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劇場映画

サイコティック

「見どころ」にPR表現を含みます。

孤独な中年女性が幻の恋人を追いかけるロードムービー的サスペンス。

『サイコティック』はミュリエル・スパークが1970年に出した小説『The Driver’s Seat』を原作とした1974年イタリアの映画。ジュゼッペ・パトローニ・グリッフィ監督、ミュリエル・スパーク、ラファエレ・ラ・カプリア、ジュゼッペ・パトローニ・グリッフィが共同脚本。エリザベス・テイラーとイアン・バネンが主演し、アンディ・ウォーホルも出演しています。

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サイコティック

  • 邦題:サイコティック
  • 原題:Identikit
  • 公開年:1974年
  • 上映時間:105分
  • 製作国:イタリア
  • ジャンル:ドラマ
  • 監督:ジュゼッペ・パトローニ・グリッフィ
  • キーワード:下着姿、脚線美

予告編はこちら。

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あらすじ

中年女性のリズは自分の運命を懸けて、ローマへと旅立ちました。そこで自分の計画にマッチした男性を見つけようとしますが、運命の男性はなかなか現われません。一方、インターポールはリズの行方を追い、彼女と関わった全ての人物を取り調べますが、有力な情報は得られず…。

見どころ

ハリウッド黄金時代を代表する大女優のエリザベス・テイラーが、派手な化粧とドレスに身を包んだ危険な女性を妖艶に演じます。下着姿のリズに垂涎。原題「Identikit」の意味は、警察に提供された記述から作られた人の顔の肖像。

ファム・ファタル

1時間12分。打撲したエリザベス・テーラの脚を男性がマッサージする場面。足首が引き締まり脹脛ふくらはぎから太腿にかけてメリハリある曲線がつづき、衝撃的な一場面です。

数秒で画面が切り替わってしまうため、余計に脚線美をもっと味わいたい衝動にかられました。おそら 生足でしょうが、画面の照明を抑えているので、ベージュのストッキングを穿いているような艶かしさを感じました。

エリザベス・テイラーとディノ・メレは『別離』(1973年)で共演。

なお、エリザベス・テイラーは女優ベット・デイヴィスに電話をかけ、ヘレン・フィードケ夫人役をオファーしたことがあります。デイヴィスは興味を示しましたが、エリザベスが完全な脚本を使わず映画を撮影していると告げたため、断りました(笑)

感想

『サイコティック』は呪われた雰囲気、不明瞭なストーリー、そして偉大なるエリザベス・テイラーの催眠術のような演技によって、小さいながらも熱狂的なカルト・ファンをもちます。エリザベス・テイラーは、ローマで最後の休暇を過ごす決心をした独身女性リゼを演じています。虹色で構成されたサイケデリックな衣装に身を包んだ彼女は、孔雀のように色彩を駆使してある男を惹きつけます。彼女の暗い願いを叶えてくれる男。狂気のリゼが何を求めているのか、視聴者は映画の最後まで待たなければなりません。結末はかなり陰惨で、予想外のものでした。しかし、そこにたどり着く前に、リゼ役のテイラーは私たちに全く違った様相のローマを案内してくれます。この映画こそ、アート系映画の醍醐味だと言いたいです。

解説

精神的に不安定な中年女性リセは、コペンハーゲンの自宅からローマへと旅立ちます。そこで彼女は、自ら手配した運命の相手、つまり危険な関係を築けそうな相手を計画的に探す旅に出ます。

リゼは旅の途中でさまざまな人々に出会います。ローマ行きの飛行機で出会った淫乱な英国人マクロビオティック信奉者のビルは彼女を誘惑しようとし、青年カルロは路上で彼女をレイプしようとし、彼女と知り合って呆れた様子の英国貴族(アンディ・ウォーホル)もいれば、親切な年配女性ミセス・ヘレン・フィードケ(モナ・ワシャス)もいます。 そして、あらゆる手段を使ってリゼから逃れようとする青年ピエールも。

映画はノンリニア・ストーリーで描かれ、リゼが関わったすべての人々に地元ローマ警察が事情聴取するシーンや、彼女自身が殺されるに至った奇妙な行動の理由を捜査するシーンが随所に登場します。

キャスト

登場人物 出演者
リズ エリザベス・テイラー
ビル イアン・バネン
カルロ グイド・マンナリ
ヘレン・フィードケ夫人 モナ・ウォッシュボーン
主任刑事 ルイジ・スクワルツィーナ
ピエール マクサンス・メイルフォール
イングリッシュ・ロード アンディ・ウォーホル
セールスウーマン アニタ・バルトルッチ
警察長官 ジノ・ジュゼッペ
交通警察官 マリノ・マセ
ドレスショップ店主 ベディ・モラッティ
警部 ディノ・メレ
刑事 アレッサンドロ・ペレッラ
ホテルのウェイター クイント・パルメジャーニ
空港の老婦人 ナディア・スカルピッタ
フェデリコ・マルティニョーネ
刑事 マウリツィオ・ボヌリア
ブティック店主 クララ・ムチャエフスキ
金髪のブティック売り カリン・ラセナック
葬儀係 ネスター・カバリッチ
ビット役 マルティナ・タリアメント

スタッフ

監督 ジュゼッペ・パトローニ・グリッフィ
脚本 ラファエル・ラ・カプリア、ミュリエル・スパーク
衣装デザイン ガブリエラ・ペスクッチ
メイクアップ Giuseppe Capogrosso
ヘアスタイル Mirella Ginnoto
メイクアップ助手 Vincenzo Marchetti
ヘアスタイル:ミス・テイラー Giancarlo Novelli
メイクアップ:ミス・テイラー Stefano Trani
ワードローブ Orsola Liberati
なむ

洋画が好き(字幕派)。妻と2匹の猫と一緒にサスペンスやスリラーを見ています。だいたいU-NEXTかNetflixで観ています。詳細は名前をクリックしてください。猫ブログ「碧眼のルル」も運営。

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