稲森いずみは日本の女優。モデルから転身し、数多くのドラマや映画で活躍してきました。留学経験が積極性を養い、経歴では連続ドラマ出演の記録を更新。また、洗練されたスタイルとCM出演が美しさを象徴します。
私生活は独身でプライベートを重視し、出演作品は幅広いジャンルに及びます。彼女の魅力は、演技力と内面的な強さ。今後もさらなる活躍が期待されます。
プロフィール
- 名前:稲森いずみ
- 生年月日:1972年3月19日(53歳)
- 出生地:鹿児島県日置郡伊集院町(現在の日置市)
生い立ちと教育
稲森いずみは、1972年3月19日に鹿児島県日置郡伊集院町(現在の日置市)で生まれました。本名は稲森泉です。家族は、鹿児島市で会社を経営する父親、母親、そして弟の4人家族です。幼少期から多才で、書道、エレクトーン、剣道、そろばんを習っていました。特に剣道は初段の腕前で、中学校時代には剣道部に所属していました。この経験が、彼女の強い精神力や集中力を養ったと言えます。
教育面では、地元の鹿児島県立伊集院高等学校を卒業しています。高校3年生の1989年に、地元鹿児島市内でスカウトされ、モデルとしてデビューしました。その後、1991年5月に叔母の勧めでアメリカのテキサス大学アーリントン校に語学留学(ESLコース)しました。留学期間は約1年半で、1992年10月に両親に呼び戻され帰国しています。この留学経験を通じて、積極性とポジティブな思考を身につけたと本人が語っています。帰国後はモデル活動を本格化し、上京して芸能界に進出しました。このような生い立ちが、彼女の多面的な才能を形成した基盤となっています。
経歴
稲森いずみの芸能界デビューは、1989年の高校3年生時で、地元でのスカウトがきっかけです。1990年3月には、日本テレビ系のバラエティ番組『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』に出演し、テレビ初登場を果たしました。1991年に帰国後、東京の大手モデルプロダクションと契約し、地元鹿児島でモデル活動を開始しました。1992年に上京し、電話帳でエージェンシーを探して売り込み、エリートフォリオに合格しました。
1994年にバーニングプロダクションに移籍し、同年フジテレビ系のドラマ『上を向いて歩こう!』で女優デビューを果たしました。これが連続ドラマ初出演となり、注目を集めました。フジテレビビジュアルクイーンに選ばれ、雑誌『Fiction』で水着姿を披露するなど、モデルから女優への転身を成功させました。1996年の『ロングバケーション』でヒロインの後輩役を演じ、ブレイクしました。以降、テレビドラマ、映画、舞台で活躍を続けています。
2003年にはプロ野球選手の佐々木主浩と共にベストフォーマリスト賞を受賞しました。2018年には連続ドラマレギュラー出演が25年連続、2023年にはデビューから29年連続ドラマ出演を達成しています。所属事務所はバーニングプロダクションで、長期にわたり安定したキャリアを築いています。彼女の経歴は、努力と積極性による自己プロデュースの賜物です。
服飾と美容
稲森いずみは、ファッションと美容の面で常に注目を集めています。1998年のドラマ『ハッピーマニア』でベストドレッサー賞を受賞し、スタイルの良さとセンスが評価されました。若い頃の『ロングバケーション』では、シンプルなTシャツやデニムをラフに着こなす自然体のおしゃれが人気でした。『ビーチボーイズ』では、ビーチファッションが爽やかさを際立たせました。
美容関連のCM出演も多く、1993年の資生堂、1997年のチバビジョンや花王、1999年のカネボウ、2005年のみずほ銀行や花王ブローネ、2012年のたかの友梨ビューティークリニックなど、美容ブランドの顔として活躍しています。これらのCMでは、透明感のある肌や洗練されたヘアスタイルが強調され、彼女の美容法が注目されました。
プライベートでは、肩掛けスカーフをアクセントにしたパンツコーデや、ウエストマークでスタイルアップしたファッションを披露しています。2022年のイベントでは、ボブ風ヘアに紅白の帯締めを合わせた浴衣姿で、大人可愛いムードを演出しました。
彼女のファッションスタイルは、クールでエレガントなものが多く、年齢を重ねても変わらぬ美しさを保っています。美容の秘訣として、座禅や健康的な生活を挙げており、内面からの輝きが外見に表れているようです。
私生活
稲森いずみの私生活は、比較的謎に包まれています。家族は鹿児島市で会社経営をする父親、母親、弟の4人家族で、弟とは今でも仲が良いそうです。お祖母様も含めた温かな家庭環境で育ちました。上京時や事務所移籍時には、電話帳で自ら売り込みをする積極性を見せ、バーニングプロダクション史上初の飛び込み採用だったそうです。
結婚歴はなく、現在も独身です。熱愛報道は少なく、プライベートを公にしないスタンスです。過去に反町隆史や竹野内豊との共演から噂がありましたが、交際は確認されていません。インタビューでは「結婚願望はあるが、タイミング次第」と語っており、独身を謳歌しているようです。座禅に挑戦するなど、内面的な充実を重視した生活を送っています。仕事とのバランスを大切にし、おひとり様を満喫する姿勢が、長期的な活躍を支えています。
