セレーナ・ゴメス（Selena Gomez）はアメリカ人女優、歌手、プロデューサー、実業家。テキサス州出身で、ディズニー・チャンネルドラマ『ウェイバリー通りのウィザードたち』で一躍有名になりました。歌手としてもバンド「セレーナ・ゴメス&ザ・シーン」を経てソロで活躍し、ヒットアルバム『Rare』などをリリース。化粧品ブランド「Rare Beauty」を創業し、2024年に億万長者となりました。ユニセフ親善大使として慈善活動に尽力し、2025年9月にプロデューサー、ベニー・ブランコ氏と結婚。Instagramフォロワー数は世界一の女性です。
プロフィール
- 名前：セレーナ・ゴメス（Selena Gomez）
- 出生名：セレーナ・マリー・ゴメス（Selena Marie Gomez）
- 生年月日：1992年7月22日（33歳）
- 出生地：アメリカ合衆国テキサス州グランドプレーリー
- ジャンル：ダンスポップ、R&B、ヒップホップ、ポップロック、ポップ
- 職業：女優、歌手、ダンサー、ソングライター、ファッションデザイナー、フィランソロピスト
- 担当パート：ボーカル
- 活動期間：2002年〜
- レーベル：ハリウッド・レコード（2009年 – 2014年）、インタースコープ・レコード（2014年 – ）
- 公式サイト：selenagomez.com
- SNSサイト：Instagram・YouTube
生い立ち・教育
セレーナ・ゴメス（Selena Gomez）は、1992年7月22日、アメリカ合衆国テキサス州グランドプレーリーで生まれました。父親のリカルド・ジョエル・ゴメス氏はメキシコ系アメリカ人で、母親のアマンダ・ドーン・ティーフェイ（通称マンディー）はイタリア系アメリカ人です。名前はテハノ歌手のセレーナ・クインテニージャにちなんで付けられました。母親はわずか16歳の若さでセレーナを出産し、経済的に苦しい生活を送っていました。両親はセレーナが5歳の時に離婚し、以後、母親に育てられました。母親は舞台女優として活動しており、そんな母親の姿を見て、幼い頃から演技に強い興味を抱きました。
家族は貧困に苦しみ、ガソリン代の小銭を探したり、夕食にスパゲッティだけを食べる日々が続きましたが、祖父母の支えもあり、何とか生活を繋いでいきました。セレーナには異父妹のグレイシー・エリオット・ティーフェイ（2013年生まれ）がおり、非常に仲が良い姉妹です。また、父親の再婚による異母妹のヴィクトリアと義兄弟のマーカスもいます。幼少期はカトリック家庭の伝統を守り、キンスェアニェーラ（15歳の祝い）などのイベントを大切にしました。
教育面では、幼稚園をダラスにあるセント・アン・カトリックスクールで過ごしましたが、女優業が忙しくなり、ホームスクーリングを選択しました。伝統的な学校にも短期間通いましたが、演技のキャリアを優先。2010年5月、高校卒業資格をホームスクーリングで取得しました。スペイン語は幼少期に流暢でしたが、キャリアの影響で衰え、独学で再習得しています。こうした生い立ちが、彼女の強い意志と家族愛を育みました。
経歴
セレーナ・ゴメスのキャリアは、7歳の頃に子役として始まりました。2002年、テレビ番組『バーニー&フレンズ』でデビューし、ジアナ役を演じました。以降、CMやゲスト出演を重ね、2006年には『ザ・スイート・ライフ・オブ・ザック&コーディ』に出演。2007年、ディズニー・チャンネルで『ウェイバリー通りのウィザードたち』の主人公アレックス・ルッソ役に抜擢され、ティーンアイドルとなりました。この作品はエミー賞を受賞し、彼女を世界的なスターに押し上げました。
女優として映画界にも進出。ディズニー映画『アナザー・シンデレラ・ストーリー』（2008年）、『プリンセス・プロテクション・プログラム』（2009年）で主演を務め、アニメ『モンスター・ホテル』シリーズ（2012年～2022年）ではメイビス役の声を担当しました。近年は『スプリング・ブレイカーズ』（2013年）でダークな役柄を演じ、演技の幅を広げています。2024年の『エミリア・ペレス』ではカンヌ国際映画祭で女優賞を受賞し、批評家から絶賛されました。また、Huluの『オンリー・マーダーズ・イン・ザ・ビルディング』（2021年～）で主演し、SAG賞アンサンブル賞を受賞。2024年には『ウェイバリー通りのウィザードたち ビヨンド・ウェイバリープレイス』でアレックス役を再演しました。プロデューサーとしても『13の理由』（2017年～2020年）などを手がけています。
