『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は1969年のハリウッドを舞台に、俳優リック・ダルトンとスタントマンのクリフ・ブースの日常を描くスリラー映画。シャロン・テート殺害事件を背景に、クエンティン・タランティーノ監督の第9作。レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの初共演で、マンソン・ファミリーの襲撃を回避する物語を描写。
基本情報
- 邦題:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
- 原題:Once Upon a Time In Hollywood
- 公開年:2019年
- 製作国・地域:米国、英国
- 上映時間:159分
- ジャンル:ドラマ
- 配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
女優の活躍
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』では、マーゴット・ロビーがシャロン・テート役を演じています。彼女は1960年代のハリウッド女優の純粋さと無邪気さを体現し、観客を魅了します。シャロンは妊娠中の穏やかな生活を送り、映画館で自分の出演作を鑑賞するシーンでは、観客の反応に喜ぶ自然な表情を見せています。この役でロビーは、歴史的な悲劇の犠牲者をポジティブに描き、彼女の活躍が物語の明るい側面を強調します。
また、マーガレット・クアリーがプッシーキャット役で登場します。彼女はヒッピー少女として、クリフ・ブースをスパーン牧場に誘う重要な役割を果たします。クアリーの演技は、マンソン・ファミリーの怪しげな雰囲気を醸し出し、物語の緊張感を高めています。ダコタ・ファニングはスクィーキー役で、ファミリーの一員として冷徹な視線を投げかけ、集団の狂気を表現します。
ジュリア・バターズは子役のトルーディ・フレイザーとして、リック・ダルトンと共演するシーンで活躍します。彼女の演技は大人顔負けで、リックに自信を与える重要な役割を担っています。これらの女優たちは、タランティーノの独特な世界観の中で、それぞれのキャラクターを生き生きと演じ、映画の多層的な魅力を引き出しています。
ロビーの活躍は特に注目され、シャロンの日常を丁寧に描くことで、事件の悲劇性を際立たせています。彼女はインタビューで、シャロンの姉から話を聞き、役作りに励んだと語っています。この役を通じて、ロビーはハリウッドの黄金時代を象徴する女優として輝いています。他の女優たちも、脇役ながら物語の鍵を握る活躍を見せ、全体のバランスを整えています。
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女優の衣装・化粧・髪型
マーゴット・ロビー(シャロン・テート役)
マーゴット・ロビーのシャロン・テートは、1960年代のファッションを反映した衣装を着用しています。白いミニドレスやイエローのトップスが特徴で、妊娠中のお腹を優しく包むデザインです。化粧はナチュラルで、長いまつ毛と淡いリップが彼女の無垢さを強調します。髪型は緩やかなウェーブで、ブロンドのロングヘアが風に揺れる様子が印象的です。
具体的な衣装デザインの詳細として、黄色のジャージークロップトップとホットパンツを着用したシーンがあり、これはプレイボーイマンションでの場面で使用されています。この衣装はビバリーヒルズのヴィンテージショップ「Timeless Vixen」から調達され、1970年代初頭のものですが、1969年の雰囲気に合うよう選ばれました。
また、オッシー・クラークのスネークスキンコートを再現したフルレングスのコートは、カスタムメイドのフェイクパイソン素材で作られ、シャロンの実在のスタイルを基にしています。このコートは『ローズマリーの赤ちゃん』のプレミアで着用されたものをインスピレーションとし、ヴィンテージディーラーを探しても見つからなかったため新たに作成されました。
さらに、長袖タートルネックに白いミニスカートを合わせ、白いゴーゴー・ブーツを履いたルックや、流れるような黄色のクロップトップに黒いゴーゴーブーツの組み合わせがあり、これらは1960年代後半のミニスカートやクロップトップ、ゴーゴー・ブーツのトレンドを体現しています。インスピレーションはシャロン・テートの実際のファッションで、ロンドン在住時の影響を受け、英国デザイナーオッシー・クラークの作品を反映しています。
これらの衣装は、無垢さ、自由、自己表現、幸福感を表し、時代のカラーとして明るい黄色が使用され、楽しいエネルギーを表現しています。
