キム・キャトラルは、1956年8月21日生まれのイギリス出身の女優。『セックス・アンド・ザ・シティ』のサマンサ・ジョーンズ役で世界的に有名。カナダとアメリカでも活躍し、映画や舞台でも評価される。3度の結婚歴を持ち、現在はニューヨーク在住。
プロフィール
- 名前:キム・キャトラル(Kim Cattrall)
- 生年月日:1956年8月21日(68歳)
- 出生地:英国リヴァプール
- 職業:女優
- ジャンル:TV、映画
- 配偶者:ラリー・デイビス(1977年 – 79年)、アンドレJ・ライソン(1982年 – 89年)、マーク・レヴィンソン(1998年 – 2004年)
- SNSサイト:Instagram
生い立ち・教育
キム・ヴィクトリア・キャトラルは、1956年8月21日にイギリスのリヴァプールで生まれました。幼少期に家族とともにカナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバーに移住し、そこで育ちました。11歳のときに再びイギリスに戻り、ロンドンの名門ロンドン音楽演劇アカデミー(LAMDA)で演技を学び、早くから演劇への情熱を育みました。数年後、カナダに戻り、バンクーバーの高校を卒業。その後、才能が認められ、奨学金を得てニューヨークのアメリカ演劇アカデミー(American Academy of Dramatic Arts)に入学しました。この時期に、彼女は演技の基礎を固め、プロの女優としてのキャリアをスタートさせる準備を整えました。在学中には、著名なプロデューサー、オットー・プレミンジャーにその才能を見出され、映画デビューのきっかけをつかみました。彼女の多国籍な背景と多様な教育環境は、国際的な視点と柔軟な演技スタイルを養う基盤となりました。
経歴
キム・キャトラルの女優としてのキャリアは、1975年の映画『ローズバッド』でのデビューに始まります。この作品で注目を集めた彼女は、すぐにテレビや映画での活躍の場を広げました。1980年代には、『ポーキーズ』(1982年)、『ポリス・アカデミー』(1984年)、『ビッグ・トラブル・イン・リトル・チャイナ』(1986年)、『マネキン』(1987年)といったコメディやアクション映画に出演し、幅広い役柄を演じ分けました。特に『ポリス・アカデミー』でのカレン・トンプソン役や『マネキン』でのエマ役は、彼女のコミカルで魅力的な演技が光り、観客に強い印象を与えました。
しかし、彼女のキャリアの頂点は、1998年から2004年まで放送されたHBOのテレビシリーズ『セックス・アンド・ザ・シティ』でのサマンサ・ジョーンズ役でしょう。この役で、彼女は奔放で自信に満ちた女性社長を演じ、世界的な名声を得ました。このシリーズでの演技は高く評価され、5回のプライムタイム・エミー賞ノミネートと4回のゴールデングローブ賞ノミネートを受け、2002年にはゴールデングローブ賞の最優秀助演女優賞を受賞しました。その後も、映画版『セックス・アンド・ザ・シティ』(2008年)および『セックス・アンド・ザ・シティ2』(2010年)に出演し、サマンサ役を再演。2023年には、続編シリーズ『And Just Like That…』のシーズン2にカメオ出演し、ファンを喜ばせました。
また、キャトラルは映画やテレビだけでなく、舞台女優としても活躍しています。ロンドンのウエストエンドやブロードウェイでの公演にも出演し、クラシックな演劇から現代劇まで幅広いレパートリーを披露。近年では、Netflixのドラマ『Glamorous』(2023年)で化粧品業界の大物役を演じ、新たな一面を見せました。彼女のキャリアは、50年以上にわたり多様なジャ(TV Series) ジャンルで活躍し、常に新しい挑戦を続けています。
私生活
キム・キャトラルの私生活は、彼女の華やかなキャリア同様に注目を集めてきました。彼女は3度の結婚歴があります。最初の結婚は1977年にライターのラリー・デイヴィスとで、1979年に離婚。2度目は1982年に建築家のアンドレ・J・ライソンと結婚し、1989年に離婚。この期間、フランクフルトに住んでいた彼女はドイツ語を流暢に話せるまでになりましたが、後に「年月が経ち、ドイツ語は忘れてしまった」と語っています。3度目の結婚は1998年から2004年まで、オーディオ機器デザイナーのマーク・レヴィンソンとで、2人は2004年に共著『サティスファクション-究極の愛の芸術』を出版しました。
過去には、カナダ元首相ピエール・トルドー、NBA選手カッティノ・モブリー、ミュージシャンのジェラルド・キャセール、哲学者のベルナール=アンリ・レヴィ、俳優のアレクサンダー・シディグなど、著名人との交際が報じられました。2009年には、20歳年下のシェフ、アラン・ワイズと約5年間交際しましたが破局。2016年からは、14歳年下の元BBC社員ラッセル・トーマスと交際中で、2023年のインタビューで「素晴らしい絆」と語っています。現在、彼女はニューヨーク市イーストハンプトンに居を構え、NHLの大ファンとして知られ、試合観戦を楽しむ姿も見られます。また、美容整形やボトックスを活用し、「エイジングと闘う」と公言し、自身のルックスを維持することにプロ意識を持っています。
出演作品
キム・キャトラルの出演作品は多岐にわたり、映画、テレビ、舞台での活躍が顕著です。以下は代表的な作品の一部です。
映画
- ローズバッド(1975年):スクリーンデビュー作。
- ポーキーズ(1982年):コメディ映画でセクシーな役柄を演じる。
- ポリス・アカデミー(1984年):カレン・トンプソン役でヒロインを務める。
- ビッグ・トラブル・イン・リトル・チャイナ(1986年):グレイシー役でアクションコメディに出演。
- マネキン(1987年):エマ役でロマンティックコメディの主演。
- セックス・アンド・ザ・シティ(2008年)、セックス・アンド・ザ・シティ2(2010年):サマンサ・ジョーンズ役を再演。
- ゴーストライター(2010年):秘書アメリア役でミステリードラマに出演。
TV
- セックス・アンド・ザ・シティ(1998年-2004年):サマンサ・ジョーンズ役で世界的ブレイク。
- And Just Like That…(2023年):サマンサ役でカメオ出演。
- グラマラス(2023年):Netflixドラマで化粧品業界の大物役。
舞台
- ロンドンのウエストエンドやブロードウェイでの公演に参加。『プライベート・ライヴズ』や『スウィート・チャリティー』などに出演し、舞台女優としての評価も高い。
彼女の演技は、コメディからドラマまで幅広く、セクシーで自信に満ちた役柄で特に知られています。『セックス・アンド・ザ・シティ』のサマンサ役は、彼女のキャリアを象徴する役であり、そのファッションや大胆なキャラクター造形は現代のポップカルチャーに大きな影響を与えました。
総括
キム・キャトラルは、イギリス出身でありながらカナダとアメリカで活躍する国際的な女優です。『セックス・アンド・ザ・シティ』でのサマンサ役で世界的なスターとなり、その後も映画、テレビ、舞台で多彩な才能を発揮。3度の結婚や著名人との交際など、私生活も注目を集めますが、プロ意識高くエイジングにも積極的に取り組む姿勢は、彼女のキャリアの持続性を象徴しています。
レビュー 作品の感想や女優への思い