オリヴィア・マン(Olivia Munn)は米国の女優、モデル、タレント。1980年7月3日生まれ、オクラホマ州出身。『ニュースルーム』や『X-MEN:アポカリプス』で知られ、テレビ番組『Attack of the Show!』でキャリアをスタート。乳がん啓発やアジア系アメリカ人の権利擁護に尽力。夫はジョン・ムラニー、2児の母。
プロフィール
- 本名:リサ・オリヴィア・マン(Lisa Olivia Munn)
- 生年月日:1980年7月3日(45歳)
- 出生地:アメリカ合衆国オクラホマ州オクラホマシティ
- 職業:女優、モデル
- 活動期間:2004年〜活動中
- SNSサイト:Instagram

生い立ち・教育
オリヴィア・マン(Lisa Olivia Munn)は、1980年7月3日、アメリカ合衆国オクラホマ州オクラホマシティに生まれました。母キム・シュミッドはベトナム出身の中国系、父ウィンストン・バレット・マンはドイツ系、アイルランド系、イングランド系の血を引くアメリカ人です。両親はオリヴィアが2歳の時に離婚。母は米空軍の隊員と再婚し、家族は頻繁に転居を繰り返しました。とくに日本の横田基地近くの立川で育ち、幼少期の大半を日本で過ごしました。この時期、彼女は地元の劇団で舞台に立ち、日本のファッション業界でモデルとしても活動。異文化の中で育った経験は、彼女の多様な視点や適応力を育みました。
16歳の時、母が再婚相手と離婚し、家族はオクラホマに戻りました。オリヴィアはパットナム・シティ・ノース高校で学び、ビデオゲームやテクノロジーに興味を持つコミュニティと交流。オクラホマ大学でジャーナリズムを専攻し、日本語と演劇を副専攻。2004年に卒業後、 TulsaのNBC系列局KJRH-TVでインターンとして働きましたが、ライブTVでの不自然な役割に違和感を覚え、演技の道を追求するためロサンゼルスに移りました。
経歴
オリヴィア・マンのキャリアは、2004年にロサンゼルスで本格的に始まりました。最初はホラー映画『案山子男 オン・ザ・ビーチ』(2004年)の小さな役でデビュー。その後、2006年にG4ネットワークの番組『Attack of the Show!』の共同ホストに抜擢され、ビデオゲームやポップカルチャーを扱う番組で人気を博しました。彼女のユーモアと親しみやすさが視聴者に受け、技術知識も活かして番組の顔となりました。この時期、彼女はゲーム文化に疎いながらも、持ち前の知性と魅力で視聴者を魅了。
2006年から2009年には、TV番組『ビヨンド・ザ・ブレイク』でサーファーのミリー・アキュナ役を演じ、自身もサーフィンを楽しむ彼女にとって自然な役柄でした。2010年には『The Daily Show with Jon Stewart』で「シニア・アジアン・コレスポンデント」として出演。コメディの才能を発揮しつつ、一部で「セックスシンボル」と見なされたことに議論を呼んだものの、番組の女性スタッフが彼女を擁護する声明を発表。
2012年から2014年、HBOの『ニュースルーム』で金融アナリストのスローン・サビス役を演じ、批評家から高い評価を受けました。この役で、彼女は知性と感情の深みを兼ね備えた演技を披露。映画では、『アイアンマン2』(2010年)、『マジック・マイク』(2012年)、『X-MEN:アポカリプス』(2016年)のサイロック役など、幅広いジャンルで活躍。『ザ・プレデター』(2018年)では主演を務め、アクション映画でも存在感を示しました。
また、プロデューサーとしても活動し、CBS TV Studiosと契約を結び、1970年代の女性スポーツキャスターを描くシリーズを企画。投資家としてはUberやChef’s Cut Real Jerkyに出資するなど、ビジネス面でも才能を発揮しています。 さらに、#MeToo運動や#StopAsianHate運動で積極的に発言し、2024年には乳がん啓発活動が評価され、TIMEの「100 Most Influential People」に選出されました。
私生活
オリヴィア・マンの私生活は、メディアの注目を集めてきました。2008年から2009年に俳優ブライアン・グリーンバーグ、2009年から2010年にクリス・パイン、2011年から2012年にブラッド・リチャーズ、2012年から2014年にジョエル・キナマン、2014年から2017年にNFL選手アーロン・ロジャースと交際。2021年にコメディアンのジョン・ムラニーと交際を始め、同年11月に長男マルコム・ヒエップ・ムラニーを出産。2024年7月にムラニーと結婚し、同年9月に代理出産で長女メイ・ジューン・ムラニーを迎えました。
2023年4月に乳がんと診断され、両乳房切除術や部分子宮摘出術を受けた彼女は、自身の経験を公表し、乳がんリスク評価ツールの利用を呼びかけました。この活動により、ツールの利用率が4000%増加し、InStyleの「Woman of Impact Award」を受賞。 また、PETAのキャンペーンやアジア系アメリカ人の権利擁護にも尽力し、2021年にはバイデン大統領のCOVID-19ヘイトクライム法署名式に招待されました。
出演作品(主なもの)
以下は、オリヴィア・マンの代表的な出演作品です。
- 案山子男 オン・ザ・ビーチ(2004年):ホラー映画で小さな役でデビュー。
- ビヨンド・ザ・ブレイク(2006-2009年):サーファー、ミリー・アキュナ役。青春ドラマで注目を集める。
- アイアンマン2(2010年):チェス・ロバーツ役。短い出演ながらロバート・ダウニー・Jr.から即興演技を称賛される。
- The Daily Show with Jon Stewart(2010-2011年):コメディ番組のコレスポンデントとしてユーモアを発揮。
- マジック・マイク(2012年):スティーヴン・ソダーバーグ監督のコメディドラマで助演。
- ニュースルーム(2012-2014年):スローン・サビス役。知的な金融アナリストを演じ、批評家から絶賛。
- X-MEN:アポカリプス(2016年):サイロック役。テレキネシスを持つミュータントを演じる。
- ザ・プレデター(2018年):科学者ケイシー・ブラケット役。アクション映画で主演。
- フレンズ&ネイバーズ(2025年):Apple TV+のダークコメディ犯罪シリーズに出演。
総括
オリヴィア・マンは、テレビホストから実力派女優へと成長し、知性とユーモアで多様な役柄を演じ分ける才能を発揮しました。日本での幼少期やジャーナリズムの背景が、彼女の多文化的な視点と適応力を形成。乳がん啓発や社会正義のための活動でも影響力を発揮し、現代のハリウッドで重要な存在です。夫ジョン・ムラニーと2児の子育てをしながら、今後も新たなプロジェクトで活躍が期待されます。
レビュー 作品の感想や女優への思い