ダイヤルM

この記事のうち「見どころ」には若干の誇張表現があります。

ヒッチコックの傑作スリラー「ダイヤルMを廻せ!」をリメイク。

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ダイヤルM

  • 邦題:ダイヤルM
  • 原題:A PERFECT MURDER
  • 公開年:1998年
  • 製作国:米国
  • 上映時間:107分
  • ジャンル:サスペンス
  • 配給:ワーナー・ブラザース映画

予告編はこちら。

見どころ

舞台をロンドンからニューヨークへ移し、さらに現代風にアレンジ。主演はマイケル・ダグラス。ポワロ探偵役で有名なディビッド・スーシェが眼光鋭い刑事に。

あらすじ

実業家の夫スティーヴンに愛情をもてなくなった妻のエミリーは、無名の画家デイヴィッドと浮気を繰り返していました。今や破産寸前となったスティーヴンは、資産家のエミリーを殺害して遺産を手に入れようと計画。デイヴィッドにエミリー殺しを依頼します…。

感想

物語の構成がわかりやすく、展開を楽しくたどれます。

事件の背後にいる刑事役のデヴィッド・スーシェの演技に注目すると、現実感を伴なった重みのある演技をしていて、内面的な問題を抱えたエミリー(グウィネス・パルトロー)を見守っています。その姿勢に対応して、疲れ切っているエミリーも、精一杯の余力を集めて微かな返事を暖かく投げかけます。リスペクトと好意を交換しあった感じ。

ファム・ファタル

スティーヴンの妻エミリー・テイラーをグウィネス・パルトローが演じています。

開始3分頃、オペラへ行くために着替えるエミリー。厚めの茶色ガーター・ストッキングを穿いています。ガーターはなく、レース地の部分を太腿で留める仕様。

なむ
なむ

開始早々にグウィネスのストッキングが映し出されたからドッキリ。

グウィネスは決して美人ではないのですが、キュートで知的でセクシーさが混ざった雰囲気美人。年をとってもあまり老けてないのも人気の理由かも。体格だけ見たらキャリー・マリガンに似てるかな、細いだけでなく(肩幅が狭くて)ストンとしてます。

さて、化粧して出勤したときのエミリーは、赤い口紅を塗って薄めのブロンド髪と相まってとっても綺麗に見えます。

また、彼女のショートヘアはパンチが効きますね。おまけに彼女のピアスっていつも目立ちます。

そして43分頃、仕事後に帰宅したエミリーは泡のお風呂に入浴。真っ白のバスタブに真っ白の泡、その中から現われる色白の足先には真っ赤なペディキュア。早送りしようとする手が止まりました。

しばらくして彼女は殺人犯に襲われますが、テーブルの上に投げつけられる姿がなかなか生々しくて痛そうで、撮影秘話を盛り上げてくれそうな(後半では別男性からも似た場面が…)。

さて、グウィネスの赤い口紅、赤いペディキュア、そしてバスローブや顔面に飛び散った血。彼女をとおした本作のテーマは赤。もともと、私は紅色が好きなのですが、やや明るめのシンプルな赤もグウィネスだからこそ映えます。黄色がかってない赤味だからさっぱりしています。

そこで、作品全体を見回すと、グウィネスの赤色以外にも、ちょっとした赤のタッチがパンチを与えてくれます。夫婦が住むアパートの赤い革張りソファ、キャンバスに描かれたヴィゴーの赤い絵の具の筋など。

次は衣装。

休養先の実家で母と食事をしているときの衣装がおしゃれ。前が開いた立衿を備えたジャケットと、開いた部分に盛り上がった花柄スカーフの結び目を合わせています。こんな着方があったんですね。80分過ぎに見せてくれるグレーのタートルネックのセーターともども、立衿の上着はグウィネスにぴったり。

また、89分頃に黒のコートで下町に行くのですが、短い髪をストレートに下ろして雰囲気が変わります。事件を担当することになったデヴィッド・スーシェのおかげか?(笑)

顔までスッキリ美人になってレベルアップした感じで、バックミュージックとともに新しいサスペンスが始まる予感。

クライマックスではグレーのタートルネックの上に黒いコート。スカートがめくれる部分が場面があり、一瞬だけエナメルのミドル・ブーツを見られます。90年代に流行ったブーツ、安っぽいだけに、たくさんの女性が履いていました。

最後に、メタ情報。

ラブシーンの撮影前に彼女を落ち着かせ、親密な雰囲気を作るために、ヴィゴ・モーテンセンは若い頃にアルゼンチンで覚えたラブソングをグウィネス・パルトロウーに歌いました。インタビューで彼は、”それがかえって彼女を怖がらせる結果になったかも”と語っています(^^)

トリビア

モーテンセンのコレクション

この映画に登場する作品の多くはモーテンセン自身の作品。映画冒頭に部屋が映し出され、絵画展さながらの様子。

マーベル・シネマティック・ユニバースに出演

のち、マイケル・ダグラスとグウィネス・パルトローは、二人ともマーベル・シネマティック・ユニバースのキャラクターを演じることになりました。

マイケル・ダグラス(ハンク・ピム)

