『レッド・ナイト 女処刑人たちの夜』はフランス・香港・ベルギーの3ヵ国合作によるエロティック・スリラー。美女を自宅に誘い込み、快楽の渦に陥れてその命を奪う処刑女キャリーの姿を描写。香港トップスターのキャリー・ン、フレデリック・ベル、人気セクシー女優・雨宮琴音らが共演し、妖艶でスリリングな世界を展開。古い毒薬の箱を巡る謎とサドマゾヒスティックな拷問が絡みあう。
基本情報
- 邦題:レッド・ナイト 女処刑人たちの夜
- 原題:Les nuits rouges du bourreau de jade
- 英題:Red Nights
- 公開年:2010年
- 製作国:香港、ベルギー、フランス
- 上映時間:102分
- ジャンル:スリラー
見どころ
香港トップスターのキャリー・ン、フレデリック・ベル、人気セクシー女優・雨宮琴音らが共演。快楽の中でその命を奪う恐ろしい“女処刑人”の姿をスリリングに描く。
女優の活躍
本作『レッド・ナイト 女処刑人たちの夜』では、主にフレデリック・ベル、キャリー・ン、雨宮琴音の三人の女優が活躍しています。それぞれの役柄を通じて、物語の緊張感とエロティックな要素を強調しています。
フレデリック・ベルは、古代の遺物を盗んで香港に逃げる女性、キャサリンを演じています。彼女の演技は、冒険心と恐怖の狭間で揺れる複雑な心理を繊細に表現しており、逃亡劇の中心として物語を牽引しています。ベルはフランス出身の女優で、コミカルな役柄が多い中、本作ではシリアスでセクシーな一面を見せています。彼女の存在感が、香港の街並みの中で際立っています。
キャリー・ンは、香港のトップスターとして知られ、本作でサディスティックな女処刑人、キャリー・チャンを演じています。彼女の復帰作としても注目されており、約10年ぶりのスクリーン登場です。ングの演技は、冷徹で魅力的な殺人鬼のキャラクターを完璧に体現しています。美女を誘惑し、快楽の中で命を奪うシーンでは、心理的な支配力を発揮し、観客を震え上がらせます。彼女の経験豊富な演技力が、物語のダークな雰囲気を高めています。特に、対峙するシーンでの緊張感は圧巻です。
雨宮琴音は、日本人セクシー女優として出演し、冒頭の犠牲者となる日本人女性を演じています。彼女の活躍は、物語の導入部で重要であり、エロティックでフェティッシュなプレイシーンを通じて、映画のトーンを設定しています。琴音の自然な表現力が、快楽と恐怖の境界を曖昧にし、観客を引き込んでいます。彼女のボディランゲージと表情の変化が、短い出演時間ながら印象的です。また、キャロル・ブラナもサンドリーヌ役で登場し、謎めいた女性として物語に深みを加えています。ブラナの演技は、ミステリアスな魅力で支えています。これらの女優たちは、互いの対立と誘惑を通じて、女性同士の心理戦を繰り広げ、映画のスリラー要素を強化しています。全体として、女優たちのパフォーマンスが、香港のエキゾチックな背景と融合し、独自の魅力を生み出しています。彼女たちの活躍は、ジャッロ(イタリア製スリラー)と香港アクションの融合を象徴しています。
さらに、女優たちの活躍は、監督のジュリアン・カルボンとローラン・クルティオのビジョンによって最大限に引き出されています。ベルは、逃亡者の孤独と決意を体現し、ングは加害者の冷酷さを、琴音は被害者の無力さを、それぞれが独自の解釈で演じています。これにより、映画は単なるスリラーではなく、女性の力強さと脆弱性を探求する作品となっています。女優たちの化学反応が、物語のテンポを加速させ、クライマックスの衝撃を増幅しています。彼女たちの活躍なくしては、本作の魅力は半減するでしょう。
女優の衣装・化粧・髪型
『レッド・ナイト 女処刑人たちの夜』の女優たちの衣装、化粧、髪型は、エロティックでフェティッシュなテーマを反映し、視覚的に魅力的です。フレデリック・ベル演じるキャサリンは、逃亡劇に適した実用的な衣装が多く、黒いレザージャケットやタイトなパンツを着用しています。これにより、アクティブでセクシーなイメージを強調しています。化粧はナチュラルベースですが、唇を赤く強調し、目元をシャープに仕上げています。髪型はロングヘアをストレートに下ろし、風になびく様子がドラマチックです。物語が進むにつれ、汗や血で乱れた髪が、彼女の苦境を表現しています。
キャリー・ン演じるキャリー・チャンは、支配的なキャラクターにふさわしく、赤や黒を基調としたゴージャスなドレスを着用しています。シルクやラテックスの素材が用いられ、ボディラインを際立たせています。化粧は濃いアイシャドウと赤いリップで、妖艶さを増幅しています。髪型はショートボブで、シャープに整えられ、冷徹な印象を与えます。拷問シーンでは、黒いゴムシートを纏うようなフェティッシュ衣装が登場し、彼女のサディスティックな側面を視覚化しています。
雨宮琴音の衣装は、冒頭のシーンで全裸から始まり、黒いゴムシートで覆われるため、ミニマムですが、ボディペイントのような化粧が施され、神秘的な雰囲気を演出しています。化粧はパール調のハイライトで肌を輝かせ、唇を淡いピンクにしています。髪型はロングのウェーブヘアで、ベッド上で乱れる様子がエロティックです。キャロル・ブラナのサンドリーヌは、エレガントなワンピースを着用し、化粧はスモーキーアイでミステリアスに、髪型はアップスタイルで洗練されています。これらの要素は、映画のジャッロスタイルを支え、女性の美しさと危険性を融合させています。衣装デザインは、監督たちの影響で香港のファッションとヨーロッパのエレガンスをミックスしています。全体的に、赤い照明と相まって、視覚的なインパクトが強いです。女優たちのスタイルが、物語の緊張を高めています。
