ケリー・ラッセル(Keri Russell)は米国の女優。『フェリシティの青春』でゴールデン・グローブ賞受賞。『ジ・アメリカンズ』や『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』などに出演。洗練された演技で知られる。
プロフィール
- 名前:ケリー・ラッセル(Keri Russell)
- 本名:ケリー・リン・ラッセル(Keri Lynn Russell)
- 生年月日:1976年3月23日(49歳)
- 出生地:米国カリフォルニア州ファウンテン・ヴァレー
- 活動期間:1991年〜
- 配偶者:シェーン・デアリー(2007年〜2013年)
生い立ち・教育
ケリー・リン・ラッセルは、1976年3月23日に米国カリフォルニア州ファウンテン・バレーで生まれました。父親のデイヴィッド・ラッセルは日産自動車の社員、母親のステファニー(旧姓スティーブンス)は主婦で、フランス系アメリカ人とユダヤ系の血を引いています。兄トッドと妹ジュリーと共に、父親の転勤に伴いテキサス州、アリゾナ州、コロラド州など複数の州で幼少期を過ごしました。この移動の多い生活は、彼女の適応力や多様な環境への対応力を育んだと言えるでしょう。
教育に関しては、ケリーは特に演技や芸術に特化した学校に通ったという詳細な記録は公開されていませんが、幼少期からエンターテインメントの世界に興味を示していました。彼女のキャリアの初期には、ダンスやパフォーマンスへの関心が強く、それが後の演技への道につながりました。高校時代には、地元の学校で学びながら、ディズニー・チャンネルのオーディションを受けるなど、早くから芸能活動を始めていました。正式な演技教育よりも、実践を通じてスキルを磨いたタイプの女優と言えます。
経歴
ケリー・ラッセルのキャリアは、1991年から1993年にかけてディズニー・チャンネルの『ミッキー・マウス・クラブ』に出演したことから始まりました。この番組では、ブリトニー・スピアーズやクリスティーナ・アギレラといった後の大スターと共に子役として活躍。15歳でレギュラーキャストとなり、歌やダンスのパフォーマンスを通じて注目を集めました。1992年には、『ミクロキッズ』の続編『ジャイアント・ベビー』で映画デビューを果たし、ヒロインのマンディ役を演じました。この作品で彼女は、若々しくも魅力的な演技を披露し、映画界での第一歩を踏み出しました。
1998年に放送開始されたテレビシリーズ『フェリシティの青春』(1998~2002年)で主役のフェリシティ・ポーターを演じたことで、ケリーは一躍スターとなりました。このドラマは、大学生活と恋愛を描いた青春ドラマで、彼女の自然体で感情豊かな演技が視聴者の心を掴み、ゴールデン・グローブ賞のテレビドラマ部門最優秀女優賞を受賞しました。この成功により、彼女は若手女優として確固たる地位を築きました。
その後、映画やテレビで幅広い役柄に挑戦。2006年の『M:i:III ミッション:インポッシブル3』では、イーサン・ハント(トム・クルーズ)の元教え子リンゼイ・ファリス役を演じ、アクション映画での存在感を示しました。2013年から2018年まで放送されたスパイドラマ『ジ・アメリカンズ』では、KGBのスパイであるエリザベス・ジェニングス役で主演。この役で、3年連続のエミー賞主演女優賞ノミネートと2回のゴールデン・グローブ賞ノミネートを受けるなど、高い評価を得ました。彼女の抑制的かつ深い感情表現は、批評家から「見事な抑制された演技」と称賛されました。
映画では、2014年の『猿の惑星:新世紀(ライジング)』でエリー役、2016年の『フリー・ステイト・オブ・ジョーンズ』でセリーナ・ナイト役、2019年の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』でゾーリ・ブリス役を演じるなど、多様なジャンルで活躍。2023年からは『ザ・ディプロマット』で外交官ケイト・ワイラー役を演じ、2度のエミー賞とゴールデン・グローブ賞ノミネートを獲得しています。 2017年にはハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに星を獲得する栄誉に浴しました。
