『ザ・ナース』はカスパー・バーフォイド監督による、2023年デンマークのドラマ。4話構成で、出演はファニー・ルイーズ・ベルンス、ヨセフィーネ・パーク、ペーター・ザンデルセンたち。デンマーク映画アカデミーが毎年開催するロバート賞の3部門にノミネートされました。
- デンマーク・テレビ・シリーズ賞(その年のTV番組)
- テレビ主演女優賞(ファニ・ルイーズ・ベアント)
- 同上(ヨセフィーネ・パーク)
ザ・ナース
- 原題:The Nurse
- 公開年:2023年
- 製作国:デンマーク
- 再生時間:45分
- ジャンル:ドラマ、スリラー、クライム、伝記
- 視聴:Netflix
予告編はこちら。
あらすじ
ある病院の新人看護師は、同僚の注目願望が患者の連続死に結びついているのではないかと疑いはじめます。
ファム・ファタル
クリスティーナ・アイストラップ・ハンセンを演じたヨセフィーネ・パークが素敵。ガタイが良くて綺麗で、どこか弱い表情が残ってしまう演技が上手でした。ポニーテールが似合っています。
感想
私は長いシリーズが好きではないので、4話の『ザ・ナース』は気軽に見やすかったです。第1話から誰が悪い看護師なのか予想がつくので、中間の展開がどうなるかを考えていくと、視聴のインセンティブになります。
演技は水準以上。人物造形が深く、重層的で綿密に脚本が書かれています。内部告発者の苦労は想像を絶します。個人的な家族の問題を挟んだストーリーラインは、現実的な意味で非常に面白いですが、患者の遺族に対する病院側の説明には、やはり神経をすり減らします。
撮影は見やすく、夜間場面の描写も疲れません。善良な看護師がこの事態を切り抜けたことは大きな奇跡であり、彼女はヒーロー。
解説
(ネタバレあり)『ザ・ナース』は、クリスティアン・コーフィクセンが2021年に出版した同名の本をもとにしたデンマークの作品。2012年と2015年にデンマークの夜間看護師クリスティーナ・アイストラップ・ハンセンが犯した犯罪を描いてます。
Netflixのインタビューで、バーフォイド監督は、実話がいかに興味をそそったかを語っています。
最も興味を惹かれたのは、”なぜ、このような長期間に渡って、このようなことが起こったのか?”ということです。https://www.netflix.com/tudum/articles/the-nurse-true-story-facts
クリスティーナは2016年、デンマークのニュークビン・ファルスター病院で3人の患者を死亡させた容疑で逮捕されました。患者は2012年に死亡した72歳の男性と、2015年2月28日の同日に死亡した86歳の女性と66歳の男性。いずれの場合も、彼らの体内からは大量のモルヒネとジアゼパム(バリウムとしてよく知られている)が検出されました。この病院部門で働く夜間看護師はいつもクリスティーナ・アイストルプ・ハンセンでした。
2015年3月のある早朝、デンマーク警察はニュークビン・ファルスター病院の看護師から電話を受けました。彼女は親しい同僚が故意に患者を殺害したのではないかと疑っており、また同じことが起こったのではないかと恐れていました。やがて、デンマークの法律史上かつてなかった殺人事件が勃発。何人かの同僚が、その看護師が患者を毒殺した疑いがあると警察に証言し、数年前からその疑いを持ち続けていたと話す者さえいます。しかし、なぜ誰も反応しないのでしょうか?証拠はどこにあるのでしょうか?