マーガレット・クアリー(プッシーキャット役)
マーガレット・クアリーのプッシーキャットは、ヒッピー風のボヘミアンスタイルです。フリンジ付きのトップスやデニムショーツを着こなし、自由奔放さを表現します。化粧は最小限で、土っぽいメイクが牧場の生活を思わせます。髪型はストレートのロングヘアにヘッドバンドを付け、時代のカジュアルさを演出します。
衣装デザインの詳細として、リーバイスのカットオフショーツとレインボークロシェトップが特徴で、非常にヒッピーらしいルックです。このトップはカスタムかヴィンテージかは明記されていませんが、ベアフットスタイルが1960年代の自由なライフスタイルを反映し、人々が素足で歩くことが一般的だった時代を表しています。インスピレーションはマンソン・ファミリーのメンバー、キャサリン・“キティ”・ルテシンガーから来ており、ヒッピー文化の若者反乱を象徴します。これにより、時代のカジュアルさと自由奔放さを強調しています。
ダコタ・ファニング(スクィーキー役)
ダコタ・ファニングのスクィーキーは、汚れたシャツとジーンズのラフな衣装です。化粧は薄く、目元のダークシャドウが不気味さを加えます。髪型は乱れたポニーテールで、ファミリーの混沌を象徴します。
衣装デザインの詳細として、マンソン・ファミリーのスタイルを基に、シアーズのカタログやヴォーグの切り抜きを参考にしたバインダーを使用して作成されています。具体的なアイテムは汚れた服が中心で、ヴィンテージやカスタムで調達され、1960年代のカウンターカルチャーと混沌を反映しています。インスピレーションは実際のファミリーメンバーからで、集団の脅威的な雰囲気を表現しています。
ジュリア・バターズ(トルーディ役)
ジュリア・バターズのトルーディは、子役らしい可愛らしいドレスを着用し、化粧は軽く、髪はツインテールです。衣装デザインの詳細として、1960年代の子供服を基にし、キャスト全体の1,000人分の衣装の一部としてコスチュームショップから調達されています。具体的なアイテムは可愛らしいドレスが主で、時代の子役の純粋さを反映しています。インスピレーションはハリウッドの子供スター文化から来ており、ノスタルジックな1960年代を表しています。
小括
これらの衣装は、衣装デザイナーのアリアンヌ・フィリップスが担当し、時代考証を徹底しています。ロビーのメイクはヘバ・ソリスドッティルが手がけ、シャロンの実際の写真を参考にしています。髪型はジャニーン・トンプソンが担当し、1960年代のトレンドを再現しています。
全体として、女優たちのビジュアルが物語のリアリティを高めています。フィリップスはヴィンテージピースとカスタムメイドを組み合わせ、500足以上のカスタムシューズを作成するなど、膨大な作業をこなしました。これにより、1969年のハリウッドの移り変わりを視覚的に描いています。
ロビーのヘアは、プレミアでも再現され、巻き髪やストレートが話題になりました。化粧では、ブロンズアイシャドウや赤みリップが使用され、ヘルシーな美しさを引き出します。クアリーの衣装は、ボヘミアン要素が強く、現代のトレンドにも影響を与えています。これらの要素が、女優たちの活躍を視覚的に支えています。
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あらすじ
1969年のロサンゼルスを舞台に、西部劇俳優のリック・ダルトンはキャリアの低迷に苦しんでいます。かつてのスターだった彼は、今や悪役やゲスト出演ばかりで、精神的に不安定です。親友でスタントマンのクリフ・ブースは、リックの運転手や世話係を務め、過去のトラブルを抱えながらも忠実に支えます。
リックの隣家に、若手監督ロマン・ポランスキーと妻のシャロン・テートが引っ越してきます。シャロンは妊娠中で、明るい日常を送っています。一方、クリフはヒッチハイクの少女プッシーキャットを拾い、彼女の住むスパーン牧場を訪れます。そこで彼は、チャールズ・マンソンのファミリーが支配していることに気づきます。
リックはエージェントのマーヴィン・シュワーズからイタリア西部劇のオファーを受けますが、迷います。クリフは牧場でジョージ・スパーンと再会し、ファミリーの脅威を感じます。半年後、リックはイタリアで成功を収め、妻フランシスカと共に帰国します。
ある夜、泥酔したリックとクリフの家に、マンソン・ファミリーのテックス、セイディ、パトリシアが侵入します。しかし、クリフと愛犬ブランディが彼らを撃退します。リックは西部劇の小道具である火炎放射器で応戦し、事件を防ぎます。シャロンは無事で、リックは彼女の家に招かれ、ハリウッドの夢のような結末を迎えます。
このあらすじは、歴史的事実を基にフィクションを織り交ぜ、友情と時代の変化を描いています。タランティーノらしいユーモアとバイオレンスが満載です。