音楽キャリアは2008年、ハリウッド・レコード契約でスタート。ポップロックバンド「セレーナ・ゴメス&ザ・シーン」を結成し、『キス&テル』（2009年）などのアルバムをリリースしました。2012年にバンド解散後、ソロデビュー。2013年の『スターズ・ダンス』は全米1位を獲得し、「カム&ゲット・イット」が大ヒット。2015年の『リバイバル』では「グッド・フォー・ユー」「ハンズ・トゥ・マイセルフ」がチャートを席巻。2020年の『Rare』は「ルーズ・ユー・トゥ・ラヴ・ミー」がBillboard Hot 100で1位を記録しました。2025年にはベニー・ブランコ氏とのコラボアルバム『I Said I Love You First』をリリース。コラボ曲も多く、マシュメロ「ウルヴス」、レマ「Calm Down（リミックス）」などが有名です。ライブツアーも成功を収めています。
事業家としても輝かしい活躍をしています。2010年に衣類ブランド「Dream Out Loud」を立ち上げ、アディダス、コーチ、プーマとコラボ。2020年、化粧品ブランド「Rare Beauty」を創業し、精神的健康を促進するミッションで支持を集め、2024年に企業価値20億ドルを突破。彼女の純資産は13億ドルを超え、億万長者となりました。また、2022年にメンタルヘルスプラットフォーム「Wondermind」を共同設立。
慈善活動では2009年からユニセフ親善大使を務め、2025年10月には「Rare Impact Fund」イベントを開催し、若者のメンタルヘルス支援を推進しています。
私生活
セレーナ・ゴメスの私生活は、家族との絆が深く、母親マンディーとは特に親しい関係です。母親はマネージャーも務めていましたが、2014年に独立。妹グレイシーとは頻繁に一緒に過ごし、愛犬5匹を家族のように可愛がっています。2025年現在、カリフォルニア在住で、テキサスへの帰郷を懐かしむ発言もしています。
恋愛面では、ディズニー時代にニック・ジョナス氏、ディラン・スプラウス氏と交際。最大の注目はジャスティン・ビーバー氏とのオンオフの関係（2010年～2018年）で、世界中を騒がせました。以降、Zedd氏、The Weeknd氏らとデートが報じられましたが、2023年6月からベニー・ブランコ氏と交際開始。2024年12月に婚約を発表し、2025年9月27日、サンタバーバラ近郊で親しい友人・家族に囲まれ結婚式を挙げました。ブランコ氏は音楽プロデューサーで、共同作業も多い理想のパートナーです。結婚式ではRare Impact Fundへの寄付も行い、慈善の精神を体現しました。
健康面では、2014年に全身性エリテマトーデス（ループス）と診断され、化学療法を受けました。2016年にパニック障害とうつで活動休止、2017年には親友フランシア・ライサから腎臓移植を受けました。双極性障害の可能性も公表し、セラピーや薬物療法で対処。2022年のドキュメリー『My Mind & Me』で精神的な苦闘を告白し、メンタルヘルス啓発に貢献しています。2024年には不妊を明かし、代理出産や養子縁組を検討中です。SNSの誹謗中傷に悩み、度々休止を宣言する一方、ポジティブな姿勢を保っています。
出演作品
以下に主な出演作品を挙げます。
TV作品
- バーニー&フレンズ（2002年～2004年）
- ザ・スイート・ライフ・オブ・ザック&コーディ（2006年）
- シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ（2007年）
- ウェイバリー通りのウィザードたち（2007年～2012年、主演）
- 13の理由（2017年～2020年、製作総指揮）
- オンリー・マーダーズ・イン・ザ・ビルディング（2021年～、主演）
- ウェイバリー通りのウィザードたち ビヨンド・ウェイバリープレイス（2024年～、主演）
映画作品
- スパイキッズ3-D ゲームオーバー（2003年）
- アナザー・シンデレラ・ストーリー（2008年）
- ウェイバリー通りのウィザードたち ザ・ムービー（2009年）
- モンスター・ホテル（2012年～2022年、声優）
- スプリング・ブレイカーズ（2013年）
- エミリア・ペレス（2024年、カンヌ女優賞）
音楽作品（主なアルバム・シングル）
- バンドアルバム：『キス&テル』（2009年）、『ア・イヤー・ウィズアウト・レイン』（2010年）
- ソロアルバム：『スターズ・ダンス』（2013年）、『リバイバル』（2015年）、『Rare』（2020年）、『I Said I Love You First』（2025年）
- ヒットシングル：「カム&ゲット・イット」（2013年）、「ウルヴス」（2017年）、「ルーズ・ユー・トゥ・ラヴ・ミー」（2019年）
レビュー 作品の感想や女優への思い