高岡早紀は、日本の女優・歌手。1986年にモデルとしてデビューし、1988年に歌手として活動を開始しました。1994年の映画『忠臣蔵外伝 四谷怪談』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞し、注目を集めました。一時結婚・出産で休業した後、復帰し、多様な役柄を演じています。現在はアオイコーポレーション所属です。
プロフィール
- 名前:高岡早紀
- 本名:高岡佐紀子
- 生年月日:1972年12月3日(52歳)
- 出生地:日本国神奈川県藤沢市
- 身長:163 cm
- 血液型:A型
- 職業:女優・歌手
- ジャンル:映画・テレビドラマ・舞台
- 活動期間:1986年 –
- 配偶者:保阪尚希(1996年 – 2004年)
- 著名な家族:高岡由美子(妹)
- 事務所:アオイコーポレーション
- 公式サイト:高岡早紀オフィシャルWEBサイト エアジン
- SNSサイト:Youtube
生い立ち・教育
高岡早紀は、1972年12月3日に神奈川県藤沢市で生まれました。本名は高岡佐紀子といいます。幼少期に父親を亡くし、母親一人で育てられました。妹の高岡由美子はモデルとして活動しています。海の近くで育ったため、砂浜で遊ぶ活発な子供時代を過ごしました。しかし、口数が少なく、自己表現が苦手でした。母子家庭の環境で、小学生の頃からピアノや習字、スイミングなどの習い事を始めました。特に6歳からクラシックバレエを習い始め、表現の手段として夢中になりました。藤沢市の安田バレエ教室に通い、バレリーナになることを夢見ていました。
中学校は地元の公立校に通いましたが、芸能活動が始まったため、詳細な学校生活についてはあまり公表されていません。高校は堀越高等学校に進学しました。この学校は芸能人が多く通うことで知られています。在学中はアイドル歌手としてデビューし、女優としても活動を始めました。特に高校3年生の時に出演した映画『バタアシ金魚』で注目を集めました。しかし、芸能界入りしたことでバレエの夢を断念せざるを得ませんでした。
高校卒業後、1993年頃にロンドンへ留学し、バレエ教室と英会話スクールに通いました。この留学は、自身の迷いを解消するためのものでした。バレエを通じて培った表現力は、後の女優業に大きく影響を与えています。教育面では、正式な大学進学はしていませんが、芸能活動と並行して自己研鑽を続けました。バレエの経験は、体力やポージングの基礎となり、ファッションや美容のセンスにもつながっています。全体として、幼少期の習い事とバレエが彼女の基盤を形成しました。
経歴
高岡早紀の経歴は、モデルから歌手、女優へと多岐にわたります。1986年にファッション誌『セブンティーン』のモデルとして活動を開始しました。14歳の時、マドラス主催の「第3回シンデレラ・コンテスト」で4600人の中から優勝し、芸能界入りのきっかけをつかみました。1987年にCMデビューを果たし、1988年4月にシングル『真夜中のサブリナ』で歌手としてデビューしました。この頃の同期にはWinkなどがいます。歌手活動では、ポップな楽曲をリリースし、アイドルとして人気を集めました。
1989年10月に映画『cfガール』で女優デビューしました。1990年の『バタアシ金魚』では、若々しい役柄を演じ、注目を浴びました。転機となったのは1994年の『忠臣蔵外伝 四谷怪談』で、お岩役を務め、ヌードシーンに挑戦しました。この作品で1995年に日本アカデミー賞最優秀主演女優賞と新人俳優賞、ブルーリボン賞主演女優賞、キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞、高崎映画祭最優秀主演女優賞と新人賞を受賞し、女優としての地位を確立しました。1995年にはヘアヌード写真集『one, two, three』を出版し、話題になりました。
1996年に俳優の保阪尚希と結婚し、1998年と2000年に息子を出産したため、一時活動を休止しました。2004年に離婚後、復帰し、2005年のドラマ『愛の流刑地』などで活躍を再開しました。2010年9月には女児を出産し、再び子育てに専念しましたが、2011年に個人事務所エアジンを設立しました。所属事務所は2019年にtos-s、2021年にジョイナス エンターテインメント、2022年8月からアオイコーポレーションに移籍しています。2013年には歌手活動を再開し、2021年5月に初エッセー『魔性ですか?』を出版しました。
近年は、2019年のドラマ『リカ』シリーズでサイコパス役を演じ、好評を博しました。2021年の映画『リカ〜自称28歳の純愛モンスター〜』でも同役を務めました。舞台でも活躍し、2016年の『娼年』や2022年の『毛皮のヴィーナス』などに出演しています。2024年には映画『笑うマトリョーシカ』やドラマ『ワタシってサバサバしてるから2』に出演し、幅広いジャンルで存在感を発揮しています。経歴を通じて、アイドルから本格女優への変貌が印象的です。受賞歴や多様な活動が、彼女のキャリアを支えています。
服飾・美容
