ジェネット・マッカーディ（Jennette McCurdy）は、米国の作家、プロデューサー、元女優。ニコロデオンの『iCarly』や『サム&キャット』のサム・パケット役で知られています。1992年6月26日生まれ、カリフォルニア州出身。現在は自伝執筆や監督業に注力し、幼少期の虐待経験を公表しています。
プロフィール
- 名前：ジェネット・マッカーディ（Jennette McCurdy）
- 本名：ジェネット・ミシェル・フェイ・マッカーディ（Jennette Michelle Faye McCurdy）
- 生年月日：1992年6月26日（33歳）
- 出生地：米国カリフォルニア州ロングビーチ
- 身長：157cm
- 職業：女優、声優、プロデューサー、ディレクター、映画監督、脚本家、作家、コラムニスト、シンガーソングライター、ダンサー、YouTuber
- ジャンル：カントリー、カントリーポップ
- 活動期間：2000年〜現在
- 公式サイト：jennettemccurdy.com
- SNSサイト：Instagram・Facebook・YouTube・X・TikTok
生い立ち・教育
ジェネット・ミシェル・フェイ・マッカーディ（Jennette Michelle Faye McCurdy）は、1992年6月26日に米国カリフォルニア州ロングビーチで生まれ、ガーデングローブで育ちました。彼女は4人兄弟の末っ子で、母親のデビー・マッカーディと父親のマーク・マッカーディのもとで育ちました。家庭は経済的に厳しく、彼女が女優業を始めた一因は家計を支えるためでした。母親はかつて自身が女優になる夢を持っていたため、ジェネットを子役としてエンターテインメント業界に押し進めた背景があります。ジェネットは、2008年に「『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』でのハリソン・フォードの演技に影響を受けた」と語ったことがありますが、後に本当の動機は母親の期待と家計の支援だったと明かしています。
教育に関しては、ジェネットは正式な高等教育の詳細を公表していませんが、子役としての活動が忙しかったため、伝統的な学校教育よりも仕事中心の生活を送っていました。彼女の自伝『I’m Glad My Mom Died』では、幼少期から母親の強い影響下で育ち、自己表現や学業よりも演技のキャリアを優先させられたことが語られています。この環境は、彼女の精神的・感情的な成長に大きな影響を与えました。
経歴
ジェネット・マッカーディのキャリアは、8歳の時に『マッドTV!』（2000年）で子役としてデビューしたことから始まりました。その後、2003年から2005年にかけて『マルコム in the Middle』に出演し、注目を集めました。彼女のブレイクは、2007年から2012年まで放送されたニコロデオンのシットコム『iCarly』でのサム・パケット役で、これは彼女をティーンアイドルとして一躍有名にしました。この役で、彼女は4つのニコロデオン・キッズ・チョイス・アワードを受賞しました。2013年には『iCarly』のスピンオフ『サム&キャット』でアリアナ・グランデと共演しましたが、撮影中の待遇の違いや不均衡に不満を抱き、これが彼女のニコロデオンとの関係悪化の一因となりました。
音楽活動にも挑戦し、2009年にカントリー・ミュージックのシングル「So Close」をリリース、続いて「Homeless Heart」を発表。この曲の収益の一部は、脳腫瘍で亡くなった友人の家族が設立したコーディ・ウォーターズ財団に寄付されました。2009年にキャピトル・ナッシュビルとレコード契約を結び、2010年にEP『Not That Far Away』、2012年に同名のスタジオアルバムをリリースしましたが、日本では一部のシングルを除き未発表の作品が多いです。
女優業以外でジェネット・マッカーディは、2014年に自らプロデュース・脚本・主演を務めたウェブシリーズ『What’s Next for Sarah?』を制作し、監督業にも進出。2015年から2016年にはSFシリーズ『Between』で主演を務めました。しかし、2021年に女優業からの引退を宣言し、「自分の演じた役が恥ずかしい」と語るなど、過去のキャリアに対する複雑な思いを明かしています。現在は作家や監督として活動し、2022年に出版した自伝『I’m Glad My Mom Died』は全米で200万部以上を売り上げるベストセラーとなり、35カ国以上で翻訳されました。この自伝では、子役時代や母親との関係を赤裸々に綴り、大きな話題を呼びました。
私生活
ジェネット・マッカーディの私生活は、母親との複雑な関係に大きく影響を受けてきました。彼女の母親デビーは、ジェネットが6歳の頃から彼女を子役としてオーディションに連れ出し、過度な期待と支配を課しました。ジェネットは自伝で、母親から精神的・肉体的な虐待を受けていたことを告白しています。例えば、17歳まで母親による身体検査やシャワーの同伴を強いられ、摂食障害にも悩まされました。2013年に母親がガンで亡くなった後、ジェネットは過食症に苦しみ、ミランダ・コスグローヴの自宅で気を失ったエピソードをきっかけに自身の問題に向き合うようになりました。
また、ニコロデオンでの経験も彼女に影響を与えました。特に『サム&キャット』でのアリアナ・グランデとの共演では、待遇の違いに対する不満や、番組の「ザ・クリエイター」と呼ばれる人物からの不適切な行為を自伝で告発。30万ドルの「口止め料」を拒否したことも明かしています。私生活では、恋愛や飲酒などの経験も母親の死後まで制限されており、彼女の自立は遅れました。現在は精神的な回復に努め、執筆や創作活動を通じて自己表現を続けています。
出演作品
以下はジェネット・マッカーディの主な出演作品です。
TV
- iCarly（2007-2012年）：サム・パケット役。ティーン向けシットコムで主役の一人として出演。
- サム&キャット（2013-2014年）：サム・パケット役。アリアナ・グランデと共演したスピンオフ。
- マルコム in the Middle（2003-2005年）：ペネロピ役など。
- Zoey 101（2005年）：トリーシャ・カービー役。
- True Jackson, VP（2009-2010年）：ピンキー・ターピン役。
- ビクトリアス（2012年）：ポンシー役。
- Between（2015-2016年）：ワイリー・デイ役。SFドラマで主演。
映画
- Shadow Fury（2001年）：アナ役。デビュー作。
- ペット 檻の中の乙女（2016年）：クレア役。
ウェブ番組
- What’s Next for Sarah?（2014年）：サラ・ブロンソン役。自らプロデュース・脚本・主演。
舞台
- I’m Glad My Mom Died（2021年）：一人舞台で、母親との関係をテーマにしたダークコメディ。
まとめ
ジェネット・マッカーディは、『iCarly』での成功で知られる多才な人物ですが、子役時代の虐待や業界での苦難を乗り越え、現在は作家や監督として新たな道を歩んでいます。彼女の自伝は、過酷な過去と向き合い、自己を取り戻す過程を力強く描き、多くの人々に影響を与えています。彼女の今後の創作活動にも注目が集まります。
レビュー 作品の感想や女優への思い