  • アントマン(2015年)
  • アントマン&ワスプ(2018年)
  • アベンジャーズ  エンドゲーム(2019年)
  • アントマン&ワスプ クォンタマニア(2023年)

グウィネス・パルトロー(ペッパー・ポッツ)

  • アイアンマン(2008年)
  • アイアンマン2(2010年)
  • アベンジャーズ(2012年)
  • アイアンマン3(2013年)
  • スパイダーマン ホームカミング(2017年)
  • アベンジャーズ インフィニティ・ウォー(2018年)
  • アベンジャーズ エンドゲーム(2019年)

キャスト

登場人物 出演者
スティーブン・テイラー マイケル・ダグラス
エミリー・ブラッドフォード・テイラー グウィネス・パルトロー
デビッド・ショー ヴィゴ・モーテンセン
モハメド・カラマン デヴィッド・スーシェ
ラケル・マルティネス サリタ・チョウドリー
ボビー・フェイン マイケル・P・モラン
アリス・ウィルス大使 ノヴェラ・ネルソン
サンドラ・ブラッドフォード コンスタンス・タワーズ
ジェイソン・ゲイツ ウィル・ライマン
アン・ゲイツ メイヴ・マクガイア
メットの男 スティーブン・シンガー
メットの女性1号 ローリンダ・バレット
メット・ウーマン2号 アイディーン・オケリー
マーチャント・プリンス #1 リード・バーニー
マーチャント・プリンス #2 ロバート・ヴィンセント・スミス
マーチャント・プリンス#3 ビル・アンブロジ
マーチャント・プリンス4号 ジョージ・ブルメンタール
メットの客 アイリス・ブレイドン
メットの客 マリオン・ブルメンタール
メットの客 アンドリュー・サスマン
ゲスト・アット・メット ロビン・N・サスマン
ゲスト・アット・メット ラドニー・タッカー
ゲスト・アット・メット ビバリー・タッカー
メットでのゲスト ブラッドフォード・ビレット
クロアチア代表 ロバート・ボスコ・コクリアット
ロシア代表 マラット・ユシム
日本外交官 リー・ウォン
イタリア外交官 ロベルタ・オルランディ
フランス代表 フランシス・デュモリエ
アフリカ代表 ディーン・バダルー
ハンセン ピーター・ハンス・ベンソン
ノーラン ジェフ・ウィリアムズ
スタイン デヴィッド・アイゲンバーグ
秘書 ジャン・デ・ベール
メートル・ド ミシェル・モイノ
ウェイター ゲリット・ヴォーレン
ジャニス・モラン モニカ・パーカー
アルバート マイケル・H・イングラム
スコット刑事 スコット・ディリン
警察技師 スターラ・ベンフォード
警察カメラマン ボブ・ボウソックス
ヴィチャウスキー ジョアンナ・アドラー
警察官2号 ジェームズ・ジョージアデス
警察官1号 ホセ・ラモン・ロサリオ
ロジャー・ブリル ジェリー・ベッカー
ハリントン ウィリアム・ボガート
ヤング・タフ エイドリアン・マルティネス
ポーター デクスター・ブラウン
メットのウェイター ケリー・オーコイン
乗客 クリスチャン・チェイス
地下鉄のシーン ジェイソン・シカルド
タクシートラブルの男 ビル・コルセア
メットの客 クリストファー・デル・ゴーディオ
コーヒーショップの客 マーシャル・ファクトラ
背景 バリー・ハーシュバーグ
法医学探偵 クロード・ジェイ
救急隊員 ジョン・E・マック
公園の歩行者 テイラー・マッコール
ダイナーのビジネスマン ジョージ・F・ミラー
ゴーカー ジョシュ・モウリー
バーテンダー ジャック・マルケイ
路地のドラッグディーラー ダヴェル・オーウェンズ
テイラーの庭師 アントン・パガン
ウェイター トド・セガラ
学生 エヴィス・シェネティ
ブルーカラー労働者 アレックス・ジワク

スタッフ

担当 担当者
衣装デザイン エレン・ミロジック
衣装 ダグラス用 フラン・オールグッド
衣装デザイン助手 ローラ・ドローボー
衣装監督 リサ・R・フルヒト
助手衣装デザイン ジョン・グレイジャー
衣装 エイミー・ハバッカー
衣装制作助手 モニカ・ルイス・ジーグラー
衣装監督 ディアドレ・N・ウィリアムズ
メイクアップ カーリン・バルドゥニアス
ヘアスタイル主任 ミルトン・ビュラス
ヘアデザイン ダグラス&パルトロー用 アラン・ダンジェリオ
メイクアップ主任 ナオミ・ドンネ
メイクアップ ダグラス用 トム・ルーカス

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