高岡早紀の服飾・美容のスタイルは、年齢を重ねるごとに洗練されています。幼少期のバレエ経験が、姿勢やボディラインの美しさを形成しました。1994年の映画でのヌードシーンや、1995年のヘアヌード写真集『one, two, three』で、ボディの美しさが注目されました。美容面では、1995年から出演したアパガードのCMで「芸能人は歯が命」というフレーズが流行し、歯のケアを象徴する存在になりました。
ファッションでは、50代に入って「似合うものは変わる」と語っています。以前はカジュアルなスタイルが多かったですが、最近は綺麗めファッションが増えました。例えば、デニムにスカーフを合わせた秋コーデや、YSLなどのブランドアイテムを好みます。Instagramでは、プライベートのお買い物シーンを公開し、デパートでのショッピングを楽しむ様子が見られます。インポートブランドを中心としたセレクトショップを訪れ、カジュアルからエレガントなコーディネートを披露します。2023年のYouTube動画では、さまざまなスタイルのLOOKBOOKを紹介し、パンツの丈直しや秋色のアイテムを選ぶ姿が描かれました。
メイクについては、仕事バッグの中身を公開した動画で、メイクポーチの内容をシェアしています。おしゃれなアイテムから意外な必需品まで、日常の美容ルーチンを明かします。表参道のセレクトショップで爆買いする様子も、ファッションへの情熱を示しています。全体として、年齢に合った上品さと自然体を重視したスタイルです。美容のこだわりは、ヘアスタイルにも及び、変化を楽しんでいます。こうした服飾・美容の取り組みが、女優としての魅力に寄与しています。
私生活
高岡早紀の私生活は、結婚・離婚や子育てを中心に展開しています。1996年に俳優の保阪尚希と3ヶ月の交際で結婚しました。1998年と2000年に2人の息子を出産し、子育てのため一時休業しました。しかし、2004年に離婚し、親権は保阪側に渡りました。離婚後、2010年9月に6歳上の青年実業家との間に女児を出産しました。この出産は自宅で行い、妹の高岡由美子が立ち会いました。3人の子供たちはすべて自宅出産です。
2014年頃から、ダイヤモンドダイニング社長の松村厚久と交際しています。松村はパーキンソン病を公表しており、家族ぐるみの付き合いを続けています。また、ジャズピアニストの山下洋輔夫妻とは幼少期から可愛がられ、家族のような関係です。YouTubeチャンネルでは、家族との日常、旅行、料理、ファッションなどを配信し、素顔を公開しています。子供たちとの暮らしを大切にし、プライベートを充実させています。
私生活では、母子家庭で育った経験が影響し、強い母性を持っています。出産後の復帰を繰り返し、仕事と家庭のバランスを取っています。エッセー『魔性ですか?』では、私生活のエピソードを綴り、ファンに親しみを与えました。全体として、波乱万丈ながらも前向きな姿勢が特徴です。
出演作品
映画
- cfガール(1989年)
- バタアシ金魚(1990年)
- 忠臣蔵外伝 四谷怪談(1994年、お岩)
- KYOKO(1997年)
- モンスター(2004年、エンディング曲担当)
- ファーストラヴ(2019年)
- マスカレード・ナイト(2019年)
- リカ〜自称28歳の純愛モンスター〜(2021年、リカ)
- クレイジークルーズ(2023年)
- 笑うマトリョーシカ(2024年)
- はじまりの日(2024年)
- レイブンズ(2024年)
- 見える子ちゃん(2025年)
- 龍が如く(未定)
ドラマ
- メガゾーン23 PART3(1989年、時祭イヴ:声優・主題歌担当)
- ストーカー 逃げきれぬ愛(1995年)
- 14ヶ月〜妻が子供に還っていく〜(2003年)
- 愛の流刑地(2005年)
- 肩ごしの恋人(2007年)
- リカ(2019年、リカ)
- リカ第2弾(2021年、リカ)
- ミワさんなりすます(2023年)
- ワタシってサバサバしてるから2(2024年)
- 緊急取調室(2025年、ゲスト)
- べらぼう(未定、蔦重の母)
- 財閥復讐〜兄嫁になった元嫁へ〜(未定)
- ジャンヌの裁き(2024年)
舞台
- モロトフカクテル(1988年)
- マランドロ(1988年)
- 私の足ながおじさん(1990年)
- こわれゆく男(1993年)
- キレイ 〜神様と待ち合わせした女〜(2005年)
- 獅童流 森の石松(2006年)
- The Who’s Tommy(2007年)
- 表裏源内蛙合戦(2008年)
- LOVE30 VOL.3(2009年)
- 蜉蝣峠(2009年)
- THE 39 STEPS -秘密の暗号を追え!-(2010年)
- ウサニ(2012年)
- 阿修羅のごとく(2013年)
- 娼年(2016年、御堂静香)
- 朗読劇 ラヴ・レターズ(2016年、メリッサ)
- デストラップ(2017年)
- 魔界転生(2018年)
- プラトーノフ(2019年)
- エレファント・マン(2020年)
- 愛するとき 死するとき(2021年)
- 毛皮のヴィーナス(2022年)
- Come Blow Your Horn〜ボクの独立宣言〜(2024年、ベーカー夫人)
- 音楽劇 ポルノスター(2026年、予定)


レビュー 作品の感想や女優への思い