また、拷問や誘惑のシーンでは、特殊メイクが用いられ、傷や汗の表現がリアルです。髪型の変化は、キャラクターの感情移行を示し、例えばベルの髪が次第に乱れることで、絶望感を強調しています。ングのメイクは、シーンごとに濃淡を変え、加害者の心理を反映しています。これらの詳細が、映画のフェティシズムを深めています。
あらすじ
物語は、中国の最初の皇帝の時代に作られた古代の毒薬が入った箱を巡って展開します。この毒薬は、肢体を麻痺させながら意識を保つという恐ろしいものです。フレデリック・ベル演じるキャサリンは、この貴重な遺物を盗み、香港に逃げて売却しようとします。しかし、彼女の行動は、サディスティックな女処刑人、キャリー・ン演じるキャリー・チャンの注意を引いてしまいます。チャンは、美女たちを自宅に誘い込み、快楽の渦に陥れて命を奪うという残忍な習慣を持っています。
冒頭では、雨宮琴音じる日本人女性が、チャンの豪邸で全裸でベッドに横たわり、黒いゴムシートで覆われ、毒薬を使った拷問にかけられます。彼女は快楽と苦痛の狭間で息絶えます。このシーンが、映画のトーンを設定します。キャサリンは、香港に到着後、遺物の買い手を探しますが、チャンの手下に追われ、危険な状況に陥ります。ジャック・カオ演じるトゥーロンなどのキャラクターが絡み、陰謀が深まります。
キャサリンは、箱の秘密を知り、チャンとの対決を余儀なくされます。チャンは、古代の拷問術を現代的に再現し、犠牲者たちを誘惑します。物語は、逃亡と追跡のスリラー要素が強くなり、香港の街路や豪邸を舞台に銃撃戦や心理戦が繰り広げられます。クライマックスでは、毒薬の効果が最大限に発揮され、女性同士の壮絶な戦いが描かれます。最終的に、遺物の呪いが明らかになり、衝撃的な結末を迎えます。このあらすじは、ミステリーとエロティシズムを融合させたものです。
中盤では、キャロル・ブラナ演じるサンドリーヌが登場し、キャサリンを助けるかと思わせつつ、独自の目的を持っています。彼女の存在が、物語に新たな層を加えます。全体を通じて、古代の遺物が現代の欲望と結びつき、死の連鎖を生み出します。あらすじの魅力は、予測不能な展開と視覚的なインパクトにあります。
解説
『レッド・ナイト 女処刑人たちの夜』は2010年に公開されたフランス・香港・ベルギー合作のスリラー映画で、ジャッロ(イタリア製ミステリースリラー)のスタイルを香港のアクション要素と融合させた独自の作品です。監督のジュリアン・カルボンとローラン・クルティオは、香港映画のファンとして知られ、ジョン・ウー風の銃撃シーンとダリオ・アルジェントのようなフェティシズムをミックスしています。テーマは、古代の拷問と現代のサディズムを探求し、女性の力関係を描いています。エロティックホラーとして、快楽と死の境界を曖昧にし、観客の倫理観を揺さぶります。
解説として、映画の視覚スタイルは赤を基調とし、夜の香港をゴージャスに描いています。音楽は緊張感を高め、拷問シーンではサウンドデザインが効果的です。レビューでは、女性同士の対決が新鮮で、フェミニズムの観点から議論されます。一方で、暴力描写が過激との指摘もあります。キャリー・ンの復帰作として、香港映画界の注目を集めました。ベルギーの影響で、ヨーロッパ的な洗練さが加わり、多文化的な魅力があります。物語の弱点は、プロットの複雑さですが、ビジュアルの美しさが補います。
さらに、古代中国の遺物をモチーフに、歴史と現代を繋ぐ点が興味深いです。毒薬の設定は、意識を保ちながらの拷問という心理的恐怖を強調します。女優たちのパフォーマンスが、キャラクターの深みを増し、単なるエクスプロイテーション映画を超えています。監督たちは、香港の街を舞台に、文化的な融合を試みています。全体の解説として、本作はニッチなジャンルファン向けですが、スタイリッシュな演出が評価されます。102分の上映時間で、テンポよく進みます。ジャンルとして、スリラーにエロティック要素を加えた点が特徴です。
批評家からは、ジャッロと香港ノワールのハイブリッドとして好評ですが、ストーリーの一貫性に欠けるとの声もあります。女優の活躍が最大の売りで、彼女たちの魅力が映画を支えています。衣装やメイクのフェティシズムは、視覚芸術として機能します。この解説を通じて、本作の独自性を理解していただけるでしょう。
キャスト
- フレデリック・ベル(キャサリン・トリンキエ)
- キャリー・ン(キャリー・チャン)
- ジャック・カオ(Mr.コ)
- キャロル・ブラナ(サンドリーヌ・ラド)
- 雨宮琴音(チューリップ)
- スティーブン・ウォン(マグ)
- マリア・チェン(フローラ)
スタッフ
- 監督:ジュリアン・カルボン、ローラン・クルティオ
- 脚本:ジュリアン・カルボン、ローラン・クルティオ
- 製作:アレクシス・ダンテック、フランソワ・ヤン、ほか
- 撮影:ン・マンチン
- 音楽:セップク・パラダイム
- 編集:セバスチャン・プリンガル
- 美術:ホレース・リー
レビュー 作品の感想や女優への思い