『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』はジェームズ・キャメロン監督のSF超大作。神秘の星パンドラで、ジェイクとネイティリが家族を守るため人類の侵略に立ち向かう。圧倒的映像美と海の部族の物語が展開。2022年12月16日公開、192分、配給はウォルト・ディズニー・ジャパン。
基本情報
- 邦題:アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
- 原題:Avatar: The Way of Water
- 公開年:2022年
- 製作国:米国
- 上映時間:192分
- 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
あらすじ
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は、2009年の『アバター』の続編であり、前作から約10年後の惑星パンドラを舞台に展開します。元海兵隊員のジェイク・サリー(サム・ワーシントン)は、ナヴィ族の女性ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と結ばれ、息子のネテヤム、ロアク、養女のキリ、そして娘のトゥクトゥレイを含む家族を築き、平和に暮らしていました。しかし、資源を求める人類が再びパンドラに侵攻し、ジェイク一家は神聖な森を追われます。彼らは未知の海の部族「メトカイナ族」に身を寄せ、新たな生活を始めます。メトカイナ族のリーダー、トノワリ(クリフ・カーティス)とその妻ロナル(ケイト・ウィンスレット)の指導のもと、海の文化や生態系に適応しながら、家族の絆を深めていきます。しかし、人類の軍事組織RDAと、かつての敵クオリッチ大佐(スティーヴン・ラング)の復活により、海辺の楽園にも危機が迫ります。ジェイクとその家族は、仲間と共にパンドラの未来と自分たちの居場所を守るため、壮大な戦いに挑みます。
解説
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は、ジェームズ・キャメロン監督が13年ぶりに手掛けた『アバター』シリーズの第2作目で、全5作の壮大なサーガの中心となる作品です。本作は、前作で築かれたパンドラの世界観をさらに拡張し、特に海の生態系とメトカイナ族の文化に焦点を当てています。キャメロン監督の水中撮影への情熱が反映され、カリフォルニアの巨大水槽を用いた革新的なモーションキャプチャー技術により、リアルで没入感のある海中シーンが実現しました。3D映像とCG技術の進化により、水や生き物の動きが驚異的なリアリティで描かれ、視覚的体験として映画史に新たな基準を打ち立てました。本作は家族愛、環境保護、植民地主義への抵抗といったテーマを掘り下げ、キャメロン監督の物語への深いこだわりが感じられます。興行収入は全世界で15億ドルを超え、2022年の公開作品でNo.1、歴代でもトップ10入りを果たす大ヒットとなりました。第95回アカデミー賞では視覚効果賞を受賞し、技術面での評価も高い作品です。
女優の活躍
本作では、ゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーバー、ケイト・ウィンスレットといった実力派女優が重要な役割を果たしています。
ゾーイ・サルダナ(ネイティリ役)
ネイティリはジェイクの妻であり、家族の精神的支柱として登場。サルダナはモーションキャプチャーを通じて、ナヴィ族の優雅さと力強さを表現。戦士としての勇敢さと母としての深い愛情を繊細に演じ分け、物語の感情的な核を担いました。彼女は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『アベンジャーズ』シリーズでも知られ、本作でもその存在感を発揮。
シガーニー・ウィーバー(キリ役)
前作でグレイス博士を演じたウィーバーが、今回はジェイクとネイティリの養女キリ役で登場。14歳の少女を演じるため、モーションキャプチャーで若々しい動きを表現し、その演技力が高く評価されました。キリは神秘的な力を持ち、海の生態系との繋がりが物語の鍵を握ります。ウィーバーの繊細な演技は、キリの内面的な葛藤や成長を際立たせ、観客に強い印象を与えました。
ケイト・ウィンスレット(ロナル役)
メトカイナ族のリーダーの妻であり、部族の精神的指導者として登場。ウィンスレットは水中撮影に挑戦し、7分以上の息止めを行うなど、過酷な撮影環境で卓越した演技を披露。ロナルは部族の伝統を守りつつ、ジェイク一家を受け入れる複雑な心情を表現し、物語に深みを加えました。
女優の衣装・化粧・髪型
本作の女優たちの衣装、化粧、髪型は、ナヴィ族やメトカイナ族の文化を反映し、視覚的にも大きな魅力となっています。
ゾーイ・サルダナ(ネイティリ)
ネイティリの衣装は、前作の森の部族の特徴を引き継ぎつつ、海辺での生活に適応したデザイン。植物や貝殻を編んだような装飾が施され、動きやすさとナヴィの伝統美を両立。化粧はナヴィ特有の青い肌に白い斑点模様が強調され、野生的な美しさが表現されています。髪型は長く編まれた三つ編みで、戦士らしい機能性と優雅さを兼ね備えています。
シガーニー・ウィーバー(キリ)
キリの衣装は、少女らしい軽やかなデザインで、海のモチーフが取り入れられています。貝殻やサンゴを思わせるアクセサリーが特徴的。化粧はナヴィの青い肌に繊細な模様が施され、神秘性を強調。髪型はゆるやかなウェーブのロングヘアで、若さと純粋さが表現されています。
ケイト・ウィンスレット(ロナル)
ロナルの衣装はメトカイナ族の海の文化を象徴し、網目状の素材や海洋生物をモチーフにした装飾が施されています。化粧は、海の輝きを思わせる光沢のある模様が特徴で、部族の指導者としての威厳を表現。髪型は複雑に編み込まれたスタイルで、海中での動きを考慮した実用性と美しさが融合しています。
キャスト
- サム・ワーシントン(ジェイク・サリー):主人公で、ナヴィ族の一員としてパンドラを守る。
- ゾーイ・サルダナ(ネイティリ):ジェイクの妻で、家族の中心。
- シガーニー・ウィーバー(キリ):ジェイクの養女で、神秘的な力を持つ。
- ケイト・ウィンスレット(ロナル):メトカイナ族の指導者の妻。
- スティーヴン・ラング(クオリッチ大佐):人類の軍事リーダーで、ジェイクの宿敵。
- クリフ・カーティス(トノワリ):メトカイナ族のリーダー。
- ジェイミー・フラタース(ネテヤム):ジェイクとネイティリの長男。
- ブリテン・ダルトン(ロアク):ジェイクとネイティリの次男。
- トリニティ・ブリス(トゥクトゥレイ):ジェイクとネイティリの娘。
- ベイリー・バス(ツィレヤ):トノワリとロナルの娘。
- ジャック・チャンピオン(スパイダー):人類の少年で、ジェイク一家と交流。
スタッフ
- 監督・製作・脚本:ジェームズ・キャメロン
- 脚本:リック・ジャッファ、アマンダ・シルヴァー、ジョシュ・フリードマン、シェーン・サラーノ
- 製作:ジョン・ランドー
- 撮影:ラッセル・カーペンター
- 編集:スティーヴン・リフキン、デヴィッド・ブレナー、ジョン・ルフーア、ジェームズ・キャメロン
- 音楽:サイモン・フラングレン
- 視覚効果:WETAデジタル
総括
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は、ジェームズ・キャメロンのビジョンと技術革新が融合した映画史に残る作品です。ゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーバー、ケイト・ウィンスレットらの女優陣は、ナヴィ族の文化を体現し、家族愛と戦いの物語に深みを与えました。衣装や化粧、髪型はパンドラの海の美学を反映し、視覚的魅力を高めています。圧倒的な映像美と感動的なストーリーで、観客をパンドラの世界に引き込みます。
レビュー 作品の感想や女優への思い