出演作品
映画
- CAT’S EYE キャッツ・アイ(1997年、来生瞳)
- 世にも奇妙な物語 映画の特別編「結婚シミュレーター」(2000年、高城千春)
- リリイ・シュシュのすべて(2001年、星野いづみ)
- THE CODE/暗号(2009年、美蘭)
- ゲキ×シネ 蛮幽鬼(2010年、京兼美古都)
- 映画 怪物くん(2011年、デモリーナ)
- 爆心 長崎の空(2013年、高森砂織)
- ゲキ×シネ 乱鶯(2017年、お加代)
- 極主夫道 ザ・シネマ(2022年、江口雲雀)
- バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版(2022年、蓮壁依羅)
- 室井慎次 敗れざる者(2024年)
- 室井慎次 生き続ける者(2024年)
TV
- 上を向いて歩こう!(1994年、居酒屋店員)
- 29歳のクリスマス(1994年、深沢真穂)
- 半熟卵(1994年、藤井佐和子)
- 私はニュースキャスター 迷惑でしょうが(1995年)
- 輝く季節の中で(1995年、北川幸子)
- ひと夏のラブレター(1995年、野中恵)
- NHKドラマ新銀河 ラスト・ラブ(1995年)
- オンリー・ユー〜愛されて〜(1996年、川本真美)
- 名探偵 明智小五郎 第3作「暗黒星」(1996年、伊志田直子)
- ロングバケーション(1996年、小石川桃子)
- ひと夏のプロポーズ(1996年、森万理絵)
- Dear ウーマン(1996年、神崎カスミ)
- Dear ウーマン スペシャル(1997年)
- 彼女たちの結婚(1997年、中平操)
- 輝きを忘れない(1997年)
- ビーチボーイズ(1997年、前田春子)
- ビーチボーイズ スペシャル(1998年)
- 略奪愛・アブない女(1998年、浅野樹子)
- 世にも奇妙な物語 春の特別編「トラウマ」(1998年)
- ハッピーマニア(1998年、重田加代子)
- セミダブル(1999年、風間美咲)
- 結婚できない!! 第2回「母親が心配で結婚できない!!」(1999年、美奈)
- 天気予報の恋人(2000年、原田早知)
- 明日があるさ(2001年、阿部美由紀)
- 明日があるさ スペシャル(2002年)
- プリティガール(2002年、野山花)
- 青に恋して!〜サッカー通と4人の美女の物語〜 第1話(2002年、三浦蹴子)
- フレンズ〜くされ縁女ドロボウコンビの殺人逃避行(2002年、サラ)
- 探偵家族(2002年、田中小百合)
- またも辞めたか亭主殿〜幕末の名奉行・小栗上野介〜(2003年、小栗道子)
- 年下の男(2003年、山口千華子)
- ブルーもしくはブルー 〜もう一人の私〜(2003年、佐々木蒼子 / 河見蒼子)
- バツ彼(2004年、柿崎章子)
- 義経(2005年、常盤)
- 曲がり角の彼女(2005年、大島千春)
- 河井継之助 駆け抜けた蒼竜(2005年、すが)
- 医龍-Team Medical Dragon-(2006年、加藤晶)
- 忠臣蔵 瑤泉院の陰謀(2007年、瑤泉院)
- 華麗なる一族(2007年、鶴田芙佐子)
- 篤姫(2008年、滝山)
- アイシテル〜海容〜(2009年、野口さつき)
- 医龍-Team Medical Dragon-3(2010年、加藤晶)
- 怪物くん(2010年、デモリーナ / 高杉よし江)
- 怪物くん スペシャル(2011年)
- アイシテル〜絆〜(2011年、森田さつき)
- 森村誠一 サスペンス『破婚の条件』(2011年、里見昌枝)
- 私が恋愛できない理由(2011年、白石美鈴)
- クレオパトラな女たち(2012年、市井睦)
- 八重の桜(2013年、照姫)
- 雲の階段(2013年、鈴木明子)
- 松本清張スペシャル『顔』(2013年、五十嵐晶子)
- 医龍-Team Medical Dragon-4(2014年、加藤晶)
- 同窓生〜人は、三度、恋をする〜(2014年、石井(鎌倉)あけひ)
- 結婚に一番近くて遠い女(2015年、藤枝美栄子)
- 戦う!書店ガール(2015年、西岡理子)
- エイジハラスメント(2015年、大沢百合子)
- 土曜ワイド劇場『臨場する女 捜査検事 雨音香』(2016年、雨音香)
- レンタル救世主(2016年、明辺紫乃)
- 名奉行!遠山の金四郎 第1弾(2017年、おせん)
- 刑事ゆがみ(2017年、菅能理香)
- 名奉行!遠山の金四郎 第2弾(2018年、おせん)
- モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-(2018年、神楽留美)
- ドロ刑 -警視庁捜査三課-(2018年、鯨岡千里)
- 連続ドラマW『それを愛とまちがえるから』(2019年、伊藤伽耶)
