『メガロポリス』は、2024年に公開された米国のSF叙事詩的ドラマ映画。巨匠フランシス・フォード・コッポラが監督・脚本・製作を務め、40年以上にわたり構想を温めてきた作品。近未来のニューヨークを「ニューローマ」と呼ぶ架空の都市に置き換え、ローマ帝国の政治的陰謀をモチーフにしています。天才建築家セザル・カティリナが革新的素材メガロンを使ってユートピア都市を築こうとする一方、保守的な市長フランクリン・キケロと対立し、理想と現実の狭間で愛と政治が交錯します。壮大なビジュアルと実験的な演出が特徴です。
基本情報
- 邦題:メガロポリス
- 原題:Megalopolis
- 公開年:2024年
- 製作国・地域:アメリカ合衆国
- 上映時間:138分
- ジャンル:ドラマ、SF
- 配給:ハーク松竹
女優の活躍
映画『メガロポリス』では複数の女優が重要な役割を果たしています。ナタリー・エマニュエルはジュリア・キケロ役を演じ、セザルとの恋愛関係を通じて物語の中心に位置します。ジュリアは父親である市長の反対を押し切り、セザルとともに時間停止の能力を発揮し、平和を求める行動を取ります。彼女の演技は知性と優しさを兼ね備え、物語に感情的な深みを加えています。
オーブリー・プラザはワウ・プラチナム役で登場します。テレビの金融ニュースキャスターとして野心的に描かれ、セザルの叔父ハミルトン・クラッスス3世と結婚するなど、権力と富を求めるキャラクターです。プラザの独特なユーモアと鋭い表現力が、複雑な人間関係を際立たせています。
タリア・シャイアはセザルの母親コンスタンス・クラッスス・カティリナ役を務め、家族の絆を象徴する存在として静かな存在感を示します。また、グレース・ヴァンダーウォールはヴェスタ・スウィートウォーター役で、ポップスターとして物語に絡み、若さと純粋さを体現します。これらの女優たちは、男性中心の政治劇の中で女性の視点と影響力を強調しています。
女優の衣装・化粧・髪型
映画『メガロポリス』の衣装はローマ帝国の古典的な要素と近未来的なデザインを融合させたものが特徴です。
ナタリー・エマニュエル演じるジュリア・キケロは、流れるような白や淡い色のドレスを多く着用し、優雅で知的な印象を与えます。化粧はナチュラルで、控えめなアイメイクとリップが清潔感を強調し、髪型は緩やかなウェーブのかかったロングヘアが主流です。これにより、彼女の純粋さと強さが視覚的に表現されています。
オーブリー・プラザ演じるワウ・プラチナムは、派手で洗練された衣装が目立ちます。金色や赤を基調としたタイトなドレスやスーツを着用し、権力志向のキャラクターを強調します。化粧は大胆で、強いアイラインと鮮やかなリップが特徴です。髪型はストレートのロングヘアやアップスタイルが多く、野心的で自信に満ちた印象を強めています。
タリア・シャイアのコンスタンスはクラシックなエレガントなドレスをまとい、化粧は控えめで、髪型は上品なまとめ髪が中心です。これらの衣装・化粧・髪型は、時代を超えた美しさと物語のテーマを反映し、視覚的に壮大な世界観を支えています。
あらすじ
近未来のアメリカを舞台に、ニューヨークは「ニューローマ」と呼ばれる大都市となっています。天才建築家セザル・カティリナは、革新的な素材メガロンを発明し、時間停止の能力も持ちます。彼は廃墟となった街をユートピア「メガロポリス」として再建しようとしますが、市長フランクリン・キケロはカジノ建設を優先し、対立が深まります。
セザルは市長の娘ジュリア・キケロと出会い、二人は時間停止の能力を共有する恋人となります。一方、セザルの叔父ハミルトン・クラッスス3世の財産を狙うテレビキャスターのワウ・プラチナムは、セザルと別れクラッススと結婚します。セザルの従兄弟クロディオ・パルチャーは嫉妬からセザルを陥れようとし、ポップスターのヴェスタ・スウィートウォーターを巻き込んだスキャンダルを仕掛けます。
ソビエトの衛星が墜落し街は大破壊を受けます。セザルは家族の財産を使ってメガロポリス建設を進めますが、パルチャーは民衆を扇動し暴動を起こします。ジュリアは妊娠しながら平和を仲介しようとしますが、暗殺の危機が迫ります。最終的にセザルの演説が民衆を動かし、パルチャーは処刑されます。クラッススの支援を得てメガロポリスは完成し、ジュリアは赤ん坊とともに時間停止を体験します。物語は人類の未来への希望で締めくくられます。
解説
『メガロポリス』は、コッポラ監督がローマ帝国の歴史、特にカティリナの陰謀を現代アメリカに投影した作品です。貧富の格差、民主主義の危機、ファシズムの台頭といったテーマが描かれます。セザルは理想主義者として、芸術と科学で社会を変えようとしますが、現実の政治的腐敗や人間の欲望に阻まれます。
時間停止の能力は、理想を追求する瞬間を象徴し、物語に幻想的な要素を加えています。監督の過去作『ゴッドファーザー』シリーズや『地獄の黙示録』に見られる壮大なスケールと実験性が融合し、視覚的に圧倒的な映像美を実現しています。一方で、脚本の複雑さや演出の混沌が指摘されることもあります。
全体として、芸術家の理想と社会の現実の対立を描き、人類の未来への希望を提示します。コッポラ自身の資金で製作された点も、監督の情熱を象徴しています。
キャスト
- セザル・カティリナ:アダム・ドライバー
- フランクリン・キケロ:ジャンカルロ・エスポジート
- ジュリア・キケロ:ナタリー・エマニュエル
- ワウ・プラチナム:オーブリー・プラザ
- クロディオ・パルチャー:シャイア・ラブーフ
- ハミルトン・クラッスス3世:ジョン・ヴォイト
- フンディ・ロメイン:ローレンス・フィッシュバーン
- コンスタンス・クラッスス・カティリナ:タリア・シャイア
- ジェイソン・ザンダーズ:ジェイソン・シュワルツマン
- テレサ・キケロ:キャサリン・ハンター
- ヴェスタ・スウィートウォーター:グレース・ヴァンダーウォール
- ヌシュ・バーマン:ダスティン・ホフマン
スタッフ
- 監督・脚本・製作:フランシス・フォード・コッポラ
- 製作:バリー・ハーシュ、フレッド・ルース、マイケル・ベダーマン
- 音楽:オスバルド・ゴリホフ
- 撮影:ミハイ・マライメア・Jr
- 編集:キャム・マクラクリン、グレン・スキャントルベリー


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