カレン・ギラン

カレン・シェイラ・ギラン（Karen Sheila Gillan）は、スコットランド出身の女優・映画製作者。『ドクター・フー』のエイミー・ポンド役や、マーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のネビュラ役で知られる。180cmの長身とモデル経験を活かし、ハリウッドで活躍。

プロフィール
生い立ち・教育
経歴
私生活
出演作品
まとめ

プロフィール

名前：カレン・ギラン（Karen Gillan）
本名：カレン・シェイラ・ギラン（Karen Sheila Gillan）
生年月日：1987年11月28日（37歳）
出生地：スコットランド・インヴァネス
国籍：英国
身長：180cm
職業：女優・モデル
ジャンル：TV・映画
活動期間：2006年〜

生い立ち・教育

カレン・ギランは1987年11月28日、スコットランドのインヴァネスで生まれ、そこで育ちました。一人っ子として、両親であるマリー・ギランとレイモンド・ジョン・ギランのもとで愛情深く育てられました。幼少期から芸術に強い関心を示し、7歳のときにピアノを習い始め、音楽への興味も育みました。演技への情熱は早くから芽生え、幼い頃から地元の青年劇場グループに参加し、チャールストン・アカデミーでも演劇活動に積極的に取り組みました。この時期に培った表現力は、後の女優としての成功の基盤となりました。

16歳のとき、演技への情熱をさらに追求するため、スコットランドの首都エディンバラにあるエディンバラ・テルフォード・カレッジで演技を学びました。その後、さらなる飛躍を目指し、ロンドンの名門イタリア・コンティ・アカデミー・オブ・シアター・アーツに進学。ここでは本格的な演技訓練を受け、プロの女優としての基礎を固めました。18歳のときにはロンドンで生活を始め、パブで働きながらモデル事務所にスカウトされるなど、多忙な日々を送りました。この時期の経験は、彼女の多才さと適応力を示しています

経歴

カレン・ギランの女優としてのキャリアは、2006年にTV番組でデビューしたことから始まりました。在学中のこのデビューは、彼女の才能が早くから注目されていたことを物語ります。2008年には映画『THE GAME 12』（日本未公開）でスクリーンデビューを果たし、着実にキャリアを積み上げました。

彼女のブレイクは、2010年から2013年まで出演した英BBCの人気SFドラマ『ドクター・フー』のエイミー・ポンド役によるものです。マット・スミス演じる11代目ドクターのコンパニオンとして、彼女は世界中のファンを魅了し、TVチョイス・アワードやスクリーム賞で最優秀女優賞を受賞するなど高い評価を受けました。この役は、彼女の国際的な知名度を一気に高め、以降のハリウッド進出への足がかりとなりました。

2013年にはホラー映画『オキュラス/怨霊鏡』で主演を務め、批評家からも好評価を得ました。2014年には、マーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でネビュラ役に抜擢。この役では頭を剃り、青いメイクアップで臨むなど、役作りに徹底的に取り組んだことが話題となりました。ネビュラ役は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー：リミックス』（2017年）、『アベンジャーズインフィニティ・ウォー』（2018年）、『アベンジャーズエンドゲーム』（2019年）、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3』（2023年）でも引き続き演じ、彼女の代表作の一つとなっています。特に、ネビュラの複雑な感情や成長を描いた演技は、観客や批評家から高い評価を受けています。

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また、2017年には『ジュマンジウェルカム・トゥ・ジャングル』でルビー・ラウンドハウス役を演じ、アクションとコメディの両方をこなす才能を見せました。この作品は全米で大ヒットし、続編『ジュマンジネクスト・レベル』（2019年）でも同役を務めました。

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そのほか、『ザ・サークル』（2017年）、『ガンパウダー・ミルクシェイク』（2021年）、『デュアル』（2022年）など、多彩なジャンルの作品に出演し、女優としての幅を広げています。2014年には米ABCのコメディドラマ『Selfie』で主演を務めるなど、テレビでも活躍しました。

舞台でも才能を発揮し、2011年にはジョン・オズボーンの『Inadmissible Evidence』に出演。モデルとしての経験も活かし、ロンドン・ファッション・ウィークなどに出演するなど、多方面で活動しています。さらに、彼女は映画製作にも挑戦し、自身の監督作『The Party’s Just Beginning』（2018年）を発表。監督・脚本・主演を兼ねたこの作品は、インヴァネスを舞台にした自伝的要素を含む物語で、彼女の故郷への愛を反映しています。

私生活

カレン・ギランはプライベートをあまり公にしない傾向がありますが、いくつかのエピソードが知られています。2012年には『ドクター・フー』で共演したマット・スミスとの交際が噂されましたが、公式な確認はありませんでした。2022年5月、彼女はアメリカ人コメディアンのニック・コッフェルとスコットランドのトワード城で結婚式を挙げました。この結婚は当初公表されていませんでしたが、2023年にカレンがインスタグラムで結婚式の写真を公開し、話題となりました。写真には、白いウエディングドレス姿のカレンや、ブライズメイドとして登場したドラマ『Next Exist』の共演者ケイティ・パーカーとディレクターのマリ・エルフマンが写っていました。

彼女はロサンゼルスを拠点に活動していますが、スコットランドへの愛着は強く、故郷インヴァネスを舞台にした作品を製作するなど、ルーツを大切にしています。また、慈善活動にも積極的で、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のネビュラ役のために剃った髪をかつらにして『スター・ウォーズ／フォースの覚醒』の製作チームに寄付するなど、社会貢献にも取り組んでいます。父親への敬意も深く、父の日にアルバムをレコーディングしてプレゼントしたエピソードは、彼女の家族愛を示しています。

出演作品

カレン・ギランの主な出演作品を以下にまとめます。

テレビドラマ

ドクター・フー（2010-2013年）：エイミー・ポンド役。シーズン5～7でメインキャストとして出演。
Selfie（2014年）：主演エリザ・ドゥーリー役。ABCのコメディドラマ。
The Kevin Bishop Show（2007-2009年）：スケッチコメディで複数の役を演じる。

映画

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』（2014年）、『リミックス』（2017年）、『VOLUME 3』（2023年）：ネビュラ役。
『アベンジャーズインフィニティ・ウォー』（2018年）、『エンドゲーム』（2019年）：ネビュラ役。
『ジュマンジウェルカム・トゥ・ジャングル』（2017年）、『ジュマンジネクスト・レベル』（2019年）：ルビー・ラウンドハウス役。
『オキュラス/怨霊鏡』（2013年）：主演ケイリー・ラッセル役。
『ザ・サークル』（2017年）：アニー役。
『ガンパウダー・ミルクシェイク』（2021年）：サム役。
『デュアル』（2022年）：サラ役（クローンとの二役）。
『ソーラブ＆サンダー』（2022年）：ネビュラ役。
『野性の呼び声』（2020年）：マーセデス役。
『スパイ in デンジャー』（2020年）：声の出演。
『The Party’s Just Beginning』（2018年）：監督・脚本・主演。
『The Life of Chuck』（2024年）：トロント国際映画祭でプレミア上映。

舞台

Inadmissible Evidence（2011年）：ジョン・オズボーン作の舞台に出演。

まとめ

カレン・ギランは、スコットランド出身の才能溢れる女優であり、監督やモデルとしても活躍する多才な人物です。『ドクター・フー』でのブレイクを機に、マーベル映画や『ジュマンジ』シリーズで世界的なスターとなり、演技力と個性で観客を魅了しています。私生活では控えめながら、故郷や家族への愛を大切にし、慈善活動にも尽力。ハリウッドでのさらなる活躍が期待されます。