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カイト/KITE

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『カイト/KITE』(2014年)は、梅津泰臣のカルト的人気アニメをハリウッドで実写化したR15+のアクション・スリラー。両親を殺された少女サワが、人身売買組織への復讐を誓い、暗殺者として戦う物語。インディア・アイズリーとサミュエル・L・ジャクソンが共演し、過激なアクションが展開。

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基本情報

  • 邦題:カイト/KITE
  • 原題:Kite
  • 上映日:2014年
  • 製作国:米国、メキシコ
  • 上映時間:90分
  • ジャンル:アクション、クライム、スリラー
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あらすじ

金融危機により崩壊した近未来の荒廃した世界。少女たちは人身売買組織によって性の奴隷として売買されている。その中の一人、幼い頃に両親を組織に殺されたサワ(インディア・アイズリー)は、父の親友であり刑事のアカイ(サミュエル・L・ジャクソン)に暗殺者として育てられる。サワは復讐のため、娼婦に成りすまし、組織の男たちを次々と暗殺していく。しかし、精神を安定させるための薬「アンプ」の副作用で記憶が薄れていく中、彼女は自身の過去と向き合い、復讐の先に何があるのかを見出そうとする。サワの孤独な戦いは、組織の首領エミール(カール・ビュークス)へと迫っていくが、そこで彼女は予想外の真実と対峙する。

解説

『カイト/KITE』は、1998年に発表された梅津泰臣の日本のアダルトアニメ「A KITE」を原作とした実写映画です。原作は過激な描写とスタイリッシュなアクションで、クエンティン・タランティーノやロブ・コーエンといったハリウッドの名だたる映画監督に影響を与え、カルト的な人気を博しました。この実写化は、原作のエロティックな要素を抑えつつ、アクションとスリラーの要素を強調し、R15+指定で公開されました。監督は当初デヴィッド・R・エリスが務める予定でしたが、彼の急逝により、ラルフ・ジマンが引き継ぎました。ジマンはミュージックビデオの経験を活かし、テンポの良い展開とスタイリッシュな映像で物語を構築。映画は90分というコンパクトな尺ながら、銃撃戦や格闘シーンの迫力と、近未来の荒廃した世界観を効果的に描いています。ただし、原作ファンからは脚本の改変や深みの不足が指摘され、批評家の評価は賛否両論(Filmarks平均スコア2.7点)でした。それでも、インディア・アイズリーの存在感やサミュエル・L・ジャクソンの重厚な演技が作品に力強さを加えています。

女優の活躍

主演のインディア・アイズリーは、本作でサワ役として鮮烈な印象を残しました。彼女は名女優オリビア・ハッセーの娘であり、2014年度「世界で最も美しい顔100人」で12位に選ばれた美貌の持ち主です。本作では、復讐に燃える暗殺者としての冷徹さと、少女らしい脆さを併せ持つ複雑なキャラクターを演じきりました。特にアクションシーンでは、銃撃や格闘で身体能力の高さを見せつけ、華奢な外見とは裏腹にタフな暗殺者を説得力を持って表現。感情を抑えた表情の中にも、復讐の果てに見せる葛藤や絶望が垣間見え、物語の中心として作品を牽引しました。サワの復讐劇は、アイズリーのミステリアスな魅力と相まって、観客を引き込む要素となっています。脇を固める俳優陣では、サミュエル・L・ジャクソンがアカイ役で重厚な存在感を発揮。サワを暗殺者として導く一方で、自身の目的を隠す複雑な役どころを、独特の渋い演技で体現しました。また、カラン・マッコーリフ演じるオービンがサワに寄り添う若者として、物語に一抹の温かさを加えています。

女優の衣装・化粧・髪型

インディア・アイズリー演じるサワの衣装は、近未来の暗殺者らしい実用性とスタイリッシュさを兼ね備えています。主に黒を基調としたタイトなレザージャケットやパンツが登場し、動きやすさとクールな印象を強調。娼婦に成りすますシーンでは、露出度の高いドレスやミニスカートを着用し、セクシーさを演出しつつも、サワの内面的な強さを損なわないデザインが採用されています。化粧は、サワの暗殺者としての冷徹さを反映し、濃いアイラインとダークなリップカラーを基調としたシャープなメイクが特徴。復讐の過程で感情が揺れるシーンでは、薄いメイクで少女らしい無垢さを表現するなど、状況に応じた変化が施されています。髪型は、ショートカットのウィッグを多用し、任務ごとに異なるスタイルで正体を隠す暗殺者らしさを表現。特に赤やブロンドのウィッグが印象的で、彼女のミステリアスな雰囲気を高めています。これらの衣装やメイクは、サワの二面性—冷酷な殺し屋と傷ついた少女—を視覚的に表現する重要な要素となっています。

キャスト

  • サワ:インディア・アイズリー(復讐に燃える暗殺者の少女)
  • アカイ:サミュエル・L・ジャクソン(サワを暗殺者として育てる刑事)
  • オービン:カラン・マッコーリフ(サワを支える若者)
  • エミール:カール・ビュークス(人身売買組織の首領)
  • ミカエル・クラツォフ:ジャコ・ミュラー(組織の一員)

その他、ブライアン・コックス、Deon Lotzなどが出演。

スタッフ

  • 監督:ラルフ・ジマン
  • 製作:アナント・シン、ブライアン・コックス
  • 原作:梅津泰臣(「A KITE」)
  • 脚本:ブライアン・コックス
  • 撮影:ランス・ギューワー
  • 編集:ミーガン・ギル
  • 音楽:ポール・ヘプカー
    配給は日本ではアスミック・エース、北米ではアンカー・ベイ・エンターテインメントが担当。製作はVideovision Entertainment、Distant Horizon、Detalle Filmsによる。

総括

『カイト/KITE』は、原作の過激な要素を抑えつつ、アクションとスリラーを中心に据えた作品です。インディア・アイズリーの魅力的な演技と、サミュエル・L・ジャクソンの重厚な存在感が、90分のコンパクトな物語を力強く支えています。衣装やメイク、髪型はサワの二面性を効果的に表現し、視覚的な魅力も十分。原作ファンには物足りない部分もあるかもしれませんが、アクション映画としてのテンポの良さとスタイリッシュな映像は一見の価値があります。

レビュー 作品の感想や女優への思い

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