ヘルムート・ニュートンと12人の女たち

20世紀を最も騒がせた写真家の撮影の舞台裏に迫るドキュメンタリー。

『ヘルムート・ニュートンと12人の女たち』はゲロ・フォン・ベームが監督と脚本を手掛けたドキュメンタリー映画。ニュートンのアーカイブ映像を交えながら、彼にインスピレーションを与えた12人の女性たちの視点から作品世界を捉え直します。

ヘルムート・ニュートンと12人の女たち
見どころ
あらすじ
解説
キャスト
スタッフ

ヘルムート・ニュートンと12人の女たち

原題：Helmut Newton: The Bad and the Beautiful
公開年：2020年
上映時間：93分
製作国：独国
撮影場所：米国カリフォルニア州ロサンゼルス・ハリウッド（サンセット大通りシャトー・マーモント）、独国ベルリン・シェーネベルク公園、モナコ公国モンテカルロ・マリーナ
製作会社：ルパ・フィルム、モナルダ・アーツ
配給会社：アルタウス、彩プロ、シネマモンド、KMBOほか。
ジャンル：ドキュメンタリー
公式サイト：helmutnewton.ayapro.ne.jp

予告編はこちら。

Helmut Newton: The Bad and the Beautiful – Official U.S. Trailer

Now on Digital, Blu-ray, and DVD: One of the great masters of photography, Helmut Newton made a name for himself explori...

見どころ

2020年に生誕100年を迎え、再評価されるヘルムート・ニュートン。シャーロット・ランプリングやイザベラ・ロッセリーニら12人の女性たちが語る彼の真実がスリリング。

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あらすじ

一流ファッション誌で女性を撮り続けたファッションフォトグラファーの巨匠、ヘルムート・ニュートン。「ポルノまがい」「女性嫌悪主義」との議論も巻き起こした希代の才能の作品世界を、彼にインスピレーションを与えた12人の女性たちの視点から捉え直します。

解説

裕福なユダヤ人家庭に生まれたヘルムート・ニュートンは、ワイマール共和国時代の「何でもあり」のベルリンの魅惑的な退廃の中で育ちました。ホロコーストで亡くなったコマーシャル・フォトのパイオニア、イーヴァのもとで10代から修業した彼は、第三帝国の台頭による家族の迫害と、悪名高いナチスの宣伝マン、映画監督レニ・リーフェンシュタールの印象的な美学の出現と重なります。1938年に家族とともに逃亡し、オーストラリアで商業写真家として働いていたときに生涯のパートナーであるジューンと出会い、やがて二人はパリへ移住。ヘルムートが当時は保守的だったファッション写真の枠を超え、徐々に進化を遂げたのは、60年代フランスの過激な政治的動乱と重なる時期でした。ヘルムートは、ドイツの歴史の中で最もトラウマ的な政治的・文化的変化を解釈し、芸術的遺産を確立しました。その方法は複雑で、祖国の陰の過去をナビゲートする、スティレットを履いた大胆な「アーリア人」風の女性たちが支配する、エロティックで刺激的な、非常に破壊的なポートフォリオに自分の過去を効果的にチャネリングすることによりました。ヘルムートの魅惑的なイメージをふんだんに盛り込んだ『ヘルムート・ニュートンと12人の女たち』には、クリエイティブな共犯者であるグレース・ジョーンズ、シャーロット・ランプリング、イザベラ・ロッセリーニ、マリアンヌ・フェイスフル、アナ・ウィンター、そして未亡人のジューン・ニュートンが登場し、ヘルムートの人生と遺産を振り返っています。