マリア・メヌーノス(Maria Menounos)は1978年6月8日生まれのアメリカ・ギリシャ系女優、ジャーナリスト、テレビ司会者。『Extra』や『E! News』の司会で知られ、WWE大使やAfterBuzz TVのCEOを務める。映画『ファンタスティック・フォー』やTVシリーズ『One Tree Hill』に出演。脳腫瘍を克服し、癒しと健康をテーマにした活動も展開。
プロフィール
- 名前:マリア・メヌーノス(Maria Menounos)
- 生年月日:1978年6月8日生まれ(47歳)
- 出生地:米国マサチューセッツ州メドフォード
- 国籍:米国、ギリシャ
- 出身校:エマーソン大学
- 職業:TV司会者、ポッドキャスター
- 活動期間:1996年から現在
- 配偶者:ケヴェン・アンダーガロ(2017年~)
- 子供:1人
- SNSサイト:Instagram
生い立ち・教育
マリア・メヌーノスは1978年6月8日、米国マサチューセッツ州メドフォードに生まれました。両親のコンスタンティノス(コスタス)とリツァ・メヌーノスはギリシャからの移民で、清掃員として働きながら家族を支えました。彼女には弟のピーターがおり、幼少期からギリシャ語を第一言語として育ち、家庭では英語を話すことを許されませんでした。この環境により、ギリシャ文化と正教の信仰に深く根ざした生活を送りました。マリアは幼い頃から強い意志を持ち、8か月で歩き始めたという逸話もあります。
13歳から19歳まで、地元のダンキンドーナツで働き、家族の経済を助けました。メドフォード高校に通い、1995年にミスコンに参加し始め、翌1996年にミス・マサチューセッツ・ティーンUSAのタイトルを獲得。ミス・ティーンUSAでは13位に入賞しました。2000年にはミス・マサチューセッツUSAで1位に輝いています。
その後、ボストンのエマーソン大学に進学し、ジャーナリズムを専攻。大学ではエマーソン・インディペンデント・ビデオという学生団体に参加し、映像制作に携わりました。2000年に卒業する際、彼女はすでに報道の現場で活躍する準備を整えていました。
経歴
マリアのキャリアは、大学最終学年にChannel One Newsのリポーターとして始まりました。この番組は高校生向けのニュース番組で、彼女はエルサルバドルでの2001年地震取材やNATOのE-3 AWACS機上でのインタビュー、ジョージ・W・ブッシュ大統領へのインタビューなど、10分間のセグメントで国際的な報道を行いました。
2002年、Entertainment Tonightの特派員として採用され、映画、音楽、ファッションの分野でリポートを担当。2005年に女優業に専念するため退社しましたが、同年秋にライバル番組『Access Hollywood』の特派員に就任。さらに、2006年と2007年には『Today』ショーの数エピソードを共同司会しました。2011年8月には『Extra』の共同司会者に就任し、マリオ・ロペスと共に番組を盛り上げ、2013年にはデイタイム・エミー賞を受賞。2014年にE!エンターテインメントに移籍し、2015年から『E! News』の共同アンカーを務めましたが、2017年に脳腫瘍の治療のため降板しました。
女優としては、2004年に『One on One』でゲスト出演、2005年には映画『ファンタスティック・フォー』で看護師役を演じました。また、『One Tree Hill』のシーズン2でジュールズ役として10エピソードに出演し、『Scrubs』や『Knight Rider』でもカメオ出演。2006年にはジェシカ・シンプソンのミュージックビデオ『A Public Affair』に出演し、2007年には映画『Kickin’ It Old Skool』で主演を務めました。
マリアはWWEの熱心なファンでもあり、2009年からプロレスイベントに参加。2009年のWWE Rawでゲストホストを務め、6人タッグマッチでデビュー。2011年のTribute to the Troopsや2012年のWrestleMania XXVIIIではケリー・ケリーと組み、ベス・フェニックスらを破る活躍を見せました。2013年からはWWE大使を務めています。
また、彼女は夫ケヴェン・アンダーガロと共にオンライン放送ネットワークAfterBuzz TVを設立し、CEOを務めています。2013年にはインタビュー番組『Conversations with Maria Menounos』を立ち上げ、ゾーイ・サルダナら著名人をゲストに迎え、iTunesで1位を獲得。2014年にはリアリティ番組『Chasing Maria Menounos』をOxygenネットワークで放送しました。2020年にはGSTVと提携し、ガソリンスタンドのビデオスクリーンで健康やウェルネスをテーマにした短編動画『Better Together with Maria Menounos』を配信。
2017年、脳腫瘍の診断を受け、手術を経験。この試練を機に、彼女は『Heal Squad x Maria Menounos』を立ち上げ、心身の健康やトラウマからの回復をテーマにした番組を配信し、視聴者に癒しを提供しています。
私生活
マリアは19歳の時にケヴェン・アンダーガロと出会いましたが、彼がギリシャ人でないため、家族から2年間勘当される苦難を経験しました。それでも二人は関係を続け、2017年12月31日に結婚。2度の結婚式を挙げ、1児をもうけています。彼女の人生は、伝統的なギリシャ移民の家庭環境と、キャリアへの情熱が交錯するものでした。
2017年に脳腫瘍が発見され、39歳の誕生日に手術を受けました。腫瘍は良性で99.9%が摘出され、再発の可能性は低いとされています。この経験は彼女の人生観を変え、過労気味だった生活を改め、自己ケアや他者への癒しを重視するきっかけとなりました。また、母リツァがステージ4の脳腫瘍を患い、2021年にコロナウイルス感染により治療が中断され他界するまで、彼女は母の看病に尽力。母の生存期間を5年近くに延ばしたことは、彼女にとって最大の達成感でした。
出演作品
以下はマリア・メヌーノスの主な出演作品です。
映画
- ファンタスティック・フォー(2005年):看護師役
- Kickin’ It Old Skool(2007年):主演
- Tropic Thunder(2008年):カメオ出演
- Entourage(2015年):本人役
- The Boys(2020年頃):カメオ出演
TV
- One on One(2004年):グリンダ役(1エピソード)
- One Tree Hill(2004-2005年):ジュールズ役(10エピソード)
- Scrubs(2006年):『My Extra Mile』でカメオ出演
- Knight Rider(2009年):『Fly By Knight』でDEAエージェント役
- The Challenge: All Stars(2021年):再会特番ホスト
その他
- A Public Affair(2006年):ジェシカ・シンプソンのMV出演
- James Bond 007: From Russia with Love(2005年):ビデオゲームでエヴァ・アダラ役(声と肖像)
- Eurovision Song Contest 2006』:サキス・ルーヴァスと共同司会
- WWE Raw(2009年)、Tribute to the Troops(2011年)、WrestleMania XXVIII(2012年):プロレスイベント出演
まとめ
マリア・メヌーノスは、ジャーナリズム、演技、司会業、プロレス、ウェルネス活動と多岐にわたり活躍し、逆境を乗り越えながらも前向きな影響を与え続けています。彼女の人生は、努力と情熱、そして家族への愛に満ちた物語です。
レビュー 作品の感想や女優への思い