モニカ・レイマンド（Monica Raymund）は米国の女優・監督。『シカゴ・ファイア』のガブリエラ・ドーソン役や『ライ・トゥ・ミー』のリア・トーレス役で知られる。フロリダ州出身、ジュリアード音楽院卒。バイセクシャルを公表し、多様な役柄で活躍。
プロフィール
- 名前：モニカ・レイマンド（Monica Raymund）
- 生年月日：1986年7月26日（39歳）
- 出生地：米国フロリダ州セントピーターズバーグ
- 国籍：米国
- 身長：163cm
- 職業：女優
- 活動期間：2004年～
- 配偶者：ニール・パトリック・スチュアート（2011年～2014年）
- SNSサイト：Instagram・X
生い立ち・教育
モニカ・レイマンドは、1986年7月26日にアメリカ合衆国フロリダ州セントピーターズバーグで生まれました。父親のスティーブ・レイマンドは、コンピュータ部品やソフトウェアの販売会社であるテックデータコーポレーションの元会長兼CEOであり、イングランドおよび東ヨーロッパ系ユダヤ人の家系に属しています。一方、母親のソニア（旧姓ララ）はドミニカ共和国出身で、コミュニティボランティアとして活動し、セントピーターズバーグでソウルフル・アーツ・ダンス・アカデミーの共同設立者でもあります。この多文化的な家庭環境の中で、モニカはユダヤ教の伝統に則り育ち、バト・ミツヴァ（ユダヤ教の成人式）を祝いました。彼女はリフォルム派のシナゴーグに通い、ユダヤ教の価値観に影響を受けながら成長しました。
教育面では、モニカはフロリダ州の名門校であるショアクレスト予備校に通い、そこで初等教育を受けました。この時期にバレエやダンスに親しみ、フローラ・ダンス・アカデミーでも学びました。彼女の家族は後にニューヨークに移り、モニカは名門ジュリアード音楽院に入学。2008年に演劇を専攻し、美術学士号（BFA）を取得しました。在学中には『Cymberline』、『The Diviners』、『Animal Farm』などの舞台作品に出演し、演技の才能を磨きました。また、幼少期からピアノや声楽の訓練を受けており、ミュージカル出演を目指すなど、幅広い芸術的基盤を築きました。ジュリアードでの厳格な訓練は、彼女の演技力と表現力の基礎となり、後のキャリアに大きな影響を与えました。
経歴
モニカ・レイマンドは2004年、18歳の時に女優としてのキャリアをスタートさせました。最初の大きな仕事は、NBCの人気ドラマ『ロー＆オーダー：性犯罪特捜班』へのゲスト出演でした。この出演をきっかけに、2009年に放送開始されたFOXの犯罪ドラマ『ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間』でマリア・“リア”・トーレス役に抜擢され、注目を集めました。この役では、嘘を見抜く専門家チームの一員として、感情豊かで知的なキャラクターを演じ、主役を凌駕する存在感を示しました。『ライ・トゥ・ミー』は2011年まで3シーズン続き、彼女のキャリアの飛躍の第一歩となりました。
2011年から2012年にかけては、CBSのリーガルドラマ『グッド・ワイフ』でダナ・ロッジ役を演じ、法廷ドラマでの演技力を発揮しました。しかし、彼女の最も代表的な役は、2012年から2019年まで出演したNBCのドラマ『シカゴ・ファイア』のガブリエラ・ドーソン役です。この作品では、正義感が強く、時に頑固なほどの強い意志を持つ救急隊員を演じ、視聴者から高い評価を受けました。『シカゴ・ファイア』は、シカゴを舞台にした消防士や救急隊員の活躍を描く人気シリーズで、モニカは主人公マシュー・ケイシー（ジェシー・スペンサー）の妻役としても知られています。彼女は同シリーズのスピンオフ作品『シカゴP.D.』や『シカゴ・メッド』にもクロスオーバー出演し、シカゴシリーズの顔として広く認知されました。シーズン6終了後に自身の契約満了を機に降板を決意しましたが、キャストやスタッフとの良好な関係を維持し、ゲスト出演でシリーズに再登場することもありました。
2020年から2024年までは、Starzの犯罪ドラマ『ハイタウン』でジャッキー・キニョネス役を演じ、麻薬捜査官としての新たな一面を見せました。この作品では主演を務め、複雑なキャラクターを演じることでさらに評価を高めました。また、モニカは女優業だけでなく監督業にも進出し、NBCの「Female Forward Directors Initiative」に参加。『ロー＆オーダー：性犯罪特捜班』のシーズン20第8話を監督するなど、裏方としての才能も発揮しています。映画出演はまだ少なく、『Arbitrage』（2012年、興行収入3550万ドル）などの作品に参加していますが、テレビドラマでの活躍が彼女のキャリアの中心です。今後もアクション映画や新たなジャンルでの挑戦が期待されています。
私生活
モニカ・レイマンドは、2014年2月にTwitter（現X）でバイセクシャルであることを公表し、注目を集めました。このカミングアウトは、彼女のオープンな性格と自己表現への強い意志を象徴するものでした。2011年に作家のニール・パトリック・スチュワートと結婚しましたが、2014年に離婚。その後、2015年からタリ・シーガルとの交際が報じられており、彼女との関係は現在も続いているとされています。モニカはプライベートを比較的控えめに保ちつつも、SNSを通じてファンと積極的に交流し、自身のライフスタイルや価値観を共有しています。
身長は163cm（一部の情報では170cmとも）とされ、筋肉質でヘルシーな体型が特徴です。『シカゴ・ファイア』での救急隊員の制服姿やドレスアップした姿が特に好評で、ドラマ内でのアクティブな役柄にマッチしたスタイルが彼女の魅力の一つです。また、彼女には俳優でもある兄弟ウィルがおり、家族との絆も深いことが伺えます。モニカは自身のルーツであるユダヤ系とドミニカ系の文化を誇りに思い、インタビューでは母親の強さや家族の影響が役作りに活かされていると語っています。彼女のオープンで気さくな性格は、共演者やファンからも愛される要因となっています。
出演作品
- LAW & ORDER：性犯罪特捜班（2008年、ゲスト出演）
- ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間（2009年–2011年、マリア・“リア”・トーレス役）
- グッド・ワイフ（2011年–2012年、ダナ・ロッジ役）
- シカゴ・ファイア（2012年–2019年、ガブリエラ・ドーソン役）
- シカゴP.D.（2014年–2017年、ゲスト出演）
- シカゴ・メッド（2015年–2018年、ゲスト出演）
- ハイタウン（2020年–2024年、ジャッキー・キニョネス役）
- Arbitrage（2012年、映画）
- Brahmin Bulls（2013年、映画）
レビュー 作品の感想や女優への思い