スリーピング タイト 白肌の美女の異常な夜
- 原題：SLEEP TIGHT
- 公開年：2011年
- 製作国：スペイン
- 上映時間：101分
予告編はこちら。
見どころ
- 住人の美女にひそかな欲望を抱くアパート管理人の屈折した愛。
- 狂気の管理人を演じるのは『ザ・レイジ 果てしなき怒り』のルイス・トサル。
あらすじ
バルセロナのマンションで住み込み管理人として働くセシルは、美しい住人のクララに目を奪われます。合い鍵を自由に使える立場を利用したセシルはクララの部屋に忍び込み、ベッドの下で息を潜めて彼女を待つように。行為はどんどんエスカレートしていき…。
感想
家宅侵入の描写だけでなく、日本では見られない構造のマンションや外部の描写も多く、石畳のロケ地の風情を楽しめます。家系スリラーの典型作品。ストーカーあるあるのなかでキモさマックスな状況設定。
主人公が狂気じみた人物でありながら、人々の前ではとても普通であるところがサスペンス色を増しています。彼はひねくれた心の持ち主で、天才肌。彼は実際以上に悪人になりきれないタイプの悪役。
ひとつ特筆したいのは、彼が多くの住人に対して天才的な「罠」を仕掛けていたことだ。もちろん、とくにクララに対して。最後に明かされたどんでん返しには衝撃を受け、今でもこの映画のことを強烈に思い出します。
2018年に『ドアロック』という題名の韓国リメイク版が公開。韓国映画では、加害者ではなく被害者の視点から同じストーリーを描いています。
トリビア
“ミエントラス・ドゥエルメス”とは、ジャーナリスト “アンジェラ “が、ジャウマ・バラゲロ監督の映画『REC』のために働いているテレビ番組の名前。
連続性
セザールが布を使ってクララにクロロホルムを何度か使います。彼女は数秒で意識を失ないますうが、セザールがクロロホルムをそのまま顔にかけると、彼はよろめきながらアパートの中を歩き回り、バスタブまでたどり着くことができました。
事実誤認
クロロホルムの使用描写は、この薬品の麻酔作用に関する映画やテレビの典型的な描写です。現実には、クロロホルムを染み込ませたものを吸引して意識を失なわせるには少なくとも5分はかかります。
そのうえ、被験者が意識を失なった後は、持続量を投与し、舌が気道を塞がないように顎を支えなければならず、通常は麻酔科医を必要とする難しい処置です。
キャスト
- セザール…ルイス・トサル
- クララ…マルタ・エトゥーラ
- マルコス…アルベルト・サンファン
- ベロニカ…ペトラ・マルティネス
- ウルスラ…イリス・アルメイダ
- 隣人4ºB…カルロス・ラサルテ
- 掃除婦…アンパロ・フェルナンデス
- 若い清掃員…ロジャー・モリラ
- ウルスラの父…ペップ・トサル
- セザールの母…マルガリータ・ロゼ
- 警察1…ルーベン・アメットレ
- コミッショナー…マネル・ドゥエソ
- 警察2…リカール・サドゥルニ
- 警察3…シャビエル・プジョルス
- 行政官…オリオル・ジェニス
- ウルスラの兄…イケル・ロペス
- クララの母…ドロール・ビダル（ロラ・ビダル）
- メイド…パトリシア・アレドンド
- 事務員…グザヴィエ・カルヴェ
- ラジオ（声）…ジェンマ・ニールガ
- ラジオ目覚まし時計（声）…カルレス・ペレス
スタッフ
- 衣装デザイン…マリアン・コロミナ
- 衣装デザイン助手…パロマ・ボメ
- 追加衣装…セバスティア・ラポルテ
- セット衣装…ヌリア・ペーニャ
- メイクアップ…アルマ・カサル
- メイクアップ助手…サマンタ・クレセンテ
- ヘアスタイル…サトゥール・メリノ
- ヘアスタイル助手…アナ・コルテス
レビュー 作品の感想や女優への思い