オリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)は米国のシンガーソングライター兼女優。ディズニー作品でキャリアをスタートし、『Drivers License』で世界的ブレイクを果たしました。アルバム『Sour』『Guts』でグラミー賞を受賞し、若者の感情を歌う才能で注目されています。
プロフィール
- 氏名:オリヴィア・ロドリゴ
- 原語名:Olivia Rodrigo
- 出生名:オリヴィア・イザベル・ロドリゴ(Olivia Isabel Rodrigo)
- 生年月日:2003年2月20日(22歳)
- 出生地:米国カリフォルニア州テメキュラ
- 職業:女優、歌手
- ジャンル:ポップ
- 担当:ボーカル、ピアノ
- 活動期間:2015年~
- レーベル:インタースコープ・レコード、ゲフィン・レコード
- SNSサイト:Instagram・YouTube・X・Facebook
生い立ち・教育
オリヴィア・イザベル・ロドリゴ(Olivia Isabel Rodrigo)は、2003年2月20日にカリフォルニア州ムリエタで生まれ、隣接するテメキュラで育ちました。父親はフィリピン系アメリカ人で、家族療法士として働き、母親はドイツ系およびアイルランド系の教師です。彼女はフィリピンの伝統や料理に親しみながら育ち、自身のアイデンティティに誇りを持っていますが、幼少期には「白人の少女である方が幸せ」と感じる葛藤も経験したと語っています。
幼少期から音楽に親しみ、5歳で歌のレッスンを始め、9歳でピアノを習い始めました。6歳から演技と歌のクラスに通い、小学校の演劇公演にも参加。12歳頃から作詞を始め、早くから創作への情熱を示しました。中学はドロシー・マクエリニニー中学校に通いましたが、後に両親の判断でホームスクーリングに切り替えられ、芸能活動に専念する環境が整えられました。2022年には南カリフォルニア大学で詩の授業を受講し、アルバム『Guts』の楽曲「Lacy」にその経験を反映させています。
経歴
オリヴィア・ロドリゴのキャリアは、7歳の時に出演したOld NavyのCMで始まりました。2015年、12歳で『An American Girl: Grace Stirs Up Success』に主演し、女優としての第一歩を踏み出します。2016年から2019年まで、ディズニーチャンネルの『やりすぎ配信! ビザードバーク』でペイジ・オルヴェラ役を演じ、知名度を上げました。2019年にはDisney+の『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』でニニ・サラザール=ロバーツ役に抜擢され、劇中歌「All I Want」を作曲。この曲はBillboard Hot 100で90位を記録し、彼女の音楽的才能が注目されました。
2020年にインタースコープおよびゲフィン・レコードと契約し、2021年1月にデビューシングル『Drivers License』をリリース。この曲はBillboard Hot 100で8週連続1位を獲得し、Spotifyで非クリスマス曲として史上最多の1日1700万ストリームを記録するなど、記録的な成功を収めました。同年5月にリリースしたデビューアルバム『Sour』はBillboard 200で1位を獲得し、「Good 4 U」「Deja Vu」などのヒット曲を生み出しました。このアルバムは2021年の最優秀新人賞を含む3つのグラミー賞を受賞し、彼女を世界的スターに押し上げました。
2023年9月には2ndアルバム『Guts』をリリース。シングル「Vampire」はBillboard Hot 100で1位を獲得し、アルバムは批評家から高い評価を受けました。『Guts』はポップパンクやオルタナティブロックの要素を取り入れ、彼女の成長と葛藤を描いた作品として称賛されました。
2024年には『Guts (Spilled)』としてデラックス版をリリースし、新曲「Obsessed」を含む5曲を追加。『Guts World Tour』は1億8460万ドル以上の興行収入を記録し、21世紀生まれのアーティストとして最高のツアー収益を上げました。
また、2023年に『ハンガー・ゲーム0』のサウンドトラックとして「Can’t Catch Me Now」を提供し、Hollywood Music in Media Awardを受賞。彼女の音楽は、テイラー・スウィフトやローデ、90年代のオルタナティブロックに影響を受け、感情的なパワーバラードやポップパンクのスタイルで知られています。
私生活
オリヴィア・ロドリゴの私生活は、メディアやファンの注目を集めています。2019年から2020年にかけ、ドラマ『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』の共演者ジョシュア・バセットとの交際が噂され、アルバム『Sour』の多くの楽曲がこの関係にインスパイアされたとされています。2021年6月にはプロデューサーのアダム・フェイズとの交際が報じられましたが、2022年1月に破局。2022年2月から夏にかけてDJのザック・ビアとの関係が噂されました。2023年10月には俳優ルイ・パートリッジとのデートが目撃され、12月に交際が確認されています。
彼女は社会貢献にも積極的で、2023年に非営利団体「Fund 4 Good」を設立し、女性の教育や生殖権利、ジェンダーに基づく暴力防止を支援。『Guts World Tour』の収益の一部を米国では全米中絶基金ネットワーク、カナダでは600の女性シェルター、欧州ではWomen Against Violence Europeに寄付しました。2024年にはフィリピン公演の収益を女性の健康を支援するJhpiegoに寄付。また、2021年にはバイデン政権の若者向けCOVID-19ワクチン推進キャンペーンに参加し、2024年の大統領選でカマラ・ハリスを支持しました。
出演作品
TV
- やりすぎ配信! ビザードバーク(2016-2019年、ディズニーチャンネル):ペイジ・オルヴェラ役。3シーズンにわたり主演。
- New Girl / ダサかわ女子と三銃士(2016年、ゲスト出演):ゾーイ・デシャネルと共演。
- ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル(2019-2022年、Disney+):ニニ・サラザール=ロバーツ役。劇中歌「All I Want」「Just for a Moment」を作曲。
映画
- An American Girl: Grace Stirs Up Success(2015年、ビデオ映画):グレース・トーマス役。
- オリヴィア・ロドリゴ ドライビング・ホーム・2・ユー(2022年、Disney+):『Sour』の制作過程を追ったドキュメンタリー。
- オリヴィア・ロドリゴ: ガッツ・ワールド・ツアー(2024年、Netflix):『Guts World Tour』のコンサートフィルム。
音楽
- サタデー・ナイト・ライブ(2021年、2023年):音楽ゲストとして出演。
- An Evening With Olivia Rodrigo(2023年、American Express限定コンサート):『Guts』の楽曲を披露。
まとめ
オリヴィア・ロドリゴは、女優としてのキャリアをディズニー作品で築き、シンガーソングライターとして『Drivers License』やアルバム『Sour』『Guts』で世界的な成功を収めました。フィリピン系アメリカ人としてのアイデンティティや社会貢献への情熱も彼女の魅力の一部です。音楽と演技の両方で若者から支持を集め、今後の活躍が期待されます。
レビュー 作品の感想や女優への思い