『CLIMAX クライマックス』のギャスパー・ノエ監督が描く混沌と狂気のアートムービー。
『ルクス・エテルナ 永遠の光』はギャスパー・ノエが脚本・製作・監督を務めた2019年仏国の自主実験的メタアート映画。この作品は、グレーとカラーのストロボ、分割画面、魔術と拷問を含む1920年代風のドキュメンタリー映像の使用を通じて「てんかん」のイメージを多用しています。2019年カンヌ国際映画祭ではコンペティション部門外で上映。
批評家からは賛否両論の評価を受けました。また、ストロボライトを使った10分を超える場面も注目を集め、カンヌ国際映画祭でのプレミア上映時には、観客が体調を崩した場合に備えて救急隊員が外で待機していました。
ルクス・エテルナ 永遠の光
- 邦題:ルクス・エテルナ 永遠の光
- 原題:Lux Æterna
- 公開年:2019年
- 製作国:仏国
- 上映時間:51分
- ジャンル:サスペンス、ドラマ
- 製作会社:レ・シネマ・ドゥ・ラ・ゾーン、サンローラン、ヴィクシーズ
- 配給会社:エーワンフィルムズ、ハピネット、ポテムキン・フィルムズ、スターキャット、UFO配給ほか。
予告編はこちら。
見どころ
ギャスパー・ノエ監督がカオスな映画撮影の現場を描出。分割された画面、流れるようなカメラワーク、痛いほどビビッドな色彩が、観る者を狂気へと引きずり込む(はず)。
あらすじ
女優ベアトリスの監督デビュー作で、魔女狩りを描く映画の撮影現場。磔のシーンが撮影される予定ですが、ベアトリスを監督から下ろしたいプロデューサーや彼らと結託する撮影監督など、さまざまな人間の思惑が交錯し、現場は収拾のつかない事態に発展し…。
ファム・ファタル
アビー・リーが出演しているので視聴。映像がチカチカしすぎて、ただただ見にくい映画でした。
感想
『ルクス・エテルナ 永遠の光』にはノエ監督のかなり大げさなセンスが全面に出ています。
解説
ベアトリス・ダルとシャルロット・ゲンズブールという2人の女優が、映画の撮影現場で魔女についての話をしています。しかし、それだけではありません。『ルクス・エテルナ 永遠の光』はまた、映画、映画愛、撮影現場のヒステリーについてのエッセイでもあります(たぶん)。
この映画は映画作りについて描いている。ダルとゲンズブールは自分自身を演じています。最初のパートは、二人がさまざまな映画や経験について会話。二人は、時代を超えた魔術のドキュメンタリー・ドラマである『Haxän』(魔女/1922年)から引用したこの作品に出演。ゲンズブール、アビー・リー、そしてもう一人の俳優が映画のために火あぶりにされるシーンを撮影しながら、この映画はシュールな状況で幕を閉じます。
この映画の制作には問題があることがわかります。ダルは年長の女優で、監督と対立し、監督は彼女をプロジェクトから外したがっています。彼はそれをエグゼクティブ・プロデューサーに訴えます。ゲンスブールとリーに、長編映画デビュー作の役柄のアイデアを売り込もうとしている男がいます。これはプロ意識に欠ける行為で、2人を困らせます。ゲンズブールは娘に恐ろしいことが起こったかもしれないと知り、どうすべきか悩みます。クライマックスまで緊張感が高まります。
キャスト
登場人物 | 出演者 |
---|---|
ベアトリス・ダル | ベアトリス・ダル |
シャルロット・ゲンズブール | シャルロット・ゲンズブール |
アビー | アビー・リー |
クロード・エマニュエル | クロード=エマニュエル・ガジャン=マウル |
クララ | クララ・デシェーズ |
フェリックス | フェリックス・マリトー |
フレッド | フレデリック・カンビエ |
カール | シャルル・グルスマン |
ローラ | ローラ・ペリエ |
ルー | ルー・ブランコヴィッチ |
ルカ | ルカ・アイザック |
マキシム | マキシム・ルイス |
ミカ | ミカ・アルガニャラス |
ポール | ポール・ハメリン |
ステファニア | ステファニア・クリスティアン |
トム | トム・カン |
ヤニック | ヤニック・ボノ |
カメラを持った男 | 安本顕 |
スタッフ
担当 | 担当者 |
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衣装デザイン助手 | エドガー・フィシェ |
メイクアップ助手 | リエ・ギブソン |
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