アン・ハサウェイ(Anne Hathaway)は米国の女優。1982年11月12日生まれ、ニューヨーク出身。『プリンセス・ダイアリー』でブレイクし、『レ・ミゼラブル』でアカデミー賞助演女優賞。幅広い役柄を演じ、慈善活動にも積極的。夫はアダム・シュルマン、2児の母。
プロフィール
- 名前:アン・ハサウェイ(Anne Hathaway)
- 本名:アン・ジャクリーン・ハサウェイ(Anne Jacqueline Hathaway)
- 別名義:Anne Whitney Hathaway
- 生年月日:1982年11月12日(42歳)
- 出生地:米国ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区
- 身長:173 cm
- 職業:女優
- ジャンル:映画
- 活動期間:1996年〜
- 配偶者:アダム・シュルマン
生い立ち・教育
アン・ハサウェイは1982年11月12日、米国ニューヨーク市ブルックリン区に生まれました。父ジェラルドは弁護士、母ケイトは元舞台女優で、彼女は3人きょうだいの2番目として育ちました。名前の由来はウィリアム・シェイクスピアの妻、アン・ハサウェイからきています。幼少期はニュージャージー州ミルバーンで過ごし、家族はカトリック教徒として信仰深い環境でした。彼女自身、幼い頃は修道女になることを夢見たこともあるほど宗教に影響を受けていましたが、後に家族の価値観や兄の同性愛を理由にカトリック教会から距離を置くようになりました。
教育面では、ミルバーン高校に通い、演劇部で活動しながら早くも演技への情熱を育みました。高校時代には地元の劇団で舞台に立ち、『ジェーン・エア』の舞台版で主演を務めるなど、早くから才能を発揮。高校卒業後、ニューヨーク大学のガラティン個別化研究学部に入学しましたが、女優業が忙しくなり中退。その後、ヴァッサー大学やニューヨーク大学の短期コースで学び、演技と文学への理解を深めました。彼女の知的な側面は、後のキャリアで多様な役柄を演じる基盤となりました。
経歴
アン・ハサウェイの女優としてのキャリアは、1999年のTV番組『ゲット・リアル』でのデビューから始まりました。このドラマで注目を集め、2001年のディズニー映画『プリンセス・ダイアリー』で主人公ミア・サーモポリス役を射止め、一躍スターの仲間入りを果たしました。この映画は世界中で大ヒットし、彼女の愛らしいルックスと自然な演技が広く称賛されました。続編の『プリンセス・ダイアリー2/ロイヤル・ウェディング』(2004年)でも主演を務め、若手女優としての地位を確立。
その後、彼女はコメディやティーン向け映画から脱却し、より深刻な役柄に挑戦。2005年の『ブロークバック・マウンテン』では、アンガーリー監督のもと、ヒース・レジャー演じるカウボーイの妻ラリーン役で複雑な感情を表現し、演技の幅を広げました。2006年の『プラダを着た悪魔』では、メリル・ストリープ演じる編集長のアシスタント、アンディ・サックス役で再び脚光を浴び、コメディとドラマのバランスを見事に演じきりました。この作品は彼女の代表作の一つとなり、ファッション業界の裏側を描いた物語も相まって大ヒット。
2012年の『レ・ミゼラブル』でのファンティーヌ役は、彼女のキャリアの頂点とも言える瞬間でした。この役のために体重を大幅に落とし、髪を切るなど徹底した役作りを行い、情感豊かな歌声と演技で観客を魅了。アカデミー賞助演女優賞を受賞し、批評家からも絶賛されました。その後も『インターステラー』(2014年)での科学者役や『オーシャンズ8』(2018年)でのコミカルな女優役など、多様なジャンルで活躍。近年では『ザ・ウィッチーズ』(2020年)や『アルマゲドン・タイム』(2022年)など、個性的な役柄にも挑戦し続けています。
また、彼女はプロデューサーとしても活動し、2020年の『ザ・ウィッチーズ』では製作にも関与。舞台への復帰も果たしており、2009年のシェイクスピア・イン・ザ・パークでの『十二夜』ではヴァイオラ役を演じ、高い評価を受けました。慈善活動にも熱心で、国連女性機関の親善大使としてジェンダー平等を訴え、女性の権利向上に貢献しています。
私生活
アン・ハサウェイの私生活は、華やかなキャリアと同様に注目を集めてきました。2004年から2008年までイタリア人実業家のラファエロ・フォリエリと交際しましたが、彼の詐欺事件が発覚し破局。この経験は彼女に大きな影響を与え、メディアへの露出を控えるきっかけとなりました。
2011年に俳優兼ジュエリー・デザイナーのアダム・シュルマンと婚約し、2012年に結婚。現在は2人の息子(2016年と2019年生まれ)を育てており、家族との時間を大切にしています。彼女はプライバシーを重視し、子どもの詳細を公にしない姿勢を貫いていますが、インタビューでは母としての喜びや育児の挑戦について語ることもあります。
ハサウェイは菜食主義者だった時期もあり、環境問題や動物愛護にも関心が高いです。また、LGBTQ+コミュニティの支援者として知られ、兄のマイケルがゲイであることを公表し、彼の影響でインクルーシブな価値観を持つようになったと述べています。彼女はソーシャルメディアを控えめに使い、仕事や社会活動に焦点を当てた発信を行っています。
出演作品(主なもの)
以下は、アン・ハサウェイの代表的な出演作品です。
- プリンセス・ダイアリー(2001年):ミア・サーモポリス役。普通の高校生が王女と知り、成長する姿を描いたコメディ。
- ブロークバック・マウンテン(2005年):ラリーン・ツイスト役。愛と葛藤を描いた名作で、助演として存在感を示す。
- プラダを着た悪魔(2006年):アンディ・サックス役。ファッション誌のアシスタント役で、メリル・ストリープと共演。
- レイチェルの結婚(2008年):キム役。家族の複雑な関係を描いた作品で、アカデミー賞主演女優賞にノミネート。
- レ・ミゼラブル(2012年):ファンティーヌ役。壮絶な人生を演じ、アカデミー賞助演女優賞。
- ダークナイト ライジング(2012年):ハーレイ・クインのオーディションと勘違いながらも合格したキャットウーマン!
- インターステラー(2014年):アメリア・ブランド博士役。クリストファー・ノーラン監督のSF大作。
- オーシャンズ8(2018年):ダフネ・クルーガー役。女性だらけの犯罪コメディで、コミカルな演技が光る。
- ザ・ウィッチーズ(2020年):大魔女役。ロバート・ゼメキス監督のファンタジー作品。
- アルマゲドン・タイム(2022年):エスター・グラウサー役。家族と社会の物語で、繊細な演技を見せる。
総括
アン・ハサウェイは、ティーン向け映画から始まり、アカデミー賞受賞者として多様な役柄を演じる実力派女優へと成長しました。知性と情熱を持ち合わせ、慈善活動や社会問題にも積極的に関与。プライベートでは家族を大切にし、バランスの取れた人生を送っています。彼女の今後の活躍にも期待が寄せられています。
レビュー 作品の感想や女優への思い