エピソード
『ザ・ナース』のエピソードは4話。簡単なあらすじを紹介します。
1. 私は生きる
看護師として働き始めたばかりの病院で、初めてのシフトに緊張していたペニレは、カリスマ性がある指導役のクリスティーナとすぐに意気投合します。
2. ドリーム・チーム
クリスティーナとともに患者の命を救い、ドリーム・チームと称賛されるペニレですが、同僚から忠告を受けたことで、クリスティーナとの付き合い方を見直しはじめます。
3. 私の心臓を手に取って
上司への警告を試みたものの、中傷は許さないと一蹴されたペニレは、クリスティーナの元同僚に連絡を取り、不安を打ち明けます。
4. 夜勤
信頼できる同僚の協力を得たぺニレは、疑惑を確信に変えようと、緊張しつつシフトに備える。だがその夜、予想外の事態が起こります。
キャスト
登場人物 | 出演者 | 出演回数 |
---|---|---|
ペルニレ・クルツマン・ラーセン | ファニー・ルイーズ・ベルンス | 4話 |
クリスティーナ ・アイストラップ・ハンセン |
ヨセフィーネ・パーク | 4話 |
ニールス・ルンデン | ピーター・ザンダーセン | 4話 |
ケニー・ヘルスコフ | ディック・ケイソ | 4話 |
アルベルテ | セルマ・ヤール・クスク | 4話 |
カジャ | アマリー・リンデガード | 4話 |
マルレーネ | ソフィア・キュキッチ | 4話 |
ダイアナ | ステファニー・グエン | 4話 |
ディッテ | マチルド・エウセビウス | 4話 |
ニルス・ランデン | アレック・ニューマン | 4話 |
ピア | スタイン・シュローダー・イェンセン | 3話 |
トライン | サラ・ファンタ・トラオレ | 3話 |
ヴォイチェフ | シャバズ・サルワル | 3話 |
リンダ | タミー・オスト | 3話 |
モーテン | ルーカス・ロッケン | 3話 |
マリーナ | マリオン・ロイター | 3話 |
アイダ | アネ・ステンスガード =ユール |
3話 |
デジレ | フレデリッケ・ダール・ハンセン | 3話 |
マリアンヌ | カーチャ・ホルム | 2話 |
ヴァグン | イェスパー・ミルステッド | 2話 |
アンドレイ | ミハイル・ベリンソン | 2話 |
ジョン | クラウス・フライガー | 2話 |
ビルテ | トライン・ルンゲ | 2話 |
アルネ | イェスパー・ヒュルデゴー | 1話 |
マッジ | イッテ・クヴィネスダル | 1話 |
アフサン | ナディア・ヌアマニ | 1話 |
ウルリッヒ | クリスチャン・モスバック | 1話 |
スッシ | マレーネ・ベルトフト・オルセン | 1話 |
ソーレン・ラヴン | ヤン・ティェリルド | 1話 |
カリーナ | ローズマリー・モスバック | 1話 |
エラ | レーン・リンド | 1話 |
ヴィゴ | ポール・ストーム | 1話 |
ティナ | リッケ・ルイーズ・アンダーソン | 1話 |
ダニエラ | ニコリン・ハリエット・ブライエンホルト | 1話 |
ニンネ | サンドラ・トゥレル・ヘニングセン | 1話 |
ライフガード | ソーレン・ホーエン | 1話 |
ピーター | アルヴィン・オリド・ブルソー | 1話 |
ヤング | クルト・ドライヤー | 1話 |
アンドレアセン | アスガー・ゴメス・フロコフ | 1話 |
フィッシャーマン | ニールス・ボークサンド | 1話 |
制服警官 | モーテン・ローズ | 1話 |
クリベルト | ピーター・ピレガード | 1話 |
制服警官 | アラシュ・モサデグ | 1話 |
シャルロット | クリスティン・ローリッツェン | 1話 |
トルベン | ワヒド・マハムード | 1話 |
ボルゲ | ハンス・ヘンリック・クレメンセン | 1話 |
ディスコの若い男 | スタンリー・バカール | 1話 |
カレン・モラー | ステファニー・レオン | 1話 |
司祭 | モーテン・スタウガード | 1話 |
掃除婦 | リッサー・キルティネ・アンデルセン | 1話 |
アンダース | カスパー・ロフバル・ステンスビルク | 1話 |
ナンナ | オリビア・エミリー・スコボ・アールボム | 1話 |
ひ孫娘 | リタ・キルステン・ビョークヴァッド・トラオレ | 1話 |
ヤンニ | アイダ・ツィンマーマン | 1話 |
病院の事務員 | トーマス・アンドレア | 1話 |
スタッフ
担当 | 担当者 |
---|---|
衣装デザイン | スージー・ビョルンヴァド |
衣装 | エミリー・ガルスガード・ディネセン |
衣装助手 | フレデリッケ・カンプマン |
衣装助手 | シャンタル・カッペンベルガー |
衣装準備 | シャルロット・モー |
衣装部長 | サッシャ・ヴァルビョルン |
衣装 | レベッカ・ソフィア・モリス・シガード |
メイクアップ助手 | ナジャ・ジュリー・イェンセン |
特殊メイクアップ | ペール・カッパー |
メイクアップ部長 | サラ・ソフィア・カスパー |
メイクアップ | マリアンヌ・ラーセン |
メイクアップ | ヘレ・モラー |
メイクアップ | マリア・セイラン・ユセル |
レビュー 作品の感想や女優への思い