV) – キャサリン
  • トーマス・クラウン・アフェアー(1999年):アーヴィング・ソロモン
  • The Bye Bye Man(2017年):ウィラ
  • The Man Who Drew God(2022年):ガブリエラ

まとめ

これらの作品以外に、ブロードウェイの『A Streetcar Named Desire』(1973年)でトニー賞ノミネート、TVシリーズ『CSI: Crime Scene Investigation』(2005年)客演など、多岐にわたります。ダナウェイの演技は時代を超えて評価されています。

Amazonで出演作品や関連商品をさがす

レビュー 作品の感想や女優への思い

タイトルとURLをコピーしました