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サブラ(雑誌名)

サブラ(sabra)は小学館が発行していた男性向けの総合エンターテイメント雑誌。主にグラビアアイドルを中心としたビジュアルコンテンツと、芸能ニュースやエッセイなどの読み物が特徴でした。

タイトル「sabra」はアラビア語でサボテンを意味し、表面は堅く棘があるが内側は甘くジューシーな実を表す言葉から名付けられました。これは、レイモンド・チャンドラーの小説『プレイバック』で引用された「男は強くなければ生きられない。優しくなければ生きてゆく資格がない」という意味も込められています。

この雑誌は、2000年代のグラビアブームを象徴する存在として、多くのファンに愛されました。以下では、その創刊から休刊、ウェブ展開、そして最近の電子復刊に至る歴史を詳しく振り返ります。

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創刊と初期の展開(2000年 – 2005年)

サブラは、2000年5月11日に創刊されました。当初は毎月第2・第4木曜日に隔週刊で発行され、毎月25日発売の形式が定着しました。創刊号の表紙を飾ったのは、当時の人気グラビアアイドルで、誌面は高品質なグラビア写真を中心に据え、若手モデルや女優の魅力を存分に引き出す内容が魅力でした。雑誌のコンセプトは、グラビアだけでなく、ビートたけし氏の連載エッセイや、芸能界の旬な話題、音楽レビューなども取り入れ、単なるビジュアル誌ではなく総合エンタメ誌としての位置づけでした。

この時期は、グラビアアイドルの黄金時代と重なり、サブラは小池栄子さんや熊田曜子さん、山本梓さんなどのスターを次々と起用。別冊や増刊号も頻繁に発行され、例えば「別冊サブラ FETISH フェティッシュ 小池栄子」などのスペシャルエディションがファンに喜ばれました。発行部数は非公表ですが、バックナンバーの市場価値から、安定した人気を博していたことがうかがえます。印刷技術の進化も相まって、フルカラーの見開きグラビアは視覚的にインパクト大で、男性読者の心を掴みました。

また、ウェブサイト「Sabra net」の前身となるオンラインコンテンツも早い段階で開始され、誌面の補完として動画や追加写真を提供。2000年代初頭のインターネット普及期に合わせ、デジタルとの親和性を高めていました。この戦略が、後年の移行をスムーズにした基盤となりました。

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全盛期と多様なコンテンツ(2006年 – 2009年)

2006年頃から、サブラは隔週刊を維持しつつ、DVD付き号や特別企画を増やし、読者のエンゲージメントを高めました。グラビアのクオリティはさらに向上し、海外ロケやテーマ別特集(例: ビーチグラビアやコスプレ)が人気を呼びました。ビートたけし氏の連載は、ユーモアあふれる社会批評として、グラビア以外の読み応えを提供。芸能コラムでは、アイドルのインタビューやデビュー前のスカウトストーリーが掲載され、業界の裏側を垣間見せる内容が魅力でした。

この時期の代表的なモデルには、二宮歩美さんや山崎真実さんなどが登場し、多様なボディタイプやスタイルをカバー。サブラは「美しさの多様性」を掲げ、単なるセクシーさだけでなく、個性を重視した撮影が評価されました。また、コラボレーションとして、GyaoやYahoo!との提携で「sabra×Gyao」などの動画配信サービスを開始。雑誌の枠を超えたメディアミックスが、若年層の読者を引きつけました。

経済的には、2008年のリーマンショック影響下でも安定を保ちましたが、紙媒体のコスト増大が徐々に課題となりました。それでも、ファンイベントやサイン会などのオフライン施策でコミュニティを強化。サブラは、グラビア雑誌の枠を超え、文化的なアイコンとして定着しました。

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休刊とデジタル移行(2010年)

2010年2月号をもって、紙媒体としてのサブラは休刊を迎えました。約10年間の歴史に幕を下ろすこととなり、ファンからは惜別の声が上がりました。休刊の理由は、出版業界全体のデジタルシフトと、紙のコスト高騰が主で、小学館はウェブサイト「Sabra net」を本格化させる方針を発表。休刊号には、歴代モデルのメモリアル特集とDVDが付属し、締めくくりとしてふさわしい内容となりました。

休刊後も、Sabra netはグラビア中心のコンテンツを継続。2011年から本格更新され、写真集のデジタル販売や限定動画を展開しました。バックナンバーのデータベースも整備され、創刊号から最終号までの表紙・内容をオンラインで閲覧可能に。これにより、物理的な保管の煩わしさを解消し、新たなファン層を開拓しました。電子書籍の初期段階で、Kindleなどのプラットフォームとの連携も進められました。

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ウェブサイトの進化と電子復刊(2011年 – 2025年)

2011年以降、Sabra netは「net strictly」「net BB」などの有料会員サービスを導入。1日チケットや月額プランで、高解像度グラビアや未公開カットを配信し、収益モデルを多角化しました。タレントサーチ機能やインデックス検索も充実し、ユーザー体験を向上。2017年頃には、動画コンテンツの比率を増やし、現代のSNSトレンドに適応しました。

そして、2024年10月1日、約15年ぶりに電子雑誌として復刊。dマガジン、楽天マガジン、Kindle Unlimitedなどの読み放題サービスで配信開始しました。復刊号では、旬のグラビアアイドルに加え、ビートたけし氏の連載復活が話題に。デジタルフォーマットならではのインタラクティブ要素(例: ズーム機能やAR体験)を導入し、現代の読者ニーズに応えています。2025年現在、月間アクティブユーザー数は増加傾向で、グラビアのデジタルアーカイブとして再評価されています。

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サブラの文化的影響と遺産

サブラは、2000年代のグラビア文化を象徴する雑誌として、多くのアイドルをスターに育てました。小池栄子さんをはじめ、グラビアから女優・タレントへ転身したモデルが多数おり、その功績は計り知れません。また、男性誌の多様性を示す存在として、セクシーさと知性を両立させた点が評価されています。バックナンバーは中古市場で高値取引され、コレクターアイテム化。ウェブサイトの継続により、歴史は現在進行形で続いています。

今後、VRやAIを活用した新形態のグラビア展開が期待され、サブラの精神は次世代メディアへ受け継がれていくでしょう。この歴史は、出版業界の変遷を映す鏡でもあります。

  • 2000年5月: 創刊(隔週刊)
  • 2000年代中盤: DVD付き号・コラボ配信開始
  • 2010年2月: 紙媒体休刊、ウェブ本格化
  • 2024年10月: 電子雑誌復刊
  • 2025年現在: デジタルプラットフォームで活躍中

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なむ

洋画好き(字幕派)。だいたいU-NEXTかNetflixで、妻と2匹の猫と一緒にサスペンスやスリラーを観ています。詳細は名前をクリックしてください。猫ブログ「碧眼のルル」も運営。

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