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解説
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、クエンティン・タランティーノ監督の9作目として、1969年のハリウッドを舞台に描かれています。シャロン・テート殺害事件を背景に、現実とフィクションを融合させたストーリーが特徴です。監督は、幼少期の思い出を基に、失われたハリウッドの黄金時代を懐古的に表現しています。
リックとクリフの友情が物語の中心で、二人の関係はタランティーノの過去作を思わせるバディムービー要素が強いです。リックは不安定な俳優として、クリフはクールなスタントマンとして対比され、互いの絆が強調されます。シャロンの描写は、事件の犠牲者を尊厳を持って描き、監督の敬意が感じられます。
時代背景として、ヒッピー文化とカウンターカルチャーの台頭が描かれます。マンソン・ファミリーの脅威は、ハリウッドの変革を象徴します。監督は暴力シーンをコミカルに扱い、観客を驚かせます。特にクライマックスの戦闘は、タランティーノのスタイルを象徴します。
キャスティングは豪華で、ディカプリオとピットの共演が話題になりました。ピットはアカデミー賞助演男優賞を受賞し、クリフの魅力が評価されました。撮影はロバート・リチャードソンが担当し、1960年代の雰囲気を完璧に再現しています。
興行収入は3億ドルを超え、批評家からも高評価です。カンヌ国際映画祭でパルム・ドール候補となり、スタンディングオベーションを受けました。しかし、ブルース・リーの描写で批判もありましたが、監督はフィクションだと主張しています。本作は、タランティーノの集大成として位置づけられます。
テーマとして、友情、ノスタルジア、暴力の美学が挙げられます。監督は10作で引退を宣言しており、本作はその前作として特別です。音楽やポップカルチャーの引用も豊富で、ファンにはたまらない要素が満載です。
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キャスト
- レオナルド・ディカプリオ:リック・ダルトン
- ブラッド・ピット:クリフ・ブース
- マーゴット・ロビー:シャロン・テート
- エミール・ハーシュ:ジェイ・シブリング
- マーガレット・クアリー:プッシーキャット
- ティモシー・オリファント:ジェームズ・ステイシー
- ジュリア・バターズ:トルーディ・フレイザー
- オースティン・バトラー:テックス
- ダコタ・ファニング:スクィーキー
- ダニエル・ハリス:エンジェル
- サマンサ・ロビンソン:コーヒー相続人アビゲイル・フォルジャー
- レベッカ・ゲイハート:ビリー・ブース(ブラッド・ピット演じる主人公クリフ・ブースの妻)
- マヤ・ホーク:Flower Child
- マイキー・マディソン:スーザン・”セイディ”・アトキンス(マンソン・ファミリーの信奉者)
- ドリーマ・ウォーカー:コニー・スティーヴンス
- シドニー・スウィーニー:ダイアン・”スネーク”・レイク(マンソン・ファミリー)
- レベッカ・リッテンハウス:ミシェル・フィリップス
- ブルース・ダーン:ジョージ・スパーン
- マイク・モー:ブルース・リー
- アル・パチーノ:マーヴィン・シュワーズ
- カート・ラッセル:ランディ・ミラー&ナレーター
- ゾーイ・ベル:ジャネット・ミラー
- ダミアン・ルイス:スティーブ・マックイーン
- デイモン・ヘリマン:チャールズ・マンソン
- ルーク・ペリー:ウェイン・マウンダー
- シドニー・スウィーニー:スネーク
- ハーレイ・クイン・スミス:フロッグ
- レベッカ・リッジウェイ:パトリシア・クロムビー
スタッフ
- 監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
- 製作:デヴィッド・ハイマン
- 製作:シャノン・マッキントッシュ
- 製作:クエンティン・タランティーノ
- 製作総指揮:ジョージア・カカンデス
- 製作総指揮:ユー・ドン
- 製作総指揮:ジェフリー・チャン
- 撮影:ロバート・リチャードソン
- 編集:フレッド・ラスキン
- 美術:バーバラ・リング
- 衣装デザイン:アリアンヌ・フィリップス
- メイクアップ:ヘバ・ソリスドッティル
- ヘアスタイリスト:ジャニーン・トンプソン
- 音楽監修:メアリー・ラモス
- 視覚効果:ジョン・ディクストラ
- スタントコーディネーター:ゾーイ・ベル




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