日本は中学、米国は高校におけるいじめが多く、依然として重要な問題です。
米国を舞台にした映画やドラマには、いじめの場面がよく出てきます。いじめ自体をテーマにした作品も多いです。
いじめに関する描写で米国らしい点は、バス(教室は当然)によるストレス肥大と銃によるストレス発散。「やる側」は何らかの精神障害を抱えています。結果として「やられる側」に別の精神障害を発生させます。
いじめは中二病と同じで経済発展との関わりが大きく、米国のいじめは80年代に酷くなり、今はさらに酷くなります。
米国ではバス通学をとおした学校での人工社会に期待が寄せられてきました。米国は多文化国家であり、他国にくらべて人種間の寛容度が低いため、バス通学が火薬庫となっています。そのうえ、バスの密集性はストレスとなりやすく、日本でも意外にバスの中での事件が多いです(もっとも、バス通学をやめたところで、いじめが無くなるわけではありませんが)。
どの国でもそうですが、自分のために立ち上がれば周りから地獄に叩き落され、喧嘩をすれば停学になります。また、多くの場合、暴力の発端となるのは評価の高いスポーツスターや学業以外のタイプ。
ストレスを爆発する方法は、銃、ドラッグ、セックス・デート(男子は女子が他の男子を見たり、友達がいたりすると腹を立てる)、飲酒(違法なので多くの生徒が酒の飲み方を知らない)、そして自動車運転によってさらに悪化します。彼らは文字どおりにも比喩的にも、本質的に銃を持った赤ん坊です。ストレス爆発の状況で、多くのサスペンス映画やホラー映画が展開します。
学校教育の限界
そもそも学校教育とは19世紀のシステム。21世紀の今、日本や米国のように破綻していてもおかしくありません。
いろいろな理由で公立の学校に対応できず、自宅で自主学習をしている子供たちもいます。米国で中高一貫校は、いじめっ子や手に負えないタフな生徒ギャングたちによって荒廃しています。そのため、ますます多くの優秀な生徒が公立学校を退学し、プレッシャーや暴力から逃れるために家庭教育を受けなければならなくなっています。高校が平和を守るために最低4人のS.R.O.(学生支援官)を全校に配置しなければならないのは残念なこと。
多くの生徒が普通の教育を受けることにさえ関心がなく、法律で決められているから学校に行くだけで、学ぶ意志がないことも残念。
アメリカ全土の公立学校が、文盲のいじめっ子のための託児所と化し、薬物を売りさばく暴力的なギャングに支配されていて、納税者の税金の恐ろしい無駄遣いだという意見もあります。
日本の都内大学の話しかと思うことも多く、教育機関全体が駄目になっているケースも日米問わずというところ。
コロナ禍によって高まった自主学習や自宅学習への期待は、これから現実的な効果を高めるでしょうか。
いじめの状況に関するポイント
さまざまな調査によると、米国相当数の生徒が何らかの形でいじめを経験しています。いじめの状況に関するポイントは次のとおりです。
- 被害率: 全米教育統計センター(NCES)によると、12歳から18歳の生徒の約20%が在学中にいじめを受けたと報告。いじめの種類は身体的いじめ、言葉によるいじめ、社会的いじめかあります。
- いじめの種類: ①言葉によるいじめ=悪口、からかい、脅し。②身体的いじめ=殴る、押すなど、身体的な攻撃。③社会的いじめ=噂の流布、グループからの排除など、社会的関係を害する行為。④ネットいじめ= SNS、テキストメッセージ、オンラインプラットフォームを通じて、いじめに直面する生徒が増加。
- 生徒への影響: いじめは生徒の精神的健康に深刻な影響を及ぼし、不安、抑鬱、学業成績の低下を招きます。また、いじめの被害者は、大人になってからも長期的な影響を受ける可能性があります。
- 学校の対応:多くの学校は、いじめ防止に関する方針や、予防と介入を目的としたプログラムを実施しています。しかし、これらのプログラムの効果は大きく異なります。生徒、職員、保護者を巻き込んだ包括的なアプローチによって成功を収めている学校もあります。
- 文化的要因: 学校の文化は、いじめの蔓延や影響に大きく影響します。包括性と尊重を推進する学校は、いじめの発生率が低い傾向にあります。
- 継承課題: いじめに対する認識と対策への努力にもかかわらず、被害者による過少報告、リソースの不足、とくにデジタルプラットフォームの台頭によるいじめの性質の進化など、課題は依然として残っています。
全体として、米国の高校でもいじめに対処する取り組みが積極的に行なわれていますが、依然として複雑な問題であり、教育者、保護者、政策立案者の継続的な注意が必要です。
まとめ:オンデマンドの有効性
ここでは米国のいじめの状況を簡単にまとめてみました。
米国を舞台にした映画やドラマには、いじめの場面がよく出てきます。いじめ自体をテーマにした作品も多いです。校内のいじめは校外にも拡張しやすく、広くみればレイプ(強姦)や熾烈なストーキングも、強烈ないじめの一貫に思えます。「やる側」の何らかの精神障害…。
さて、コロナ禍で注目されるようになった自宅学習や自主学習。いじめ打開策となれば良いのですが、もう一つ注目したいことは、コロナ禍において、VOD(ビデオ・オン・デマンド)の便利さを多くの人が感じるようになったこと。
映画やドラマだけではなく、語学をはじめとするさまざまな学習教材もストリーミングやダウンロードによって視聴することができます。本当に自分のために楽しく勉強できる状況が今は開かれています(^^)
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