ジェシカ・ビール（Jessica Biel）は米国の女優、モデル、プロデューサー。テレビドラマ『7th Heaven』でブレイクし、『テキサス・チェーンソー』や『イリュージョニスト』などの映画で活躍。ジャスティン・ティンバーレイクと結婚し、2人の子を持つ。
プロフィール
- 名前：ジェシカ・ビール（Jessica Biel）
- 本名：ジェシカ・クレア・ビール（Jessica Claire Biel）
- 生年月日：1982年3月3日（43歳）
- 出生地：米国ミネソタ州イーリー
- 国籍：米国
- 活動期間：1996年〜
- 配偶者：ジャスティン・ティンバーレイク （2012年〜）
- SNSサイト：Instagram
生い立ち・教育
ジェシカ・クレア・ビールは、1982年3月3日に米国ミネソタ州イーリー（Ely, Minnesota）で生まれました。父親のジョナサン・ビールは実業家で、母親のキンバリー・ビールは主婦でありスピリチュアル・ヒーラーとして活動していました。彼女はドイツ、フランス、アイルランド、イングランド、チョクトー族の血を引く多様な民族的背景を持つ家庭で育ちました。幼少期はミネソタ州だけでなく、テキサス、コロラド、さらにはコネチカット州など、家族の転居に伴い各地を転々としました。この移動の多い生活は、彼女の適応力や多様な環境への対応力を育んだと言えるでしょう。
ビールは幼い頃から歌やダンスに興味を示し、3歳の頃からダンスレッスンを受け始めました。9歳の時には地元の劇団に参加し、ミュージカル『オズの魔法使い』や『美女と野獣』に出演するなど、早くから舞台経験を積みました。教育面では、コネチカット州フェアフィールドの高校に通い、優秀な成績を収めました。その後、2000年から2002年までマサチューセッツ州のタフツ大学（Tufts University）に進学しましたが、女優業に専念するため中退しています。この決断は、彼女のキャリアにおける重要な転換点となりました。
経歴
ジェシカ・ビールの女優としてのキャリアは、1990年代初頭に始まりました。12歳の時にモデルとして活動を開始し、広告やコマーシャルに出演。1994年には、国際モデル・タレント協会のコンペティションに参加し、そこでスカウトされたことがきっかけで本格的な芸能活動を始めました。彼女の最初の大きな成功は、1996年に放送開始されたテレビドラマ『7th Heaven（原題：7th Heaven）でのメアリー・カムデン役です。この家族向けドラマはアメリカで広く人気を博し、ビールはティーンエイジャーの間で一躍有名になりました。しかし、役柄の清純なイメージから脱却しようと、2000年に『Gear』誌で大胆なグラビアを披露したことが話題となり、番組のプロデューサーとの間で軋轢を生む一因となりました。最終的に、彼女は2002年に『7th Heaven』を降板しましたが、その後もゲスト出演で復帰するなど、番組との縁は続きました。
映画界でのキャリアは、2003年のホラー映画『テキサス・チェーンソー（The Texas Chainsaw Massacre）で主演を務めたことで大きく前進しました。このリメイク作品は商業的に成功し、ビールの知名度をさらに高めました。続いて、2004年の『ブレイド3（Blade: Trinity）ではアクション映画に挑戦し、フィジカルな役柄を演じるために厳しいトレーニングを積みました。2006年の『イリュージョニスト（The Illusionist）ではエドワード・ノートンやポール・ジアマッティと共演し、批評家から高い評価を受け、女優としての幅を広げました。その後も『トータル・リコール（2012年）、『ヒッチコック（2012年）、『The Sinner（2017年、プロデューサーも兼任）など、多彩なジャンルの作品に出演し、演技力とプロデュース能力を発揮しています。
ビールは女優業だけでなく、プロデューサーとしても活躍しており、特に『The Sinner』ではエミー賞にノミネートされるなど、製作面でも評価されています。また、環境保護や女性のエンパワーメントを支援する活動にも参加し、社会的影響力を持つ存在として知られています。
私生活
ジェシカ・ビールの私生活は、彼女のキャリアと同じくらい注目を集めています。2007年に歌手で俳優のジャスティン・ティンバーレイク（Justin Timberlake）と交際を始め、2011年に婚約、2012年10月にイタリアで結婚式を挙げました。2人の間には、2015年に長男サイラス・ランドール・ティンバーレイク（Silas Randall Timberlake）、2020年に次男フィニアス・ティンバーレイク（Phineas Timberlake）が誕生しています。ビールは家族との時間を大切にし、子育てとキャリアの両立に努めている姿がメディアでたびたび報じられています。
ビールは健康志向が高く、ヨガやランニングなどのフィットネスに積極的に取り組んでいます。また、彼女は自然派のライフスタイルを好み、環境問題やサステナビリティに関心を寄せています。2019年には、家族向けのウェルネスブランド「Kinderfarms」を共同設立し、ナチュラルで安全な製品を提供する活動にも力を入れています。
過去には、クリス・エヴァンスやアダム・ラヴィーンなど著名人との交際が報じられたこともありましたが、ティンバーレイクとの関係は安定しており、夫婦での慈善活動や共同プロジェクトも行っています。彼女は公の場でプライバシーを守る姿勢を貫きつつ、家族との温かいエピソードを時折SNSで共有し、ファンとの繋がりを保っています。
出演作品
ジェシカ・ビールの出演作品は、テレビ、映画、プロデュース作品まで多岐にわたります。以下に主要な作品を紹介します。
TV
- 7th Heaven（1996年 – 2006年）…メアリー・カムデン役でブレイク。家族ドラマの中心人物として、若手女優としての地位を確立しました。
- The Sinner（2017年 – 2021年）…シーズン1で主演を務め、謎めいた殺人事件の中心人物を演じました。また、エグゼクティブ・プロデューサーとして製作にも関与し、エミー賞にノミネートされました。
映画
- テキサス・チェーンソー（2003年）…ホラー映画のリメイクで主演。過酷な環境での撮影を通じて、アクションとドラマの両方を演じ切りました。
- ブレイド3（2004年）…ヴァンパイアハンターのアビゲイル役で、アクションシーンに挑戦。肉体的なパフォーマンスが評価されました。
- イリュージョニスト（2006年）…ソフィー役で、ミステリアスな雰囲気と繊細な演技が批評家から称賛されました。
- バレンタインデー（2010年）…オールスターキャストのロマンティック・コメディに出演。アンサンブル作品での存在感を示しました。
- トータル・リコール（2012年）…コリン・ファレルと共演したSFアクション映画。レジスタンスの戦士役で、アクション女優としての地位を固めました。
- ヒッチコック（2012年）…アルフレッド・ヒッチコックの妻アルマ・レヴィルを演じたヘレン・ミレンと共演。歴史的ドラマでの演技が注目されました。
その他の活動
ビールはプロデューサーとしても活動し、『The Sinner』の他、自身が設立した制作会社Iron Ocean Filmsを通じて複数のプロジェクトを開発しています。彼女の作品は、女性の視点や社会問題をテーマにしたものが多く、クリエイティブな影響力を発揮しています。
まとめ
ジェシカ・ビールは、テレビドラマ『7th Heaven』でキャリアをスタートさせ、ホラー、アクション、ロマンス、ミステリーなど幅広いジャンルの映画で活躍する女優です。プロデューサーとしても才能を発揮し、プライベートではジャスティン・ティンバーレイクとの結婚や子育てを通じて、バランスの取れたライフスタイルを築いています。彼女の多才なキャリアと社会的活動は、今後も注目を集めることでしょう。
レビュー 作品の感想や女優への思い