- 大富豪同心(2019年、菊野)
- まだ結婚できない男(2019年、岡野有希)
- 極主夫道(2020年、江口雲雀)
- テレビ朝日開局60周年記念ドラマスペシャル『逃亡者』(2020年、松崎美里)
- 明治開化 新十郎探偵帖(2020年-2021年、勝民)
- TOKYO MER〜走る緊急救命室〜(2021年、月島しずか)
- 大富豪同心2(2021年、菊野)
- ファイトソング(2022年、磯辺直美)
- 極主夫道 爆笑!カチコミSP(2022年、江口雲雀)
- 六本木クラス(2022年、相川京子)
- 大富豪同心3(2023年、菊野)
- 夫婦が壊れるとき(2023年、真壁陽子)
- 大富豪同心スペシャル(2024年、菊野)
その他
- 法王庁の避妊法(2003年、荻野とめ)- 舞台
- 蛮幽鬼(2009年、京兼美古都)- 舞台
- 乱鶯(2016年、お加代)- 舞台
受賞歴
稲森いずみは、デビュー以来、数々の作品で高い評価を受け、演技力やスタイルの良さが認められてきました。彼女の受賞歴は、主にドラマ関連の賞が多く、女優としての実力を示すものです。以下に、主な受賞を年表形式で詳述します。各賞の背景や作品との関連も併せて説明します。これらの受賞は、彼女のキャリアの節目を示す重要なマイルストーンです。
1996年:第9回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 助演女優賞
『ロングバケーション』(フジテレビ系)での役柄が評価され、受賞しました。このドラマは、木村拓哉と山口智子主演のラブコメディで、稲森いずみはヒロインの後輩である小石川桃子役を演じました。クールで魅力的なキャラクターが視聴者に強い印象を与え、ブレイクのきっかけとなりました。ザテレビジョンドラマアカデミー賞は、ドラマの各分野で優秀なパフォーマンスを表彰する賞で、助演女優賞は脇役ながら物語を支える演技力が認められたものです。この受賞により、彼女の演技の幅広さが注目され、以後のオファーが増加しました。
1998年:第18回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 ベストドレッサー賞
『ハッピーマニア』(フジテレビ系)での出演が評価され、ベストドレッサー賞を受賞しました。この作品は、明石家さんまと共演したラブコメディで、稲森いずみは主人公の女性役を演じ、個性的なファッションセンスが話題となりました。賞の趣旨は、作品内の衣装やスタイルの洗練度を表彰するもので、彼女の自然体でエレガントな着こなしが視聴者や批評家から高く評価されました。この受賞は、女優としての演技だけでなく、外見的な魅力も兼ね備えた多才さを証明するものでした。『ハッピーマニア』は平均視聴率20%を超えるヒット作となり、彼女の人気をさらに固めました。
2003年:ベストフォーマリスト賞
プロ野球選手の佐々木主浩と共に、ベストフォーマリスト賞を受賞しました。この賞は、ファッション雑誌『GQ JAPAN』が主催するもので、ビジネスパーソンや著名人の洗練されたスタイルを表彰します。稲森いずみは、女優として数々のファッション誌グラビアやCMで活躍していた経験が評価され、受賞に至りました。授賞式では、シンプルで上品なドレス姿が話題となり、彼女のファッションリーダーとしての地位を確立しました。この賞は演技関連ではなく、全体的なイメージを対象としたもので、女優業以外の側面を象徴しています。
その他の評価と記録
稲森いずみの受賞歴は上記の主なものを中心に、比較的少ないですが、連続ドラマ出演の安定した活躍が間接的に評価されています。例えば、2018年には連続ドラマレギュラー出演が25年連続、2023年にはデビューから29年連続ドラマ出演を達成し、これらは日本テレビ界での「記録」としてメディアで取り上げられました。これらは正式な賞ではありませんが、彼女のプロフェッショナリズムを物語るものです。また、美容CMの多数出演(資生堂、花王など)で「美の象徴」として称賛されることが多く、間接的な評価として位置づけられます。
小括
全体として、稲森いずみの受賞は1990年代後半のブレイク期に集中しており、以降は安定したキャリアで「賞レース」より作品の質を重視した活動が目立ちます。これらの受賞は、彼女の演技力、スタイル、持久力を象徴し、女優として30年以上にわたり第一線で活躍する基盤となっています。今後も新たな受賞が期待されます。
まとめ
稲森いずみは、鹿児島出身の多才な女優で、モデルから転身し、数多くのドラマや映画で活躍してきました。生い立ちでは留学経験が積極性を養い、経歴では連続ドラマ出演の記録を更新しています。服飾と美容では、洗練されたスタイルとCM出演が美しさを象徴します。私生活は独身でプライベートを重視し、出演作品は幅広いジャンルに及びます。彼女の魅力は、演技力と内面的な強さです。今後もさらなる活躍が期待されます。



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