ハッピーエンド

劇場映画
記事内に「見どころ」の項目があれば、そこに若干の誇張表現を含みます。
愛情と嫉妬が複雑に絡みあう、妻、夫、妻の元恋人の運命を描くラブ・サスペンス。

『ハッピーエンド』は、チェ・ミンシク、チョン・ドヨン、チュ・ジンモ主演、チョン・ジウ脚本・監督の1999年韓国のロマンティック・スリラー映画。夫夫が失業し、妻が一家の大黒柱となったとき、不倫が妻の生活の一部となる様子を描きます。

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ハッピーエンド

  • 原題:해피엔드
  • 英題:HAPPY END
  • 公開年:1999年
  • 製作国:韓国
  • 上映時間:99分
  • 製作会社:CJエンタテインメント、ミョンフィルム
  • 配給会社:ギャガ、ゴールデン・シーン、オンデマンド・チャイナ
  • ジャンル:ドラマ、クライム、サスペンス

予告編はこちら。

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見どころ

『シークレット・サンシャイン』のチョン・ドヨンが、かつての恋人との情事に溺れる人妻を演じ、大胆なラブシーンに挑戦。共演は『シュリ』のチェ・ミンシク。

あらすじ

失業中の夫ミンギに家事や育児を任せ、子供英会話学院の院長として忙しく働くボラ。職場で大学時代の恋人イルボムに再会して以来、体だけが目的の不倫を続けていました。しかしイルボムは、次第にボラと彼女の子供と暮らすことを夢見るようになっていき…。

ファム・ファタル

90年代のチョン・ドヨン見たさにU-NEXTで視聴。若いドヨンは、雰囲気も 顔立ちも元Apinkのソン・ナウンに似てます。ドヨンは、ミンギの妻ボラの役で英会話教室を経営しています。

『ハッピーエンド』でもドヨンの多才さが並外れています。彼女が解釈するキャラクターの多様性には相変わらず驚かされます。

チョン・ドヨンのベッドシーンとヌード

開始早々に恋人のマンションへやってきてベッドシーン。白のブラジャーに白のショーツが可愛いです。そんなことをメモってるうちに乳房まで出して、アダルトじゃないのになかなかの激しさ。

チョン・ジウ監督は、セックスシーンの生々しさについてドヨンと考えを共有したと語り、「まったくリアルで自然な感じにしたかった」と説明した。

ドヨン本人は、この映画から女優としての第2幕が始まったといいます。彼女の両親が「そんなことをしたら結婚できなくなる」とエッチな映画に出演することを心配したとき、ドヨンは「私がうまく結婚できるように女優になったんじゃないでしょ!」と答えて両親を説得しました。

チョン・ジウ監督は、ドヨンの太もも上部にある本物の大きな傷跡をヌードシーンではわざと見せないようにしたと語っています。

韓国女性の脚元

夫ミンギがボラの職場へ迎えに行った帰り、車内で夫が妻に「裸足で仕事をしているのか」と尋ねます。この一言から、韓国女性の普段のファッションで、いかにパンティストッキングが大切かが分かります。パンストか生足・ガーターストッキングかの違いはセックスのやりやすさに関わります。

感想

冒頭のベッドシーンの後に古本屋へ場面チェンジ。古きインテリの一面を見られて懐かしい気分になりました。

チョン・ジウは筋書きをひねったり、意外な結末にする傾向があります。『ハッピーエンド』ではチェ・ボラと恋人キム・イルボムとの関係をセックスの繰り返しによって表現している点は意外に珍しい手法に思えました。

言い換えれば、本作でのセックスは道具的であったり、ファンサービスのために放送されるものではなく、『ラスト、コーション』ほど中心的ではないにしても、重視されています。

解説

『ハッピーエンド』のテーマと結末にもかかわらず、この映画は決して暗いものではありません。チョン・ジウ監督は観察者の役割を担い、主に手持ちカメラで3人の主人公の人生の出来事を捉えています。映画は性的に露骨で、残酷な暴力シーンもあります。

(以下、ネタバレ注意)

英語学院に勤めるチェ・ボラ(チョン・ドヨン)は、元恋人のキム・イルボム(チュ・ジンモ)と不倫関係にあります。夫のソ・ミンギ(チェ・ミンシク)は元銀行員で、職を失なったいま、料理、掃除、赤ん坊の世話など、家事を一手に引き受けています。自由な時間にはソープオペラを見たり、古書店で見つけたロマンス小説を読んだりしています。

ミンギは妻ボラの浮気に気づいていますが、我慢して同居を続けようとしています。彼は幼い娘を心から愛しています。彼はボラに、新しいビジネスを始めて立ち直るつもりだと言います。その同じ会話で、彼はまた、赤ん坊にとって良い母親であれば幸せだとも告げます。このことは彼女の浮気とは相容れません。ボラの恋人が不倫関係をさらに進め、境界線を越えて、二人の関係を暴露する危険を冒すことを望んでいるように見え、ボラは動揺します。イルボムはボラの家に電話をかけ、ドアの前にまで現れます。ボラは結局、自分の子供に薬を飲ませ、イルボムと逢瀬します。ミンギは家で一人でいる幼児を見つけ、病院へ連れて行きます。

そして映画は結末に向かい、ミンギは同じビルに住む女友達を伴って電車で出て行ったように見せかけます。しかし実際には、彼はアパートに戻ってきてボラを殺し、イルボムを罠にはめます。隣人がボラの遺体を発見し、イルボムの不審な行動と仕掛けられた証拠とから、警察はボラの死はイルボムに責任があると確信します。

キャスト

  • チェ・ミンシク(ミンギ/夫)
  • チョン・ドヨン(ボラ/妻)
  • チュ・ジンモ(イルボム/ボラの恋人)
  • ファン・ミソン(ミヨン/隣人)
  • チュ・ヒョン(書店主人)
  • パク・ジュヒ
  • ユ・ヨンス(ヒゲ刑事)

チェ・ミンシクをたまに見かけると思ったら、『ルーシー』『沈黙、愛』に出ていました。後者で演じた寡黙な父親が印象的。

この記事を書いた人
なむ

洋画が好きです(字幕派)。だいたいU-NEXTかNetflixで観ています(^^) 詳細は名前をクリックしてください。

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