私生活
ケリー・ラッセルの私生活は、比較的プライバシーを重視する姿勢で知られています。2007年2月14日、彼女は大工のシェーン・デアリーとニューヨークで結婚しました。夫妻には2007年6月に長男リヴァー・ラッセル・デアリー、2011年12月に長女ウィラ・ルー・デアリーが生まれました。しかし、2013年に二人は離婚を発表。離婚後も、子供たちとの時間を大切にし、共同で子育てを行っていると報じられています。
『ジ・アメリカンズ』で共演したマシュー・リスとは、劇中の夫婦役から実生活でもパートナーとなり、2016年に息子サムが生まれました。ケリーとマシューはニューヨークのブルックリンに住み、家族中心の生活を送っています。彼女はメディアに対して私生活をあまり公開しない傾向があり、インタビューでは仕事や演技への情熱を語ることが多いです。また、2006年には『M:i:III』の撮影中にトム・クルーズからサイエントロジーの勧誘を受けたという報道がありましたが、彼女はこの話題について深く言及していません。
出演作品
ケリー・ラッセルの出演作品は、テレビと映画の両方で多岐にわたります。以下は代表的な作品の一部です。
TV
- ミッキー・マウス・クラブ(1991~1994):子役としてキャリアをスタート。
- フェリシティの青春(1998~2002):主演フェリシティ役でゴールデン・グローブ賞受賞。
- ジ・アメリカンズ(2013~2018):エリザベス・ジェニングス役でエミー賞ノミネート。
- ザ・ディプロマット(2023~):ケイト・ワイラー役でエミー賞・ゴールデン・グローブ賞ノミネート。
映画
- ジャイアント・ベビー(1992):映画デビュー作、マンディ役。
- M:i:III ミッション:インポッシブル3(2006):リンゼイ・ファリス役。トム・クルーズ演じるイーサン・ハントの元教え子として、緊張感あふれるアクションシーンで印象を残した。
- オーガスト・ラッシュ(2007):音楽をテーマにした感動的なドラマで、主要な役を演じた。
- ウェイトレス(2007):小さな町のウェイトレス、ジェナ役。彼女の繊細な演技が光る作品で、アダム・サンドラーの妻ジャッキーの推薦でキャスティングされた。
- ベッドタイム・ストーリーズ(2008):アダム・サンドラー主演のファンタジーコメディに出演。
- ワンダーウーマン(2009):アニメ映画でワンダーウーマンの声を担当。力強いヒーロー像を表現した。
- エクストラオーディナリー・メジャーズ(2010):難病に立ち向かう母親アイリーン・クロウリー役。感情的な演技が評価された。
- ランニング・ワイルド(2010~2011):短期間放送のコメディシリーズで、ウィットに富んだ演技を見せた。
- ダークスカイズ(2013):ホラー映画でレイシー・バレット役。家族を守る母親役で緊張感を演出。
- オースティンランド(2013):ジェーン・オースティンの世界に浸るロマンティックコメディに出演。
- 猿の惑星:新世紀(ライジング)(2014):エリー役。SFアクション映画で人間側の重要な役どころを演じた。
- フリー・ステイト・オブ・ジョーンズ(2016):南北戦争を背景にした歴史ドラマでセリーナ・ナイト役。深い人間ドラマを体現。
- スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019):ゾーリ・ブリス役。スター・ウォーズシリーズの完結編で、ミステリアスなキャラクターを演じた。
- コカイン・ベア(2023):サリ役。スリリングなパニック映画で、ユニークな役柄に挑戦。
まとめ
ケリー・ラッセルのキャリアは、子役から始まり、青春ドラマでのブレイクを経て、スパイドラマやSF、歴史劇まで幅広いジャンルで活躍する女優へと成長しました。彼女の演技は、感情の機微を捉える繊細さと、アクションやドラマでの力強さを兼ね備えており、批評家からも視聴者からも愛されています。ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームの星や数々の賞ノミネートが、彼女の才能と貢献を物語っています。
レビュー 作品の感想や女優への思い